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一九世紀、人類の夢を実現する思想として確立した共産主義。しかしソ連の崩壊をきっかけに、今や忘れられた思想と化した。世界的に二極化が加速する今、改めてその意義を考える。
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Posted by ブクログ
共産主義というものをイマイチよくわかっていなかったということがわかったと共に、共産主義というものの概要がわかった。 ただ、空想的社会主義とされるフーリエは個人的にはおもしろいと思った。 ユートピアなるものの魅力とその欠点は、今後もう少し考えたい。
マルクスについての啓蒙書が多い筆者が「共産主義」という大きなテーマへ新書で挑んだ作品。読みやすさ、丁寧な解説、まとめへの流れなどレベルは非常に高い。共産主義を『旧約聖書』やユートピア思想とくっつけて議論する辺りなど流石である。
[ 内容 ] 共産主義は悪魔の思想か? 世界的難問への最終解答か? 今21世紀の視点で問い直す。 [ 目次 ] 序章 共産主義の五つの問題 第1章 共産主義と社会主義とはどう違うのか 第2章 共産主義のルーツはどこにあるのか 第3章 共産主義にはどんなものがあるのか 第4章 共産党とは何か 第5章...続きを読む 共産主義社会を実現するのは誰か 終章 ネオ共産主義論 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
題名から共産主義の未来、みたいな話かと思ったらマルクス以前の共産主義も含めて広く共産主義の歴史と変遷が書いてあります。といっても現代において古典的な唯物論は魅力を失っているわけで、その閉塞感を打破できるような展望があるかというとちょっと期待外れでした。
前提知識がなければ、明らかに途中で挫折する内容。しかし、著者が講義の中でよくされる質問に答えようとしているのか伝わってきたので、自分の知識を増やした上で、再読してもよいと思えた構成と感じた。
分類=共産主義。06年4月。歴史の教訓や世間に流布するイメージからは距離を置いた上で、共産主義の長所を再検討する。共産主義=悪・未成熟という図式にとらわれている人には一読の価値あり。ただ一方で、「共産主義」「社会主義」「資本主義」といったカテゴリーの呪縛から逃れられていないのは残念。時代は既に上記概...続きを読む念の長所を融合させてより良い社会システムを模索ないし実現する、そういう段階に入っていると思われるのだが…。
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ネオ共産主義論
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的場昭弘
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