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ソ連の崩壊と共に“死んだ”マルクス。その彼が、出口の見えない難問を抱え、資本主義が〈帝国〉へと変貌しつつある今の世界に現れたら、一体どんな解決方法を考えるだろうか。
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Posted by ブクログ
21世紀におけるマルクス主義。 グローバリズムは「労働者の国際連帯」の契機である。 マルクス主義は「国際的に連帯」することで初めて意味を持つ。逆に一国だけの連帯では、新たな差別を生むだけであるのだ。 「共産主義」とはあらゆる階級が融和した社会である。資本主義は「内部」と「外部」の関係で成り立つので...続きを読むあるが、「共産主義」では外部も内部も存在しない。 今までの「共産主義」という名目で存在した「ソ連型社会主義」は、徹底した「内部」と「外部」が存在した。基本的に国家への忠誠を強いられるからである。 (経営者=共産党幹部、従業員=労働者とみなせば、ソ連型社会主義国家はひとつの大きな企業のようなものであるとみなせるのですがね。) やはり・・・今のなってやっと資本主義が本気を出してきたのかもしれませんね。 マルクスやレーニンの考えた「資本主義」が今になってやっと現れたのでしょう。
著者は真面目に書いているが、真面目で分かりやすいがゆえに、共産主義のいかがわしさがよく伝わってくる。
色んなマルクス解釈を読みたいと思って、手にとったのがコレでした。 今まで読んだマルクス関係の本で一番読みやすかったです。新書でもわかりにくいのはわかりにくいけど。 的場さんの考案する21世紀型マルクス。 面白かったです。 この本を読んでも、他のマルクス研究の本を読んでも、マルクスの言う幻想...続きを読むの共同体がもし実現するとしても何百年先の話なのかなぁと思ってしまいます。 国境を越えた市民の連帯。 資本という概念自体をなくす。 ならば私たちは将来の子孫たちの幸せのためにその前提、前段階であるグローバル資本主義によって苦しめられるまま仕方ないのか。 まぁまだマルクス主義というものをきちんととらえられていないので色んなマルクスの本と解釈の本を読みながら考えていきたいと思います。 的場さんの本は他にも色々読んでみたいです。
2008/1 現代でも使えるマルクス論。 導入部分でマルクス経済学のことを茶化しつつも、自然にマルクスの考え方の世界に引き込んでくれる。経済学を敬遠している人におすすめできる一冊。
税金上がってきたし、所得も横並びになってきたし、 これ、マルクス勉強するしかなくね? との思い出購入した本。 資本主義はひたすら回りに敵を作り、その敵から資本?を搾取することで成長していくんだけど、搾取する対象が減ってきたり、今まで搾取してた国も搾取する側に回ったりと、資本主義に翳りが出始めた...続きを読むのは良くわかった。 グローバル化することで、地球という一つのコミュニティーを地球人として行き抜く、ということが必要でないか?との話もあった。 ただ、日本は部落や村八分に代表されるように、常に外的を作る、そういう陰湿な関係みたいなものを作ることに長けており、この構造というのが資本主義そのままの体制な気がして、 結局共産主義にはなりえないんだという結論に至った。
もしマルクスが現代に来ちゃったら現代の諸問題をこう考えるだろうって始まり方だったのにそれは最初だけだったのが残念です。 的場さんの視点からマルクス主義とは、その現代における意味とは、を解説した感じで、そこまで新鮮さはなかったです。ただアメリカに共産コロニーを作ろうとしていたいわゆる粗野な共産主義や、...続きを読むプルードンの集団労働の価値の考えや、労働者の労働を支えてるのは他のいろんな人なんだから賃金を労働者だけに払うのもなんか違うって考え方はおれには目新しかったです。
[ 内容 ] 民族、宗教、家族、二極化、戦争…。 19世紀の「あの人」が解く21世紀の超難問。 [ 目次 ] 序章 マルクス、二一世紀の東京に現わる 第1章 「二一世紀型」マルクス主義とは? 第2章 世界についてどう考える? 第3章 民族や宗教についてどう考える? 第4章 「他者」についてどう考え...続きを読むる? 第5章 労働者についてどう考える? [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
マルクス論を今の時代にどう生かすか、の観点で綴ったエッセイ。興味深いと思うが、マルクス紹介の合間で肯定否定の論が曖昧に漂い、ちょっと内容が頭に入らず。ある程度マルクスを読まないと、ついていけないかも。
マルクス研究家が、マルクス主義を現代に当てはめて考えるならどうなるかということを考察した一冊。分かりやすい気もするが、気分が乗らずあまり集中して読めなかった。やはり原典を読んだ方がいいんだろうな。
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的場昭弘
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