棚橋志行のレビュー一覧
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「地下世界」をテーマにした異色のルポ。
著者は、雑誌記者を経てノンフィクション作家となった。本書は初の著作である。
少年の頃、洞窟を探検したことがある著者は、ある時、まさにその洞窟を撮った写真に惹きつけられる。
写真を撮影したのは都市探検家グループの一員だった。著者は彼らに誘われ、ニューヨークの下水管を巡った。
それを皮切りに、地下への旅が始まる。
パリの地下納骨堂。アボリジニの聖地。カッパドキアの地下都市。ピレネー山脈の洞窟。マヤ人の雨乞いの地。
それは下方へと向かうだけでなく、奥へと、そして闇へと向かう類まれな経験だった。
地獄(Hell)の語源は、インド=ヨーロッパ祖語の「隠す」(k -
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Posted by ブクログ
海愛、深海愛に満ちた一冊。
海大好きジャーナリストが、とうとう実際に潜航艇で深海に行ってしまう。
その行程と、深海愛が素晴らしく溢れ出ている。
欧米系のこの手の本の煩わしい冗長な描写は確かに鼻をつくのだが、まし。
何より、この、深海自体が素晴らしい。
本の構成としては、ただの日記と言って仕舞えばそんな気がする。
リスク描写は最小限だし。舞い上がってる感は一杯。閉所、暗いところが苦手な人には向いてない。
また、口絵というか、その深海の写真が素晴らしい。
その一方で。
ここが掘り出すべき宝箱にしか見えない人達がいて、やばいのも事実
目の前にある自然は、征服すべきので、そこから得られる富は -
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ネタバレ10代の大学生時代から忘れることのできない彼女と、39歳で再び巡り会う主人公ジョージ。騙され続け、利用され捨てられる、情けない男の話である。
発端 彼女の名前はリアナ・デクターではなくオードリー・ベックだった、、、はぁ?どういう意味?訳わからん??
中盤 リアナを探す旅で、オードリーの写真を見せられ「頭がこんがらがっていて。これは誰の写真なんですか?」とジョージが言うが、読んでる私もこんがらがってます、、、
結末 はぁ?嵌められたのに、まだ、追いかけるの?まだ、リアナを探すの?呆れる。
ピーター・スワンソンのデビュー作。デビュー作だから許せてしまうところも多々あったが、デビュー作にし -
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コカインとマリファナとアルコールとセックスの依存者としてのメチャクチャな半生が語られる。
タイソンが超新星として現れてチャンピオンになった頃を見ていただけに、その時期の話があっさり終わるのは拍子抜けだった。
そこが簡単に済まされると、あとは破天荒な服役生活や、痛々しい依存者の人生や、ドン・キングをはじめとする取り巻きたち(ドナルド・トランプの名前も出てくる)の話が延々と続く600ページ超の本である。ビルディングスロマンの爽快感はない(最終段では再生に向かっているので本人的には爽快みたいだけど)。
それはある意味では当然のことだ。ボクシングからの引退を決めてヨーロッパでセレブとして遇されていた -
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ネタバレ帯に「北欧ノワール」とあったが、北欧ミステリーと西欧・東欧ノワール好きな私には、ノワールの陰惨さは少しも感じられなかった。
ブランド物で洒落た装いに身を包み、酒と女と音楽を愛し、それなりに家族、友人に恵まれたプレストが、タイトルに「デンマークに死す」とあるように、殺されるのではないかと、そのドキドキ感に引っ張られ、最後まで楽しめました!
それにしても、出番がわずかしかない人物までもが、しっかりフルネームで出てくるから、ざっと80人程の名前が入り乱れて、それでなくとも北欧物は名前が難しいのに、、、誰だった?と確認しながら読み進めました。作者がシリーズを予定しているらしく、やはり、次が出たら読んで -
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人々は遥か昔から、地下世界に畏怖を感じながらも抗えない魅力も感じている。そんなことが各エピソードの端々から感じられる。いいよね〜私も穴を掘り続ける人生とか過ごしたかった。
本書の中身としては、人々の文化や儀式、人工物としての観点がほとんどで、自然物観察観点としてのアンダーグラウンドの描写はほとんどない。自然物としての地下世界が好きな私としてはちょっと違うかな、、という感も否めないが、こういう観点の人たちもいるんだなとか新鮮だったし、わかる!!と共感するところも節々にあった。
写真のキャプションや解説が本文中になくて戸惑ったが、巻末にちょっとあった。 -