棚橋志行のレビュー一覧

  • 暗殺の冬

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    スヴェンとヴィダル二代にわたるパルメ首相暗殺の夜に起こった小さな殺人事件に関わる物語。
    パルメ首相暗殺は全然関係なくて拍子抜けなんだけど、スウェーデンの人には首相暗殺だけじゃなく知ってる出来事がこの物語にはたくさんちりばめられてるんじゃないのかな、と思った。
    北欧ミステリにしては人間の怖さみたいなのはあまり無くて、人間の業?みたいな感じ。読後感はまあまあすっきり。

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    2026年08月04日
  • 暗殺の冬

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    すごい文学性の高いミステリーという感じですね。
    読み始めた瞬間に、独特な筆致で世界観に呑み込まれるというか、これを30歳半ばで仕上げる作家の才能に脱帽です。犯罪心理学のキャリアも持っているらしく、なるほどという感じで読めば納得です。
    ミステリーのどんでん返しやトリックを期待するよりも、高尚な文章とか人の心情の機微に触れられるところに本書の素晴らしいところがあります。
    結構読むのは大変ですが、時間をおいてもう一回読み直すと違う味がする様な、そんな小説です。

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    2026年08月02日
  • 暗殺の冬

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    終盤、ヴィダルのスヴェンに対する親愛と真実を明らかにすることへの葛藤が発露する「私」との対峙シーンは胸が熱くなった。賛否はありそうだが、丁寧で細やかな心理描写の積み重ね故だと感じた。

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    2026年07月14日
  • 暗殺の冬

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    スェーデンの小さな街が舞台のミステリー。警察官のスヴェンが主人公で連続殺人事件を追う、その間の息詰まる描写も凄かった。そして、父を手本に息子も警察官になる。ジワジワとした描写が生々しい。皆が知ってる筈の小さな街の人の動きを誰もが見過ごしていると言う不可さ。凄い終わり方で、読んでよかったと思えた作品だった。

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    2026年07月09日
  • 暗殺の冬

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    最後の方の急展開や大人の静かな愛と抑制の描写がグッときた。
    父親がそこまで強くない家庭で育った女の私には「十年に一度の傑作とまでは……」だったけど、父親と息子の関係にグッとくる人、父親の存在が大きい幼少期を過ごした人、大人になってから父親のことを理解したいと思ったことがある人が読んだら、十年に一度の傑作になる気がする。

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    2026年06月27日
  • 暗殺の冬

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    1986年の連続殺人事件を親子2代の警察官の人生と重ねて描いていく。帯にあるようにとても重厚なミステリ。
    読み終わった今、喪失感すら感じるほどここ数日は物語にのめりこんだ。

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    2026年06月20日
  • 暗殺の冬

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    ネタバレ

    さして人気もない首相の暗殺がそこまで国民や警察の精神的影響を与えるかはわからないまま読み終えたが、オビの10年に1度の傑作とまではいかなかったかな。ただ、北欧ミステリのイメージとして、重く苦い雰囲気が味わえる良質のミステリ。30年に渡っての警察官親子の捜査は苦悩に満ちており、この間違えをどう評価すべきか悩んでしまうが、何とか話は解決するので、読後感はそれなりにすっきりはする。さすが30年に渡る物語なので、一定年ごとに登場人物表が出てくるのはありがたかった。同じ警察官を職とする父と子の物語。

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    2026年06月15日
  • フロント・サイト2 ジョニー・チューズデイ

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    プロローグ

    舞台は、1947年チェスターフィールド
    黒人居住地区リバティーヴィルに一人の
    白人男性が舞い降りる

    その名も、“アール・スワガー”

    そう、アメリカで最も有名なスナイパー
    “ボブ・リー・スワガー”の父親である

    理由あって、謎の漢、“ジョニー・チューズデイ”と
    偽名を名乗っての登場だ!


    本章
    『フロント・サイト2』“JohnnyTuesday”★4.5
    200頁という短いストーリーだったが、流石の名手
    お得意のガンアクションが随所に散りばめられた
    極上のミステリー

    何故、アールは偽名を使って、関係の無い事件に
    首を突っ込んだのかがラストに証される!
    やっぱりこういうところ

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    2026年01月11日
  • 深海世界──海底1万メートルの帝国

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    宇宙と深海は私の中では「闇」「未知との遭遇」「謎」という同じ要素を持ったものなのだけど、そこに集まる資金は右中と深海では別物らしい。世の中の富豪?みたいな人が寄付して何とかなってる深海探査。知れば知るほど人類が荒らしていく未来しか見えなくなる。

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    2025年12月26日
  • 燎原の死線(上)

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    義父が亡くなった。
    留守電にメッセージを残して、そんな中、謎の女に薬を盛られ海兵隊を除隊されてしまう、主人公のレッド。
    義父のJBの故郷、少年時代を過ごした我家に帰りJBの死の真相を知る。殺害された事をJBの土地の権利を欲しがっいる、世界で有数の金持ちのゲージ家の兄、そして美しい妹、真相は。
    下巻を読むスピードが速まると感じる上巻であった。

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    2025年05月21日
  • 時計仕掛けの恋人

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    危ない女にハマるのは凄く分かる!これはハマる!どうなるの!?とページを捲る手が止まらなかったけど、最後はしっかり完結じゃなかったのは残念。でもやはりこの作者は好きだなぁ。

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    2025年01月06日
  • 時計仕掛けの恋人

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    この作者の作品が好きなので買いました!主人公の現在と大学時代のパートを交互に出しながら進んでいくストーリー。大学時代に好きになった彼女に翻弄され続ける主人公。この彼女、さながら不二子のようなキャラクター。一方の主人公は、ちょっといい人すぎて普通なら、これはないなと思いつつも、先行きがなかなか予測がつかないストーリーを楽しめました。ただ、最後はちょっと尻切れトンボの終わり方だったのが、消化不良に感じました。

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    2024年11月14日
  • UFC帝国戦記 1993-2023

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    今や全米4大スポーツを超える人気とも言われる総合格闘技団体UFCの30年に渡る舞台裏を追った一冊。もちろん(?)PRIDEの話題は不可避なので日本人読者でも(日本の格闘技ファンこそ?)楽しめる内容。ヒョードルのUFC参戦をめぐる物語は当時リアルタイムでニュースを追っていたので懐かしい。そして何より榊原社長が現在もRIZINを率いて日本格闘技界の中心にいるという数奇な事実が歴史の面白さ。ただし、あくまで会社・ビジネスの話が中心なのでMMA進化史や技術論はほとんど書かれていない。それは終章がマクレガーvs.メイウェザーであることからも察せられるだろう。とはいえそれで面白さが削がれることはなく、むし

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    2024年11月13日
  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史

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    ラジオで紹介されていたため手に取る。
    地下世界が世界の中にこんなにあったなんて!
    本書を読むまで地下世界を想像したことすらなかった。
    一切の太陽の光が入らず、方向感覚もなくなり、代謝が遅くなり、視覚と聴覚が鈍くなり、、
    時間生物学の実験の中で2ヶ月間とかに潜り生活する実験の話が出ていた。その中で被験者の研修者は錯乱状況になる。「今になって理解した」「神話で地獄の場所が必ず地下に定められていた理由を」と記している。一定の境界を越えると、その先に必ず現れるのが幻覚。全ての感覚を遮断されると逆に感覚が鋭利になり覚醒したような状態になる。その後、意識が内側へ内側へ向いてくる状態となり、一種のトランス状

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    2024年11月03日
  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史

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    パリのカタコンブさすがにおしゃん
    地下をたまり場にしてバンドだのDJだの蝋燭灯しながらのシャンパンパーリーだのサイコーすぎ
    洞窟で絵とか彫刻とか芸術活動するっちゅーのもサイコーに楽しそうだけど、最重要作品が葛飾北斎の神奈川沖浪裏っちゅーのは、シンプルに、なんで?ww
    そして映画館まで作っちゃうってカタフィル楽しそー

    ボリビア・アンデスの鉱山の街ポトシ
    鉱山に棲む霊的存在エル・ティオ くそこえぇ!
    は?てかまじで先住民とかその聖地にリスペクトがない部外者がしゃしゃってくんじゃねーよ
    モンドング、鉱業会社から鉱山を守ってー!

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    2024年09月08日
  • デンマークに死す

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    ネタバレ

    こんなにも男前でかっこよく、ただ時折りみえる弱さに人間味を感じて、
    主人公のゲーブリエル・プレストに出会えたことが、心からうれしい。
    彼は私立探偵、副業でブルース・ミュージックのギタリストをしている。
    ユーモアのセンスがあり、とんでもなくお洒落(度々のファッションの描写を、読むたび心待ちにしていた)。
    家具も相当のこだわりがあり、自宅の改修に10年ほど取り組んでいて、いまなお進行中(十八世紀フランスの年代物の浴槽、スペイン製の白と黒のアンティークセラミックタイルなどなど)。
    そして、めっぽうもてる(鮮烈に描かれる女性たちがなんとまあ美しい)。
    ただ、独身であり、相当折り合いがつかなかった元妻と

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    2024年07月26日
  • 時計仕掛けの恋人

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    ピータースワンソンさんのデビュー作

    今まで読んでたのと雰囲気違うなぁと思ってたらデビュー作だったので納得
    これから更にハラハラドキドキした作品を出し続けてるので圧巻


    冒頭あたりから頭の中に???と謎が湧いてて、読み進めてるうちに少し解決して、また新たな謎が出てくる

    結末にはちょっと含みを持たせてたから
    私としてはもっとビシッと解決してほしい!笑


    冒頭〜中盤あたりは面白くて読み進めるスピードが上がります!

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    2024年04月08日
  • 標的:麻薬王エル・チャポ

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    最初は、あまり面白くなかったが、中盤から結末に進むにつれて、面白く一気に読むことができた。麻薬カルテルに興味がある人は必見

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    2023年10月21日
  • AFTER STEVE アフター・スティーブ 3兆ドル企業を支えた不揃いの林檎たち

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    Twitterで発売知り、是非とも読みたいと思い購入。

    ジョブズ亡き後、2021年までのアップルの動きをクックとアイブを交代させながら進める流れ。断片的な話は勿論知っていたが、Apple Watch誕生の件は全然知らず新鮮だったし、他の部分もこれを読むことでより解像度が上がった。 この本を読んでいて、トランプ政権時の振舞いはクックだからなんとかなったのかなと感じるとともに、ビジネス戦略の変遷という意味でも興味深く読んだ。

    一般的な本よりちょっと大きめ、かつ後書きまで460ページ程と大ボリュームだが、面白さを失わずに読み進めることができた。

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    2022年11月23日
  • 時計仕掛けの恋人

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    ネタバレ



    関わったら絶対ヤバいわかっていても、読んでいくうちに主人公の男性と一緒に沼にハマってしまう!笑

    サイコパスで危ない女性とのミステリー


    どんな手を使っても過去を精算し、

    人生を変え続ける女と

    過去からは決して逃げられない、

    昔の女を忘れられない変われない男


    男女の本質な部分を分かりやすい対比で深掘りしてる。
    傑作だと思った。

    ミステリー好きじゃない人にもおすすめしたい






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    2022年11月18日