棚橋志行のレビュー一覧

  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史
    コロナウィルス、災害、戦争、物価の高騰、不景気、コンプライアンスにハラスメント。地上の世界はカオスと面倒が渋滞している。

    そんな時だからこそ地下世界にフォーカスしたい。まずはリトル氏のように穴を掘り、そしてカタコンベのようなヒミツのカルチャーを作る。そこにREVSのような文面をキメて、後に密教を...続きを読む
  • 友よ、 水になれ――父ブルース・リーの哲学
    ブルースリーの人生哲学について娘のシャノン・リーが丁寧に語る本。ブルースリーが日常トレーニングを記録した個人ノートが写真でちらりと紹介されているのに感激。実に勤勉で堅実な人物だったのだ。このノート習慣を真似したくなった。
  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史
    地下世界やアンダーグラウンド、その言葉に魅了される人がいるのはなぜでしょうかー。

    ニューヨークの地下鉄から始まる冒険は、世界をまたぎ、宗教や哲学にまで広がっていきます。

    街の景観や、光のコントラストの美しさを味わうのもいいですが、不安になるような真っ暗闇の洞窟のリアリティを、この本で擬似体験して...続きを読む
  • 真相
    貧乏黒人による裏街道経由のサクセスストーリーとしてはマイルス自叙伝を越えて金字塔扱い。ボクシング一筋なのは前半3分の1くらいで、あとの3分の1はボクシングと裁判の両立、あとの3分の1は裁判に集中している。意外なほど読書家で博識、本人がどこまで直接書いているのかは分からないけど、気の利いた詩的な言い回...続きを読む
  • 真相
    元ボクシングヘビー級絶対王者マイク・タイソンの自伝。結構なページ数がある大著であるが、彼の人生には、それだけいろいろなことがあったということだ。『真相』というタイトルの通り、タイソン自身がかなり赤裸々に自身の人生で起こったことについて語っている。衝撃的である意味では喜劇的でもあったレイプ事件などにつ...続きを読む
  • 真相
    ボクシングを制し、ボクシングを愛し、ボクシングに悩み、ボクシングに苦しめられた一人の男の物語。キャリアで最初の敗北を喫してからは、酒とコカインとセックスに溺れるも、なぜ社会はそれを放置し、矯正させなかったのか、等々。これを読んだだけで、我々一般人が常日頃抱えている悩みなんて本当にちっぽけなものだと思...続きを読む
  • 時計仕掛けの恋人
    ピータースワンソンさんのデビュー作

    今まで読んでたのと雰囲気違うなぁと思ってたらデビュー作だったので納得
    これから更にハラハラドキドキした作品を出し続けてるので圧巻


    冒頭あたりから頭の中に???と謎が湧いてて、読み進めてるうちに少し解決して、また新たな謎が出てくる

    結末にはちょっと含みを持た...続きを読む
  • 標的:麻薬王エル・チャポ
    最初は、あまり面白くなかったが、中盤から結末に進むにつれて、面白く一気に読むことができた。麻薬カルテルに興味がある人は必見
  • AFTER STEVE アフター・スティーブ 3兆ドル企業を支えた不揃いの林檎たち
    Twitterで発売知り、是非とも読みたいと思い購入。

    ジョブズ亡き後、2021年までのアップルの動きをクックとアイブを交代させながら進める流れ。断片的な話は勿論知っていたが、Apple Watch誕生の件は全然知らず新鮮だったし、他の部分もこれを読むことでより解像度が上がった。 この本を読んでい...続きを読む
  • 時計仕掛けの恋人


    関わったら絶対ヤバいわかっていても、読んでいくうちに主人公の男性と一緒に沼にハマってしまう!笑

    サイコパスで危ない女性とのミステリー


    どんな手を使っても過去を精算し、

    人生を変え続ける女と

    過去からは決して逃げられない、

    昔の女を忘れられない変われない男


    男女の本質な部分を分かり...続きを読む
  • 時計仕掛けの恋人
    アリスが語らないことには、のピーター・スワンソンデビュー作との帯に惹かれて。
    なかなか面白くてするすると読み進められました。
  • 真相
    史上最強のボクサー、マイクタイソン初めての自伝。20歳で最年少ヘビー級チャンピオンになり、栄光を掴むが、廻りの大人達に取りつかれたように集られ、アルコール、コカインで転落していく様を赤裸々に語られている。
    イベンターホリフィールドへの耳噛みつき事件の真相など読みごたえありの作品。この逆境から立ち直り...続きを読む
  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史
    9章で構成される地下の話。
    1章はニューヨークの地下を冒険する話。
    2章はパリ。
    3章は地下の微生物。
    4章は鉱夫と地下聖地。
    5章は穴掘りの衝動とカッパドキア。
    6章は地下における感覚喪失。
    7章は地下グラフティと古代遺物。
    8章は闇がもたらす精神への影響。
    9章は地下と宗教。

    徐々に展開される...続きを読む
  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史
    各地の地下世界の話が面白い上に、本全体からすると異質な第6章「迷う」がとても良かった。迷うということはとかくネガティブに捉えられがちですが、人は迷うことで自分が進むべき道を発見したり、別の道を進むきっかけになる、という指摘は目から鱗です。読書中は枕元において寝る前に1章ずつ読み進めていったのですが、...続きを読む
  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史
    本書を手にしたのは他でもない、冒頭の「挨拶―日本語版に寄せて」が秋庭俊への言及から始まっていたから。東京の地下に秘密の基幹施設網があったと信じた彼が著した『帝都東京・隠された地下網の秘密」を、発行された当時貪るように読んだことを思い出す。
    本書もそれと同類のノンフィクションかと思って手にしたのだけれ...続きを読む
  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史
    NYの地下鉄のトンネルを皮切りに、世界各地の地下へ潜り、地球と人の心の奥をのぞいた地下愛好家[カタフィル]の地下世界旅行記。


    地下愛好家(言うまでもなく大半が不法侵入である)としての体験談と歴史的な記述が混ざりあい、著者の皮膚感覚とかつて地下に潜った人びとのそれが一体化していくような語り口が魅力...続きを読む
  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史
    どの章も興味深いがグラフィティアーティストと古代の洞窟壁画が出てくる章は小説のような味わい

    著者が地下で迷子になる話や暗闇で幻覚を見る話どれも面白い
  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史
    「地下世界」をテーマにした異色のルポ。
    著者は、雑誌記者を経てノンフィクション作家となった。本書は初の著作である。

    少年の頃、洞窟を探検したことがある著者は、ある時、まさにその洞窟を撮った写真に惹きつけられる。
    写真を撮影したのは都市探検家グループの一員だった。著者は彼らに誘われ、ニューヨークの下...続きを読む
  • 真相
    ギャングスタのブリンブリンの先駆けがタイソンとはビックリ。

    カスダマトが亡くなった時点で目標を見失った様で、まぁ凄い生活。。ボクシングに対する取り組みに関してはとても尊敬は出来ませんね(笑)歴史に残るボクサーなのは間違いないですけどね。
  • 標的:麻薬王エル・チャポ
    ドン・ウィンズロウの犬の力を復習するように読み進めてしまうが、こっちはノンフィクションであり、これを元にしたのが彼の作品であるということ。
    いやあ、たった一人の人間が、これだけ強大で残忍な力をもつのか。
    狂ったメキシコの物語