地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史

地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史

2,420円 (税込)

12pt

地下についてここまで現地調査を徹底的に行い、精神世界にまで深く踏み込んだ本は初めて読んだ。
地下世界は太古へつながる秘密のルートだったのか。
狂気にも似た、著者の執念に脱帽だ。
——ノンフィクション作家・高野秀行さん、推薦!

祖先たちがそうだったように、自分より偉大な何かに手を触れるため、秩序だった現実の向こう側にたどり着きたいという静かな欲望によって私たちは地下へ引き寄せられる……。

ニューヨークの地下鉄、パリの地下納骨堂、アボリジニの聖地、カッパドキアの地下都市、マヤ人洞窟など、世界中の「光なき世界」を渉猟し、人類の歴史と闇への畏怖に思いを馳せた比類なきノンフィクション。


【目次】
挨 拶 日本語版に寄せて
第1章 地下へ――隠されたニューヨーク
第2章 横断――パリの地下納骨堂
第3章 地球深部の微生物――NASAの野望
第4章 赤黄土を掘る鉱夫たち――アボリジニの聖域
第5章 穴を掘る人々――もぐら男とカッパドキア
第6章 迷う――方向感覚の喪失が生む力
第7章 ピレネー山脈の野牛像――旧石器時代のルネサンス
第8章 暗闇――「創世記」の闇と意識変容
第9章 儀式――雨を求め地下に下りたマヤ人

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地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月03日

    コロナウィルス、災害、戦争、物価の高騰、不景気、コンプライアンスにハラスメント。地上の世界はカオスと面倒が渋滞している。

    そんな時だからこそ地下世界にフォーカスしたい。まずはリトル氏のように穴を掘り、そしてカタコンベのようなヒミツのカルチャーを作る。そこにREVSのような文面をキメて、後に密教を...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年01月18日

    地下世界やアンダーグラウンド、その言葉に魅了される人がいるのはなぜでしょうかー。

    ニューヨークの地下鉄から始まる冒険は、世界をまたぎ、宗教や哲学にまで広がっていきます。

    街の景観や、光のコントラストの美しさを味わうのもいいですが、不安になるような真っ暗闇の洞窟のリアリティを、この本で擬似体験して...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月23日

    9章で構成される地下の話。
    1章はニューヨークの地下を冒険する話。
    2章はパリ。
    3章は地下の微生物。
    4章は鉱夫と地下聖地。
    5章は穴掘りの衝動とカッパドキア。
    6章は地下における感覚喪失。
    7章は地下グラフティと古代遺物。
    8章は闇がもたらす精神への影響。
    9章は地下と宗教。

    徐々に展開される...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月05日

    各地の地下世界の話が面白い上に、本全体からすると異質な第6章「迷う」がとても良かった。迷うということはとかくネガティブに捉えられがちですが、人は迷うことで自分が進むべき道を発見したり、別の道を進むきっかけになる、という指摘は目から鱗です。読書中は枕元において寝る前に1章ずつ読み進めていったのですが、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月16日

    本書を手にしたのは他でもない、冒頭の「挨拶―日本語版に寄せて」が秋庭俊への言及から始まっていたから。東京の地下に秘密の基幹施設網があったと信じた彼が著した『帝都東京・隠された地下網の秘密」を、発行された当時貪るように読んだことを思い出す。
    本書もそれと同類のノンフィクションかと思って手にしたのだけれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月03日

    NYの地下鉄のトンネルを皮切りに、世界各地の地下へ潜り、地球と人の心の奥をのぞいた地下愛好家[カタフィル]の地下世界旅行記。


    地下愛好家(言うまでもなく大半が不法侵入である)としての体験談と歴史的な記述が混ざりあい、著者の皮膚感覚とかつて地下に潜った人びとのそれが一体化していくような語り口が魅力...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月01日

    どの章も興味深いがグラフィティアーティストと古代の洞窟壁画が出てくる章は小説のような味わい

    著者が地下で迷子になる話や暗闇で幻覚を見る話どれも面白い

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    Posted by ブクログ 2020年11月09日

    「地下世界」をテーマにした異色のルポ。
    著者は、雑誌記者を経てノンフィクション作家となった。本書は初の著作である。

    少年の頃、洞窟を探検したことがある著者は、ある時、まさにその洞窟を撮った写真に惹きつけられる。
    写真を撮影したのは都市探検家グループの一員だった。著者は彼らに誘われ、ニューヨークの下...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月24日

    人々は遥か昔から、地下世界に畏怖を感じながらも抗えない魅力も感じている。そんなことが各エピソードの端々から感じられる。いいよね〜私も穴を掘り続ける人生とか過ごしたかった。
    本書の中身としては、人々の文化や儀式、人工物としての観点がほとんどで、自然物観察観点としてのアンダーグラウンドの描写はほとんどな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月17日

    ボリビアのポトシ鉱山、トルコのカッパドキアの記述がチラッと見えたので読んでみた。著者は洞窟や都市地下のマニアの方らしいけど、どんな方なのかわからないままだった。
    暗闇で方向感覚を失ったときの恐怖感には納得。

    0

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