地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史

地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史

2,420円 (税込)

12pt

地下についてここまで現地調査を徹底的に行い、精神世界にまで深く踏み込んだ本は初めて読んだ。
地下世界は太古へつながる秘密のルートだったのか。
狂気にも似た、著者の執念に脱帽だ。
——ノンフィクション作家・高野秀行さん、推薦!

祖先たちがそうだったように、自分より偉大な何かに手を触れるため、秩序だった現実の向こう側にたどり着きたいという静かな欲望によって私たちは地下へ引き寄せられる……。

ニューヨークの地下鉄、パリの地下納骨堂、アボリジニの聖地、カッパドキアの地下都市、マヤ人洞窟など、世界中の「光なき世界」を渉猟し、人類の歴史と闇への畏怖に思いを馳せた比類なきノンフィクション。


【目次】
挨 拶 日本語版に寄せて
第1章 地下へ――隠されたニューヨーク
第2章 横断――パリの地下納骨堂
第3章 地球深部の微生物――NASAの野望
第4章 赤黄土を掘る鉱夫たち――アボリジニの聖域
第5章 穴を掘る人々――もぐら男とカッパドキア
第6章 迷う――方向感覚の喪失が生む力
第7章 ピレネー山脈の野牛像――旧石器時代のルネサンス
第8章 暗闇――「創世記」の闇と意識変容
第9章 儀式――雨を求め地下に下りたマヤ人

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ピレネー山脈のテュク・ドドゥベール洞窟。ここは、ショーヴェ、ラスコー、アルタミラに並ぶ先史時代の洞窟芸術の宝庫。現在は未公開。ところが、著者ウィル・ハントは幸運にも、この洞窟の所有者、78歳のベグエン侯爵や研究者たちと一緒に入ることができた。この体験記が圧巻。洞窟芸術について簡と要を得た説明もすばら

    0
    2025年05月09日

    Posted by ブクログ

    コロナウィルス、災害、戦争、物価の高騰、不景気、コンプライアンスにハラスメント。地上の世界はカオスと面倒が渋滞している。

    そんな時だからこそ地下世界にフォーカスしたい。まずはリトル氏のように穴を掘り、そしてカタコンベのようなヒミツのカルチャーを作る。そこにREVSのような文面をキメて、後に密教を

    0
    2024年04月03日

    Posted by ブクログ

    地下世界やアンダーグラウンド、その言葉に魅了される人がいるのはなぜでしょうかー。

    ニューヨークの地下鉄から始まる冒険は、世界をまたぎ、宗教や哲学にまで広がっていきます。

    街の景観や、光のコントラストの美しさを味わうのもいいですが、不安になるような真っ暗闇の洞窟のリアリティを、この本で擬似体験して

    0
    2021年01月18日

    Posted by ブクログ

    ラジオで紹介されていたため手に取る。
    地下世界が世界の中にこんなにあったなんて!
    本書を読むまで地下世界を想像したことすらなかった。
    一切の太陽の光が入らず、方向感覚もなくなり、代謝が遅くなり、視覚と聴覚が鈍くなり、、
    時間生物学の実験の中で2ヶ月間とかに潜り生活する実験の話が出ていた。その中で被験

    0
    2024年11月03日

    Posted by ブクログ

    パリのカタコンブさすがにおしゃん
    地下をたまり場にしてバンドだのDJだの蝋燭灯しながらのシャンパンパーリーだのサイコーすぎ
    洞窟で絵とか彫刻とか芸術活動するっちゅーのもサイコーに楽しそうだけど、最重要作品が葛飾北斎の神奈川沖浪裏っちゅーのは、シンプルに、なんで?ww
    そして映画館まで作っちゃうってカ

    0
    2024年09月08日

    Posted by ブクログ

    9章で構成される地下の話。
    1章はニューヨークの地下を冒険する話。
    2章はパリ。
    3章は地下の微生物。
    4章は鉱夫と地下聖地。
    5章は穴掘りの衝動とカッパドキア。
    6章は地下における感覚喪失。
    7章は地下グラフティと古代遺物。
    8章は闇がもたらす精神への影響。
    9章は地下と宗教。

    徐々に展開される

    0
    2021年09月23日

    Posted by ブクログ

    各地の地下世界の話が面白い上に、本全体からすると異質な第6章「迷う」がとても良かった。迷うということはとかくネガティブに捉えられがちですが、人は迷うことで自分が進むべき道を発見したり、別の道を進むきっかけになる、という指摘は目から鱗です。読書中は枕元において寝る前に1章ずつ読み進めていったのですが、

    0
    2021年08月05日

    Posted by ブクログ

    本書を手にしたのは他でもない、冒頭の「挨拶―日本語版に寄せて」が秋庭俊への言及から始まっていたから。東京の地下に秘密の基幹施設網があったと信じた彼が著した『帝都東京・隠された地下網の秘密」を、発行された当時貪るように読んだことを思い出す。
    本書もそれと同類のノンフィクションかと思って手にしたのだけれ

    0
    2021年05月16日

    Posted by ブクログ

    NYの地下鉄のトンネルを皮切りに、世界各地の地下へ潜り、地球と人の心の奥をのぞいた地下愛好家[カタフィル]の地下世界旅行記。


    地下愛好家(言うまでもなく大半が不法侵入である)としての体験談と歴史的な記述が混ざりあい、著者の皮膚感覚とかつて地下に潜った人びとのそれが一体化していくような語り口が魅力

    0
    2021年05月03日

    Posted by ブクログ

    どの章も興味深いがグラフィティアーティストと古代の洞窟壁画が出てくる章は小説のような味わい

    著者が地下で迷子になる話や暗闇で幻覚を見る話どれも面白い

    0
    2020年12月01日

地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す