ウィル・ハントの作品一覧
「ウィル・ハント」の「地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「ウィル・ハント」の「地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
ピレネー山脈のテュク・ドドゥベール洞窟。ここは、ショーヴェ、ラスコー、アルタミラに並ぶ先史時代の洞窟芸術の宝庫。現在は未公開。ところが、著者ウィル・ハントは幸運にも、この洞窟の所有者、78歳のベグエン侯爵や研究者たちと一緒に入ることができた。この体験記が圧巻。洞窟芸術について簡と要を得た説明もすばらしい。
別の章には、ミシェル・シフレも登場。1962年、23歳の彼(地質学専攻の大学院生だった)は、アルプス山脈のスカラッソン洞窟に入って2カ月間生活する。彼がそこで発見するのはヒトのバイオリズム、そして意識の変性状態も体験する。同じ頃、心理学者のドナルド・ヘッブらは、洞窟のような刺激のない環境に人間をおくという実験を行なっていた。被験者は幻覚を体験し、意識が変性した状態になる。著者ハントは、これらを受けて、洞窟や闇と精神世界の関係について筆を進めてゆく。最近の研究も織り込んで、その考察は論理的で的確だ。
以上はこの本の後半部。前半部はニューヨークやパリの地下世界から始まる。
全体的な印象は、軽めのダンテの『神曲』。洞窟フリークには堪らない1冊。
Posted by ブクログ
ラジオで紹介されていたため手に取る。
地下世界が世界の中にこんなにあったなんて!
本書を読むまで地下世界を想像したことすらなかった。
一切の太陽の光が入らず、方向感覚もなくなり、代謝が遅くなり、視覚と聴覚が鈍くなり、、
時間生物学の実験の中で2ヶ月間とかに潜り生活する実験の話が出ていた。その中で被験者の研修者は錯乱状況になる。「今になって理解した」「神話で地獄の場所が必ず地下に定められていた理由を」と記している。一定の境界を越えると、その先に必ず現れるのが幻覚。全ての感覚を遮断されると逆に感覚が鋭利になり覚醒したような状態になる。その後、意識が内側へ内側へ向いてくる状態となり、一種のトランス状態となる。そういった状態を古来から闇への畏敬を持ってして儀式や宗教体験とと結びつけてきた歴史がある。人間の感覚や脳は受ける刺激や感情によっていかようにも変容しうるものなんだと感じた。