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  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史
    3.8
    1巻2,420円 (税込)
    地下についてここまで現地調査を徹底的に行い、精神世界にまで深く踏み込んだ本は初めて読んだ。 地下世界は太古へつながる秘密のルートだったのか。 狂気にも似た、著者の執念に脱帽だ。 ——ノンフィクション作家・高野秀行さん、推薦! 祖先たちがそうだったように、自分より偉大な何かに手を触れるため、秩序だった現実の向こう側にたどり着きたいという静かな欲望によって私たちは地下へ引き寄せられる……。   ニューヨークの地下鉄、パリの地下納骨堂、アボリジニの聖地、カッパドキアの地下都市、マヤ人洞窟など、世界中の「光なき世界」を渉猟し、人類の歴史と闇への畏怖に思いを馳せた比類なきノンフィクション。 【目次】 挨 拶 日本語版に寄せて 第1章 地下へ――隠されたニューヨーク 第2章 横断――パリの地下納骨堂 第3章 地球深部の微生物――NASAの野望 第4章 赤黄土を掘る鉱夫たち――アボリジニの聖域 第5章 穴を掘る人々――もぐら男とカッパドキア 第6章 迷う――方向感覚の喪失が生む力 第7章 ピレネー山脈の野牛像――旧石器時代のルネサンス 第8章 暗闇――「創世記」の闇と意識変容 第9章 儀式――雨を求め地下に下りたマヤ人

ユーザーレビュー

  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史

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    ピレネー山脈のテュク・ドドゥベール洞窟。ここは、ショーヴェ、ラスコー、アルタミラに並ぶ先史時代の洞窟芸術の宝庫。現在は未公開。ところが、著者ウィル・ハントは幸運にも、この洞窟の所有者、78歳のベグエン侯爵や研究者たちと一緒に入ることができた。この体験記が圧巻。洞窟芸術について簡と要を得た説明もすばらしい。
    別の章には、ミシェル・シフレも登場。1962年、23歳の彼(地質学専攻の大学院生だった)は、アルプス山脈のスカラッソン洞窟に入って2カ月間生活する。彼がそこで発見するのはヒトのバイオリズム、そして意識の変性状態も体験する。同じ頃、心理学者のドナルド・ヘッブらは、洞窟のような刺激のない環境に人

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    2025年05月09日
  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史

    Posted by ブクログ

    コロナウィルス、災害、戦争、物価の高騰、不景気、コンプライアンスにハラスメント。地上の世界はカオスと面倒が渋滞している。

    そんな時だからこそ地下世界にフォーカスしたい。まずはリトル氏のように穴を掘り、そしてカタコンベのようなヒミツのカルチャーを作る。そこにREVSのような文面をキメて、後に密教を作るのも良いよね!なんて妄想が絶えないロマン溢れる一冊だった。

    人生に迷ったならばシャベルを持って穴を掘れ!

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    2024年04月03日
  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史

    Posted by ブクログ

    地下世界やアンダーグラウンド、その言葉に魅了される人がいるのはなぜでしょうかー。

    ニューヨークの地下鉄から始まる冒険は、世界をまたぎ、宗教や哲学にまで広がっていきます。

    街の景観や、光のコントラストの美しさを味わうのもいいですが、不安になるような真っ暗闇の洞窟のリアリティを、この本で擬似体験してみるのも、たまにはよいのかもしれません。

    やっぱりノンフィクションっておもしろいですね。

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    2021年01月18日
  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史

    Posted by ブクログ

    ラジオで紹介されていたため手に取る。
    地下世界が世界の中にこんなにあったなんて!
    本書を読むまで地下世界を想像したことすらなかった。
    一切の太陽の光が入らず、方向感覚もなくなり、代謝が遅くなり、視覚と聴覚が鈍くなり、、
    時間生物学の実験の中で2ヶ月間とかに潜り生活する実験の話が出ていた。その中で被験者の研修者は錯乱状況になる。「今になって理解した」「神話で地獄の場所が必ず地下に定められていた理由を」と記している。一定の境界を越えると、その先に必ず現れるのが幻覚。全ての感覚を遮断されると逆に感覚が鋭利になり覚醒したような状態になる。その後、意識が内側へ内側へ向いてくる状態となり、一種のトランス状

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    2024年11月03日
  • 地下世界をめぐる冒険――闇に隠された人類史

    Posted by ブクログ

    パリのカタコンブさすがにおしゃん
    地下をたまり場にしてバンドだのDJだの蝋燭灯しながらのシャンパンパーリーだのサイコーすぎ
    洞窟で絵とか彫刻とか芸術活動するっちゅーのもサイコーに楽しそうだけど、最重要作品が葛飾北斎の神奈川沖浪裏っちゅーのは、シンプルに、なんで?ww
    そして映画館まで作っちゃうってカタフィル楽しそー

    ボリビア・アンデスの鉱山の街ポトシ
    鉱山に棲む霊的存在エル・ティオ くそこえぇ!
    は?てかまじで先住民とかその聖地にリスペクトがない部外者がしゃしゃってくんじゃねーよ
    モンドング、鉱業会社から鉱山を守ってー!

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    2024年09月08日

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