皆川亮二のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
現代異能バトルの金字塔的な作品である。連載当時に少し読んでいたのだが、途中で読むのを止めてしまっていた作品であり、ふと思い立って読んでみている。
この一巻では四人のARMSのうち三人が登場しており、その間で物語が展開されながら敵対組織エグリゴリとの緒戦が開始している。全体的にやや説明くさい台詞が目立つが、テンポ感はすこぶる良い。
それにしても、この作品の与えたインパクトは大きかったのだろう。かれこれ20年近く前の作品であるが、たとえば親から受けた格闘訓練で戦える主人公像だとか、ナノマシンによる異能だとか、今現在でもそうした設定の系譜を引き継ぐ物語は少なからず存在する。
物語としてはあ -
Posted by ブクログ
1~22巻まで読み終わったので、こちらに感想をまとめます。
とても面白かったです。全てのものが収まるべきところに収まった、素晴らしく後味の良いラスト! ARMSは、この首尾一貫した完成度の高さにかけては正に逸品だと思います。
どんな絶望的な運命に襲われようとも、意志の力さえあれば、人はどこにでも行ける、何者にでもなることができる。未来を決めるものは、いつでもその人自身の選択に他ならない…、というテーマが、繰り返し繰り返し、恐ろしく苦しい状況下でとても力強く語られていて、それにまた説得力があり、胸にドンと響いてきて、とても良い。それぞれがそれぞれに苦しみながらその運命に立ち向かっていく姿の、眩し