高橋伸夫のレビュー一覧

  • 組織の思想史 知的探求のマイルストーン

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    経営学の流れが体系的にわかる良書であり、大変勉強になった。読んで良かったと心から思える知識が詰まっていた。

    特に、
    1958年のMarch & SimonのOrganizationsで、すでに『高い職務満足は高い生産性につながらない』ことが示されている。
    というのは今後明確に引用できる内容で使っていきたい。

    ただ、ワイクの組織化の社会心理学、については、本書においてもなお混乱が見られる印象であり、結局何がワイクの主張なのかはわからなかった。

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    2025年08月09日
  • 虚妄の成果主義 ──日本型年功制復活のススメ

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    目からうろこだった!

    典型的な日本型企業に勤め12年たったが、年功序列の定義もわかっていなかった。書かれている事をよめば確かにその通りだと納得してしまうが、そんなすぐに理解できる事に気づかなかったのもショックであった。営業職であるからかもしれないが、半期ごと、評価のタイミング事に正しく公正な評価とはなんだろうと大なり小なり考えていたが、この本のおかげてこういった悩みから開放されそうである。

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    2020年06月14日
  • 組織力 ──宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ

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    組織力を宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐということで、日本的働き方のすばらしさを訴える著者の考え方がよくわかる著作です。

    時間的射程距離が短すぎると経営的スケール観がもてない。

    年長者がきっちりと若者を育てる組織。

    そんな組織でないとゴーイングコンサーンはありえない。

    すばらしき日本の組織論、全世界に広めて行きたいものであります。

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    2013年02月02日
  • 虚妄の成果主義 ──日本型年功制復活のススメ

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    2004年に日経BP社からハード本として刊行されたものが、表紙デザインも新たに文庫本として2010年に出版。それが本書。文庫本の本書では、新たに「文庫版への補論 成果主義ブームが去って」が加わり、著者の主張したかったことがさらに整理され、明確に示されている。この「文庫版への補論」を読みたいがために、ハード本を持っていながら、文庫本も購入。一読の価値あり。

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    2012年07月25日
  • 組織力 ──宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ

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    SQiPシンポジウムの特別講演を聴いて読んでみたくなりました。

    「組織」は、どんなときに「組織」として見えるのか。筆者はこう書いています。

     近代組織論の創始者バーナード(Chester I. Barnard)は、二人またはそれ以上の人々の諸活動または諸力が意識的に調整されているときに、「組織」--これをバーナードは協働システムと呼んでいる--として見えるのではないかと考えた。

    ……略

    実は、バーナードの非凡なところは、先ほどの公式組織の成立条件として、次の三つを提示した点にあった。

     ① コミュニケーション
     ② 貢献意欲
     ③ 共通目的

    言い換えれば、この3条件

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    2012年05月01日
  • ダメになる会社 ――企業はなぜ転落するのか?

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    ネタバレ

    資本主義とはなんぞや、経営者とはどうあるべきだって、正面から語ってます。言われるもなく、っていうあるべき姿。大切にしたいものです。

    学生時代、ひとコマだけ講義聞いた覚えがある。

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    2011年11月24日
  • 虚妄の成果主義 ──日本型年功制復活のススメ

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    自己決定的と内発的動機付けはセルフモチベーションとして、報酬に関係なく、働くことへのモチベーションアップに直接関係する。安易にゴールを目指すのではなく、チャレンジする気持ちを誘発する。
    日本型の年功序列制度は、勤続年数を重ねるにつれ、仕事に応じた給与の差が大きくなるように設計されており、横並びで年齢だけに応じて給与体系が決まっているわけではない。

    成果主義の問題は
    1.成果を客観的に評価できるというのは妄想
    2.その為、成果をもとにした賃金体系はそもそも破綻している。

    意見:
    紳士的であれ。夢を語れ。などなど本人が納得がいっていない成果のようなものをもとにした、目標を立てられてもんもんと言

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    2011年06月09日
  • 虚妄の成果主義 ──日本型年功制復活のススメ

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    金銭による評価は意欲と報酬を分離するものであり、「仕事の報酬は次の仕事」という指摘は正しい。この本の素晴らしさは、著者の仮説を紹介するのでなく、だれでも理解できる資料をもとにこのことを証明していることです。

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    2014年06月08日
  • ぬるま湯的経営の研究―人と組織の変化性向

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    「熱い人材」こそが企業内で活躍する・・・とは限らないことをフィールドワークで実証しようとした本。

    簡単に言うと「変化のある企業=熱湯」に保守的なぬるい人間は暑苦しくて居つかないし、「変化のない企業=ぬるま湯」が創造的な人材を採用してもすぐ辞められてしまうか能力を発揮できない、という話。

    東大教授の書いた経済学の本なのでやや難しい記述はあるけど、内容的には組織論に初めて「適温」の概念を持ち込んだという意味で結構チャレンジング。現在主流のアメリカ行動主義的な組織論とはちと違うかも。

    本人いわく「最初学会では笑いものになった」というのも頷ける。

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    2009年10月04日
  • 大学4年間の経営学がマンガでざっと学べる

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    技術も人のスキルも一生安泰なんて事は無いんだなと痛感。変化によって汎用化され、取って代わられる。そして歴史は繰り返される。だから努力を継続して昨日より今日、今日より明日と日々のステップアップが自分の価値、幸せに直結するんだと思った。経営学の視点で日々の仕事と向き合っていきたい。

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    2024年12月08日
  • ダメになる会社 ――企業はなぜ転落するのか?

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    企業は経営者次第で良くも悪くもなることを読み解いた本。

    企業において経営者選びはとても重要。「まともな人間」が経営者になれば企業が繁栄する可能性が高まります。逆にそうでない場合は、企業は衰退の道をたどっていく。

    本書ではさまざまな事例を通して、「まともな経営者」とはどんな人物になるのかを考察しています。

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    2024年09月28日
  • 大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる

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    金に魂売ってしまう現象や、意図せず形骸化&殻に閉じこもってしまう現象に激しく同意しながら読めました。
    心理学にも通じるところあって面白かった。
    次の勉強テーマが沸いてくる良い本。

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    2024年05月09日
  • オーガニゼーションズ 第2版

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    ポーターの書籍と同様、must to readだけど、一読だけではよくわからない。わかるまで読みたい。

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    2024年05月04日
  • 大学4年間の経営学がマンガでざっと学べる

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    経営学に関する代表的な考え方がざっと把握できる内容。マンガになっているが情報量はそれなりにあり、過去学んだことを振り返ったり、気になる考え方を深く学ぶきっかけにできそう。特にいずれかの考え方に傾倒しているようにも見えないので、素直に読むことができた。

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    2022年06月01日
  • 大学4年間の経営学がマンガでざっと学べる

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    本書は大学で学ぶ経営学とはどんなものか大まかにマンガ一冊で理解できてしまうともの。東大の先生と、過去のカフェ経営を失敗している漫画家夫婦の軽妙なやりとりで進むので楽しく読みやすい。理論を紹介しておいて、「今では否定されている」とすぐにダメだししたりするなど、正直で分かりやすい。経営学とは会社をい組織して経営していく際にどうすれば上手く行くのか、ということに関する研究の集まりで、どんどん変化し行く学問分野のようです。MBAとか何じゃラホイと思っていた自分自身、「経”済”学」と「経”営”学」の違いを良く分かっていなかったことが良く分かった。

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    2019年03月03日
  • オーガニゼーションズ 第2版

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    組織論の論文では,必ず出てくる本。一次文献もきちんと読まなければ・・という思いと,高橋先生の和訳がすばらしい!というレビューに後押しされて手に取った。がんばってレジュメにまとめながら読破したが,半分も理解できたとは思えない。それくらい難解。もう一度読まなければいけない。

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    2016年02月10日
  • ダメになる会社 ――企業はなぜ転落するのか?

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    筆者は一貫して、新自由主義的経済を忌避している。

    というより、経済学そのものを疑ってかかっている。

    経済合理的に動くホモエコノミクスなる者は本来この世に存在しない と私も思っている。

    ユーモアを交え、人の世の経済活動なるものを著者のものさしで書いている。

    読んでみて、また読みたい本ができました。

    「経済学とは何だろうか」佐和隆光著。

    また、マックス・ウェーバーの「鉄の檻」についてもっと詳しく調べようと思いました(笑)。

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    2013年02月23日
  • 〈育てる経営〉の戦略 ポスト成果主義への道

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    『若者はなぜ3年で辞めるのか?』

    を読んで年功序列に絶望し、

    「こんな会社、やめてやるー!転職だー!」

    と思ってしまった方は、
    立ち止まってこの一冊をどうぞ。
    小気味いいくらい成果主義を全否定してくれます。

    ただ筆者の主観と経験則に因る部分が多く、
    成果主義のメリットを何一つ取り上げず比較する部分に
    若干の恣意性を感じるのは確かであるが…

    第6章、第7章は学者のオナニーな上意味不明なので
    まったく読む価値がありませんが、その他に関しては
    読めば確実に自分のキャリアの糧になるかと思います。

    就活生、新入社員の皆様へ推奨。☆4つ。

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    2012年09月22日
  • ダメになる会社 ――企業はなぜ転落するのか?

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    最初読み始めて、後回しに。
    つまらなそうと思ったからだけど、読むものなくなり、こないだ手にしました。結論。意外に面白かったです。

    かなりくだけた書きぶりですが、それだけに建前捨てて本音がそのまま。

    そして、なんとエンロンやら内部統制がらみの話題が豊富。


    一度原稿取りに研究室まで行って、30分くらい話したことがありますが、そのずっと前に、会計検査院の研究員などもしていたことがあったようです。
    そこまでは当時リサーチしてなかったな〜。本を何冊か読んで原稿の企画ネタについて、引き出そうとしてました。

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    2012年06月15日
  • 組織力 ──宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ

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     分かりやすい部分と分かりにくい部分の差が大きいと感じた。安易な成果主義を批判する部分なんかは分かりやすかったけど、イナクトメントなどの部分はよく分からなかった。
     著者の熱い想いが語られている部分もあって印象に残った。組織力の大切さを、論理的かつ情熱的に訴えかける本だ。
     

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    2012年03月23日