高橋伸夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
SQiPシンポジウムの特別講演を聴いて読んでみたくなりました。
「組織」は、どんなときに「組織」として見えるのか。筆者はこう書いています。
近代組織論の創始者バーナード(Chester I. Barnard)は、二人またはそれ以上の人々の諸活動または諸力が意識的に調整されているときに、「組織」--これをバーナードは協働システムと呼んでいる--として見えるのではないかと考えた。
……略
実は、バーナードの非凡なところは、先ほどの公式組織の成立条件として、次の三つを提示した点にあった。
① コミュニケーション
② 貢献意欲
③ 共通目的
言い換えれば、この3条件 -
Posted by ブクログ
自己決定的と内発的動機付けはセルフモチベーションとして、報酬に関係なく、働くことへのモチベーションアップに直接関係する。安易にゴールを目指すのではなく、チャレンジする気持ちを誘発する。
日本型の年功序列制度は、勤続年数を重ねるにつれ、仕事に応じた給与の差が大きくなるように設計されており、横並びで年齢だけに応じて給与体系が決まっているわけではない。
成果主義の問題は
1.成果を客観的に評価できるというのは妄想
2.その為、成果をもとにした賃金体系はそもそも破綻している。
意見:
紳士的であれ。夢を語れ。などなど本人が納得がいっていない成果のようなものをもとにした、目標を立てられてもんもんと言 -
Posted by ブクログ
「熱い人材」こそが企業内で活躍する・・・とは限らないことをフィールドワークで実証しようとした本。
簡単に言うと「変化のある企業=熱湯」に保守的なぬるい人間は暑苦しくて居つかないし、「変化のない企業=ぬるま湯」が創造的な人材を採用してもすぐ辞められてしまうか能力を発揮できない、という話。
東大教授の書いた経済学の本なのでやや難しい記述はあるけど、内容的には組織論に初めて「適温」の概念を持ち込んだという意味で結構チャレンジング。現在主流のアメリカ行動主義的な組織論とはちと違うかも。
本人いわく「最初学会では笑いものになった」というのも頷ける。 -
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Posted by ブクログ
本書は大学で学ぶ経営学とはどんなものか大まかにマンガ一冊で理解できてしまうともの。東大の先生と、過去のカフェ経営を失敗している漫画家夫婦の軽妙なやりとりで進むので楽しく読みやすい。理論を紹介しておいて、「今では否定されている」とすぐにダメだししたりするなど、正直で分かりやすい。経営学とは会社をい組織して経営していく際にどうすれば上手く行くのか、ということに関する研究の集まりで、どんどん変化し行く学問分野のようです。MBAとか何じゃラホイと思っていた自分自身、「経”済”学」と「経”営”学」の違いを良く分かっていなかったことが良く分かった。
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