鈴木宣弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
普段何気なくスーパーで手に取っている食材が本当に安全かどうかしっかり自分で知識を持って選択しないと手遅れになってしまう。そんな危機感をもたらす本でした。
人々の視点から外れるような意表をついて、食品表示がどんどん改悪されている。自分が意図せずに口にしたくないものまで取り込んでしまっているものがこんなにもあるのかと気づかされました。
消費者が手に取るものを変えれば、社会も少しずつ変わっていくので、自分たちが何を選択して何を体に取り込んでいくのかというのを、1人でも多くの人が意識するべきだし、そうしないと今後、安全な食卓は守れないそう感じた。 -
Posted by ブクログ
昨今の日本の食料事情、ヤバくない?!
乳製品が足りなくなったと思えば米が無くなる。
戦争による飼料や燃料費の値上がりは、
食品の価格高騰…っていうのは理解していたけど、
生産者にその値上がり分が、還元されてない事実。
単純明快!卸業、小売業が、自分たちの都合の売値で買っていく。生産者の売値ではないという。
この仕組み,おかしいでしょ?
それじゃあ、より良い野菜を作っても、
無農薬で努力して作っても収量減少、
売値は叩かれたんじゃ、生産者(農家)も
やる気なくす、食べていけない、と言って
継承者が居なくなり、放棄耕作地が増え、
挙句に消費者は、食べるものがないたら、高値になったと困ってしまう。
この悪循環、放置していたら、
本気で将来,日本の食料事情,やばいでしょ。
種も農薬も飼料もほぼ輸入の日本、
やれ、将来,子供達は安心安全な食物を
今のように食べてくらせるのか?!
そんな不安と疑問を一気に解決してくれる内容です。
野田モデルが、全国に拡がれば、農家のモチベーションが上がるだけでなく、
食料自給率の向上、しいては、地域経済の復活へ。
食物は生活の基礎。
安心安全な食物を育てる生産者が、
安心して暮らせる将来でありますように。 -
Posted by ブクログ
カロリーベースで食糧自給率37%の日本。
今は輸入すれば問題ないと思われているが、、
昨今の国際情勢不安を考えると、
いつ食糧輸入ができなくなるとも限らない。
食糧安全保障は必須。
それなのに、、
日本政府は日本の農業を見殺しにしようとしている。
補助金漬けというのは嘘で、
欧米などは食糧を外交戦略のツールと考え、
関税、補助金、所得補償、あらゆる手段を使って
自国農業を守っている。
それをせず、
酪農家に増産のための投資を迫りながら、
コロナで需要が減っても資金援助しようとしないのが日本。
海外からの農薬チェックもザル。
種子はハイブリットが幅を利かせ、儲かるのはアメリカのモンサント。
戦後コメをよりも小麦を奨励し、結果コメの消費量はどんどん減る。
コメ、田んぼ、地産地消、メリットしかないコメを食べず、
休耕地を増やす日本の政策のまずさ。
ホントその通りだよ。
なんでコメを食べないか。
コメで作る日本酒を飲まないか。
海の幸、山の幸を日本酒とコメで味わうのが
日本人には一番合っているのだ。
わざわざ輸入せずとも。
これだけでカロリーベースの食糧自給率は相当上がるのではないか。
オスプレイを買うよりそのほうがよほど国防、自衛に資するはずだ。
官僚は法律にがんじがらめ。
立法権は政治家にある。
しかし現在のこの体たらく、、
自民にも人物はいるはずだし、野党にもいるのだろうから、、
自民も野党もこの際解党して、
まともな考えを持った政治家を集めて挙国一致内閣を作ったらどうか。
万博やオスプレイやつまらん再開発にカネを使っている場合ではないだろう。
もう何とか団体を作って天下り、というのは禁止しないと。
子供に、教育に、農業に、カネを使うべきだ。
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Posted by ブクログ
今世紀に入った頃から、日本って兵糧攻めされたら一発で滅ぶよなとなんとなく思っていました。ロシアのウクライナ侵攻で、食糧を輸入に頼っているとまずいというのが顕在化しましたが、そうした、自給自足してないといかにやばいかというのを、データに基づいて検証した、素晴らしい本だと思いました。(しかも土や土地にまで言及あり)
自分はデスクワークをする貧乏な未婚中年男性ですが、体力があれば農業やりたかったです・・・。
そもそも、あの、戦時中に、都会の人が食糧がなくて、衣類と交換してもらいに田舎の農家に行くも相手にされない、という話がありますが、まさにそんなことになるんじゃないかと。最終的に命をつなぐのは食べるものに他なりません。本当に何もなくなったら、いちばん権力があるのは食糧生産者ですし、それは人として生きる以上、文句なくそれでいいんじゃないかと思います。
昨今のフードロスなどもなんなんだろうと思います。ここ10年ぐらい農家さんや漁師さんも、高級品を作って海外に輸出することで稼いでいた方も多いようで、それ自体は悪いことではありませんが、ここへ来ての輸出が滞って助けてくれというのも何か変な感じ。たしかに、購買力がなくなってしまった日本国内という経済問題は解決されるべきものですが、こういうときに庶民がそっぽを向いてしまうというのは、庶民に「何をいまさら」と呆れられていることのあらわれな気がします。やっぱり、そこは今は儲からなくても、安くして庶民へ回したほうが、世のため人のためになるような気が・・・。
庶民のために食糧を地道に作る農家さんや漁師さんが、いちばん儲かる世の中になって欲しいと、常々思います。 -
Posted by ブクログ
今後「食糧危機」は「人災」で起こることは間違いない、また日本の総合的な穀物自給率10%未満は餓死を招くことも間違いないだろう。特に日本政府の米国穀物の規制緩和要求から禁止薬物・禁止成長剤混入物でも優先輸入させており、日本の自給率を更に低め農業を壊滅状態にさせている。現実、他国で輸入禁止の発がん物質が混入米国穀物(牛肉・豚肉・鶏卵・小麦・大豆・ポテト・レモン等)に対して産業省、財務省は目を瞑り、国民の健康を無視し始めた。例として発がん物質である禁止薬物・成長剤・除草剤は「ラクトパミン」「エストロゲン」「グリホサート」などであり米国産日本向けの肉類、穀物類、肥料に含まれている。(米国産国内向けと日本向け発がん物質等危険薬物濃度比では日本向けは米国内向けの6倍から150倍の濃度にも達している)まさにあらゆる面での米国頼りに政治家の「今だけ、金だけ、自分だけ」主義が横行しているのが恐ろしい。はっきり言って米国穀物メジャー企業に対して、危険、禁止薬物使用の即時輸入停止と輸入基準の健康安全品質管理見直しが最も重要だ。出来ない場合、今後日本は発がん物質等で患者が増え、それこそ米国の医薬に完全に頼る形になる。
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Posted by ブクログ
面白かった。
タイトル付けが上手いね。気になって手に取ってしまう。
日本の食料自給率が低いというのは、もはや周知の事実だと思う。
しかも、本書によれば、その自給率はカロリーベースではない。生きるのに必要な食料は、本当はもっと足りない。
さらに、その算出でさえ、楽観的な見方を含むらしい。
食料といえば、穀物や食肉などを思い浮かべるけれど、必要なのはそれらだけではない。植物を育てるにはカリウムが必要。そのカリウムに関しては、日本はほぼ全てを輸入に頼っている。というのは知らなかった。
よく言われるのは、日本の農業政策は過保護だということ。農業が過剰に守られている、という意味。そして海外の農業は自由放任というイメージがある。
しかし現実は真逆。
海外はしっかりと農政をしている。自国の農業を守るため、助成金や貿易交渉をしっかりやる。
そして日本はと言えば、放任。というか放置。という現実があるらしい。
諸悪の根源は、財務省。というより、省庁間のバランスかな。
昔は農林水産省がもっと発言力を持っていた。
それが、安倍政権の頃から壊れていった。安倍政権が人事権を行使して、省庁間のバランスが壊れてしまった。これはとても有名な話。だけど、農政にまで影響していたとは…。
さらに日米の農産品の貿易について。日本は過剰生産を引き受ける立場にある。官僚の間では、自国の農業の方を大切にしよう、と言える雰囲気ですらないらしい。
問題は根深い。
さらに、我々一般市民の意識の問題もある。
台湾で食肉に関するデモが起こっていた、なんて知らなかった。
輸入品の安全性を気にする日本人って本当に少ないよね。けれど、人間に悪影響を及ぼすホルモンは確実に使われている。そんな食品を日本は受け入れまくっている。とてもショッキングな事実。
最後に食料自給率の向上に関して。
金額ベースの目標は誤ることがある。金額ベースならば、高価なフルーツを量産すればいい。けれど、それだけでは生きて行くことはできない。カロリーベースでの目標値が重要。というのは学びがった。
面白かった。大変勉強になる一冊。 -
Posted by ブクログ
2022年2月に始まったウクライナ戦争で、燃料費や物価が高騰し、食品も例外なく値上げが続き、国民を苦しめている。にも関わらず、政府は防衛費(軍事費)予算を増額し、敵基地攻撃能力を高めるなど安保3文書を閣議決定するなど、専守防衛をかなぐり捨てて,貧国強兵に驀進(ばくしん)している。本書の著者は、国防安全保障より日本国内の食料・農業を守ることこそが防衛の要であり、それこそ安全保障と説諭する。世界と比較して日本の農業の実態と食の実態を多面的に検証し、批判的意見にも適切に反証する。食糧危機が起きたとき「オスプレイやF35戦闘機で餓えはしのげません」と喝破(かっぱ)する。政府の食糧危機対策も運動場やゴルフ場にサツマイモを植えて、餓えをしのぐ提案がされているが、まるでアジア・太平洋戦争時の対策であり、日本の食料危機への警鐘をならす作品として、多くの人に読んでもらいたい。
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Posted by ブクログ
工業vs農業で語られることの多いTPP参加の賛否。実は
関税撤廃の話だけではないのだが、本書では食の安全
保障の観点からTPPをはじめ、アメリカが仕掛ける戦略
を解説している。
怖いよ~。今でさえ食料自給率が39%の日本なのに、
TPPに参加してアメリカから大量に安い食料品が入って
来たら、自給率は益々低下する。
「安くなるんだからいいじゃない」。価格面だけを考えたら
そうかもしれない。でも、ちょっと立ち止まってみよう。
数年前、バイオ燃料ブームがあった。その時、何が起こった
か?トウモロコシ価格の高騰ではなかったか。
「いや、日本の主食は米だから大丈夫」。うん、トウモロコシ
ではないからね。でも、その主食のほとんどをアメリカに
頼るようになったらどうなる?
アメリカが干ばつに襲われたとしよう。日本にそれまで通り
アメリカ産の米が入って来るはずもなく、日本は兵糧攻め
に遭うことだろう。
そればかりではない。本書で一番怖かったのが、モンサント
社に代表される遺伝子組み換え種子を販売する会社の
戦略だ。
現在、日本国内では食品パッケージに遺伝子組み換えの
有無を表記しているが、TPP参加後にアメリカから「不公平
だ」とねじ込まれたら、この表記さえ取り止めになる。
BSE対策でアメリカ産牛肉の輸入月齢制限は、なし崩し的に
引き上げられている。日本の監督官庁は「TPPとは関係ない」
と言っているが、アメリカの意向を受けていることは間違い
ないだろう。
武力とエネルギー、そして食料と、アメリカはあらゆる手段を
使って世界をコントロールしようとしている。
日本政府はいくつかの品目を聖域として関税維持を言って
いるが、そんなものは絵に描いた餅だ。このまま交渉が
進み、日本が参加すことになれば私たちの食卓は完全に
アメリカのコントロール下に置かれる。
成長ホルモン漬けの豚肉や牛肉なんか食べたくないぞ~。
本書ではEUの取り組み等も紹介されていて、分かりやすい。
自国民の食の安全を脅かし、アメリカに追随すような政府
なんかいらんだろう。