あらすじ
いまそこに迫る世界食糧危機、そして最初に飢えるのは日本、国民の6割が餓死するという衝撃の予測……アメリカも中国も助けてくれない。
国産農業を再興し、安全な国民生活を維持するための具体的施策とは?
「大惨事が迫っている」国際機関の警告/コロナで止まった「種・エサ・ヒナ」/ウクライナ戦争で破壊された「シードバンク」/一日三食「イモ」の時代がやってくる/国力低下の日本を直撃「中国の爆買い」/「原油価格高騰」で農家がつぶれる/世界の食を牛耳る「多国籍企業」/食料は武器であり、標的は日本/「食料自給率一〇〇パーセント」は可能だ/「食料はお金で買える」時代は終わった/「成長ホルモン牛肉」の処分地にされる日本/ポテトチップスに使われる「遺伝子組み換えジャガイモ」/農政軽視が招いた「人災としての危機」/「日本の農業は過保護」というウソ/有機農業で中国にも遅れをとる/明るい兆しが見えた「みどりの食料システム戦略」/「有機農業&自然農法」さらなる普及を
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Posted by ブクログ
少し大袈裟に危機をあおっていることは否定できませんが、その畏れは十分に
あるのでしょう。
食糧の安全保障の観点では、ある国から食糧を輸入できなくなっても、別の国
から、という体制は取っているとは思います。
しかし、あらゆる国が食糧を欲した場合には日本は買い負けます。
その時のことを考えておかないでどうするの?というのが本書のスタンスです。
たとえそんな事態が実際に起こらないとしても、輸入に頼るのはポストハーベ
ストや遺伝子組み換えなどの危険が伴います。
それらを踏まえて、日本の農を見直すべきと警鐘を鳴らす一冊です。
Posted by ブクログ
日本人全員読んだほうがいいと思う。この国にずっといることの恐ろしさがひたひたと押し寄せるけれど。巨大企業と大国の前では何もできない無力な小国が無知なものに統治されているのを何とかできないものか。小さくてもシンガポールのような勇ましい国もあるのに。
バルカン人はまあ、しばらく接触してこないなー
Posted by ブクログ
カロリーベースで食糧自給率37%の日本。
今は輸入すれば問題ないと思われているが、、
昨今の国際情勢不安を考えると、
いつ食糧輸入ができなくなるとも限らない。
食糧安全保障は必須。
それなのに、、
日本政府は日本の農業を見殺しにしようとしている。
補助金漬けというのは嘘で、
欧米などは食糧を外交戦略のツールと考え、
関税、補助金、所得補償、あらゆる手段を使って
自国農業を守っている。
それをせず、
酪農家に増産のための投資を迫りながら、
コロナで需要が減っても資金援助しようとしないのが日本。
海外からの農薬チェックもザル。
種子はハイブリットが幅を利かせ、儲かるのはアメリカのモンサント。
戦後コメをよりも小麦を奨励し、結果コメの消費量はどんどん減る。
コメ、田んぼ、地産地消、メリットしかないコメを食べず、
休耕地を増やす日本の政策のまずさ。
ホントその通りだよ。
なんでコメを食べないか。
コメで作る日本酒を飲まないか。
海の幸、山の幸を日本酒とコメで味わうのが
日本人には一番合っているのだ。
わざわざ輸入せずとも。
これだけでカロリーベースの食糧自給率は相当上がるのではないか。
オスプレイを買うよりそのほうがよほど国防、自衛に資するはずだ。
官僚は法律にがんじがらめ。
立法権は政治家にある。
しかし現在のこの体たらく、、
自民にも人物はいるはずだし、野党にもいるのだろうから、、
自民も野党もこの際解党して、
まともな考えを持った政治家を集めて挙国一致内閣を作ったらどうか。
万博やオスプレイやつまらん再開発にカネを使っている場合ではないだろう。
もう何とか団体を作って天下り、というのは禁止しないと。
子供に、教育に、農業に、カネを使うべきだ。
Posted by ブクログ
今世紀に入った頃から、日本って兵糧攻めされたら一発で滅ぶよなとなんとなく思っていました。ロシアのウクライナ侵攻で、食糧を輸入に頼っているとまずいというのが顕在化しましたが、そうした、自給自足してないといかにやばいかというのを、データに基づいて検証した、素晴らしい本だと思いました。(しかも土や土地にまで言及あり)
自分はデスクワークをする貧乏な未婚中年男性ですが、体力があれば農業やりたかったです・・・。
そもそも、あの、戦時中に、都会の人が食糧がなくて、衣類と交換してもらいに田舎の農家に行くも相手にされない、という話がありますが、まさにそんなことになるんじゃないかと。最終的に命をつなぐのは食べるものに他なりません。本当に何もなくなったら、いちばん権力があるのは食糧生産者ですし、それは人として生きる以上、文句なくそれでいいんじゃないかと思います。
昨今のフードロスなどもなんなんだろうと思います。ここ10年ぐらい農家さんや漁師さんも、高級品を作って海外に輸出することで稼いでいた方も多いようで、それ自体は悪いことではありませんが、ここへ来ての輸出が滞って助けてくれというのも何か変な感じ。たしかに、購買力がなくなってしまった日本国内という経済問題は解決されるべきものですが、こういうときに庶民がそっぽを向いてしまうというのは、庶民に「何をいまさら」と呆れられていることのあらわれな気がします。やっぱり、そこは今は儲からなくても、安くして庶民へ回したほうが、世のため人のためになるような気が・・・。
庶民のために食糧を地道に作る農家さんや漁師さんが、いちばん儲かる世の中になって欲しいと、常々思います。
Posted by ブクログ
今後「食糧危機」は「人災」で起こることは間違いない、また日本の総合的な穀物自給率10%未満は餓死を招くことも間違いないだろう。特に日本政府の米国穀物の規制緩和要求から禁止薬物・禁止成長剤混入物でも優先輸入させており、日本の自給率を更に低め農業を壊滅状態にさせている。現実、他国で輸入禁止の発がん物質が混入米国穀物(牛肉・豚肉・鶏卵・小麦・大豆・ポテト・レモン等)に対して産業省、財務省は目を瞑り、国民の健康を無視し始めた。例として発がん物質である禁止薬物・成長剤・除草剤は「ラクトパミン」「エストロゲン」「グリホサート」などであり米国産日本向けの肉類、穀物類、肥料に含まれている。(米国産国内向けと日本向け発がん物質等危険薬物濃度比では日本向けは米国内向けの6倍から150倍の濃度にも達している)まさにあらゆる面での米国頼りに政治家の「今だけ、金だけ、自分だけ」主義が横行しているのが恐ろしい。はっきり言って米国穀物メジャー企業に対して、危険、禁止薬物使用の即時輸入停止と輸入基準の健康安全品質管理見直しが最も重要だ。出来ない場合、今後日本は発がん物質等で患者が増え、それこそ米国の医薬に完全に頼る形になる。
Posted by ブクログ
面白かった。
タイトル付けが上手いね。気になって手に取ってしまう。
日本の食料自給率が低いというのは、もはや周知の事実だと思う。
しかも、本書によれば、その自給率はカロリーベースではない。生きるのに必要な食料は、本当はもっと足りない。
さらに、その算出でさえ、楽観的な見方を含むらしい。
食料といえば、穀物や食肉などを思い浮かべるけれど、必要なのはそれらだけではない。植物を育てるにはカリウムが必要。そのカリウムに関しては、日本はほぼ全てを輸入に頼っている。というのは知らなかった。
よく言われるのは、日本の農業政策は過保護だということ。農業が過剰に守られている、という意味。そして海外の農業は自由放任というイメージがある。
しかし現実は真逆。
海外はしっかりと農政をしている。自国の農業を守るため、助成金や貿易交渉をしっかりやる。
そして日本はと言えば、放任。というか放置。という現実があるらしい。
諸悪の根源は、財務省。というより、省庁間のバランスかな。
昔は農林水産省がもっと発言力を持っていた。
それが、安倍政権の頃から壊れていった。安倍政権が人事権を行使して、省庁間のバランスが壊れてしまった。これはとても有名な話。だけど、農政にまで影響していたとは…。
さらに日米の農産品の貿易について。日本は過剰生産を引き受ける立場にある。官僚の間では、自国の農業の方を大切にしよう、と言える雰囲気ですらないらしい。
問題は根深い。
さらに、我々一般市民の意識の問題もある。
台湾で食肉に関するデモが起こっていた、なんて知らなかった。
輸入品の安全性を気にする日本人って本当に少ないよね。けれど、人間に悪影響を及ぼすホルモンは確実に使われている。そんな食品を日本は受け入れまくっている。とてもショッキングな事実。
最後に食料自給率の向上に関して。
金額ベースの目標は誤ることがある。金額ベースならば、高価なフルーツを量産すればいい。けれど、それだけでは生きて行くことはできない。カロリーベースでの目標値が重要。というのは学びがった。
面白かった。大変勉強になる一冊。
Posted by ブクログ
この本のおかげで、最近巷で騒がしい食料危機について、自分の中で答えでた。
お陰様です。
人それぞれの意見があるでしょうから、
私は、防災備蓄に留め、食料危機は諦める。
という結論に辿り着きました。
Posted by ブクログ
2022年2月に始まったウクライナ戦争で、燃料費や物価が高騰し、食品も例外なく値上げが続き、国民を苦しめている。にも関わらず、政府は防衛費(軍事費)予算を増額し、敵基地攻撃能力を高めるなど安保3文書を閣議決定するなど、専守防衛をかなぐり捨てて,貧国強兵に驀進(ばくしん)している。本書の著者は、国防安全保障より日本国内の食料・農業を守ることこそが防衛の要であり、それこそ安全保障と説諭する。世界と比較して日本の農業の実態と食の実態を多面的に検証し、批判的意見にも適切に反証する。食糧危機が起きたとき「オスプレイやF35戦闘機で餓えはしのげません」と喝破(かっぱ)する。政府の食糧危機対策も運動場やゴルフ場にサツマイモを植えて、餓えをしのぐ提案がされているが、まるでアジア・太平洋戦争時の対策であり、日本の食料危機への警鐘をならす作品として、多くの人に読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
まったく最もだと思えることが多い。メディアではなかなかここまで突っ込んだ話は見られない。江戸時代に戻ることはできないが、それなりの選択と工夫はできるのではないか。他人事ではない。
Posted by ブクログ
世界の食糧が、一部の巨大国際企業やアメリカなどによる巨大資本に支配され、彼らの利益最優先で管理されてしまうリスクが描かれている。オーガニックに対し懐疑的になったりもしているか、本来の意味のオーガニックと地産地消は人間社会の基本である。もちろん巨大資本に開発されたテクノロジーを取り入れることも大事だが、多様な形をバランスよく取り入れることが社会として大事である。深く探っていくべきいろいろなネタがたくさん転がっていた良い本と思った。
Posted by ブクログ
これはある意味ホラーよりも怖い話です。
日本の食物自給率が低いのは周知の事実ですが、何故そうなってしまったのか?
日本の外交政策がもたらしたこの現状…農林水産業を軽んじてきた結果だと分かると、選挙で1票を投じる国民の責任(政治への無関心)もなくはない(むしろある!)と感じざるを得ない(何が言いたいんだ?)
スーパーに食品が溢れている現状では真実味がないかもしれないが、どんどん上がる食品の価格に首が絞まる思いをしている庶民ならば、読んで納得するだろう。
Posted by ブクログ
確かに皆がおぼろげに抱いている危機感を明確に示してくれて理解が深まった、政府や政治の世界は専門家に頑張ってもらうしかないのだが、私たちができる事は狭い経済圏でなるべく地産地消に努めて行き、休耕地をうまく活用して行く仕組みを実践する事ですかね。
Posted by ブクログ
ひろゆきが出てきてた(笑)
「日本の農業を生贄にしてきたのに、他の産業で外貨獲得もろくにできませんでした。
もはや有事の際に金で解決できるほどの経済力も外交力も日本にはないじゃないですか。」
の意だと思ってるので、著者とひろゆきが喋ったら意外と同方向に落ち着くんじゃないかと妄想した。
狭い日本の中でパイの取り合いしててもしょうがないのに、それを短視眼的にやってきた平成30年間だったんだというのがよくわかった。
Posted by ブクログ
親戚が送ってきたのでなんとなく読んでみました。
日本の食料自給率を上げることの重要性は小学校や中学校の社会科でも学習しますが、この本を読んで、改めてその重要性についてや、なぜ簡単に食料自給率が上がっていかないのかということについて深く知ることができました。
日本の政府が諸外国に比べてどれほど自国の農業を蔑ろにしてきたのか、いかに日本がアメリカに首根っこを掴まれているのか……、多くの日本国民が「知る」ということが重要なのではないでしょうか。
本書を読んで、以前よりもさらに日本の農家の皆さんに感謝して、高くても安全な国産の食料を買いたいと思いました。
Posted by ブクログ
鈴木先生の存在と言説を知ってから、食べるの大好きな私は真っ青になっていたところに「世界で最初に飢えるのは日本」というタイトルの本。読まずにはいられない。
日本の農政のダメなところがはっきり指摘されていた。具体的なことは今まで知らなかったが「そんなことだろうよ」と思う愚策っぷり。ここでもアメリカの言いなりになっている日本。いくら軍備を増強しても、国民が飢え死にすればなんの意味もないではないか。
最後は少し希望の見える提言があり、ホッとした。少々高くても日本の農家、酪農家を支えたい。安心安全な食物を摂りたい。それは強く思うのだが、収入は増えず、物価ばかりが上がり、苦しくなるばかりだ。
Posted by ブクログ
日本の食料自給率が低いことは知られているが、具体的に種やヒナ、(鶏の)エサなどはほぼ輸入に頼っていることはあまり知られていないかもしれない。
私自身も「日本では野菜の種の九割を輸入に頼っている」(p20)と知って驚いた。
これは非常に由々しきことである。
食を制する者は世界を制すると言われるが、まさにアメリカは「食料は武器より安い武器」(p27)だと位置付け、独自の食料政略の下、自国の食糧を安く輸出し、世界の食糧事情をコントロールしようとしている。(そしてすでに日本はコントロールされている)
本書を読むと、食料の輸出や輸入に関わる今までの政策はアメリカの要望を聞くためのものであったのだとわかる。それにより、日本の食糧自給率の低下、食の安全基準の低下などが起きている。
食は命の根幹である。
経済より優先されるべきものである。
著者が言うように政治家は「今だけ、カネだけ、自分だけ」の目先の自己利益を追求しているだけのように思える。
政治に頼るだけでなく、国民自ら食の安全を守らなければならないだろう。
そのためには、より安全な食品を、少し高くとも買うことのできる人は買うべきである。
また、本書に出てくる「スーパーまるおか」のような食を真面目に考える小売店が増えることを期待したい。
高村光太郎が「食うものだけは自給したい。個人でも、国家でも、これなくして真の独立はない」(p32)と言ったそうだが、まさにそうだと思う。
戦時下における食糧不足の心配以前に、平時から真の独立を目指して輸入に頼らない食の自給を目指さなければいけない。
Posted by ブクログ
とりあえず、私はこの手の話に共感するタイプの人間だなということがわかった。
理由を言語化するとこまではいってない。
途中ひろゆきの意見へ物申すところがある。
ひろゆきの意図が本書だとよくわからなかったので、調べて自分なりにまとめてみる。
ひろゆきの意見
カロリーベースの食料自給率をあげたとて、そもそものエネルギー自給率が低いのだから、有事の際に燃料が止められてしまってはトラクターを動かす燃料も作れたとして配送する燃料もなく、結局食料は作れない&配れないでしょ
それなら、生産額ベースの自給率を見てみると、欧米各国と同じくらいのだし、今のままでいい。安く作れるものだけ国内でつくり、国内で作ると高くつくものは輸入すれば良い。
なんとなくひろゆきの言いたいことが分かる気がする。
だけども、実際に食料がなくなったらまじで飢えるというのは事実ぽい
そんな有事になったら、燃料がなくてもどうやってでも食料を作るだろうし、這ってでも生産地に行く気がするので、少なくとも、種や肥料やヒナが入ってこなくてもなんとかして食料が作れる状態にはしておいた方がいいのでは?と思う。
そして有事が起こる確率も気になるところではある。確率はめっちゃ低いけど、起きたらマジでやばいことだけど、この話は保険みたいに責任移転できないから、その場合は政府の仕事なのか?それが=食料安全保障ってことなのかなー?って理解した。
あとあと、この本読んでて思ったのはこないだ読んだ「食べものから学ぶ世界史」で知ったフードレジームがめっちゃ出てくる!本気でアメリカって自国ファーストなんだなぁと。著者は「私」とか「自由主義」と表現してるもの。まさにそうだよな、アメリカ人って公の意識があるんだかないんだか本当に謎。ダブルスタンダードってよく聞くけどそういうことなのかなぁ。
Posted by ブクログ
輸入に依存せず国内資源で安心な食料供給ができる循環型農業についていろいろ書かれていた。
国内で調達できるのに安価だからという理由で輸入に頼っている品目もある日本農業
グリホサートについては初めて知ることがあった
今だけ、カネだけ、自分だけの目先の自己利益を追求すると本当に食料危機が訪れる
将来を見据えた長期スパンでしっかり考えないといけないと思った
Posted by ブクログ
題名は刺激的であり農政の専門家なので少し偏った考えもあったが、概ね納得した。
中国に敵対するアメリカに盲従して防衛費を簡単にGNP比1%から2%に上げて対中国の最前線に立とうとしているが、確かに食料安全保障は全く考えられていない。
国力が下がって食料の買い負ける事が多くなっていると聞く。食料自給率が低く買い負けが続くとどうなるんだろう。
早めに手を打たないとアジアの下位国になるのが目に見えている。
Posted by ブクログ
「世界で最初に飢えるのは日本 」というタイトルは正しくはないと思いますが、まぁ出版社が付けたのでしょう。
但し、内容は大いに納得できるものでした。うっすらと感じている私たちの国の食糧自給率の危うさが見事に分析されてました。しかし、これ程真摯に研究され熱く提言されても、肝心の政策決定に携わる人達に伝わる事はないのと、多くの国民が関心すら持たず考えようともしないのが、現在の我が国の現実でしょう。
諦めと空しさに立ち尽くすだけです。
Posted by ブクログ
日本の食料自給率の低さと輸入依存かつ、輸入食料への安全性の確保ができていないことを説明している。
これまでずっと日本は保護をされてこなかった。
Posted by ブクログ
食卓に並ぶ米や野菜、その多くは外国頼みだ。日本の食料自給率はわずか38%。にもかかわらず農業支援は削られ農家は減り続けている。世界に目を向ければ気候変動や戦争で輸出規制が相次ぎ食料は奪い合いの時代へと突入した。かつては「お金さえあれば買える」と信じられていたがその神話も崩れつつある。そんな中著者は警鐘を鳴らす。「世界で最初に飢えるのは日本かもしれない」と。危機を他人事にせず一人一人が食の現実に向き合う時だ。
Posted by ブクログ
家族の肌荒れから、体の資本となる食事を見直した。
調べている内に、今の日本の現状を知りたいと辿り着いた本。
食料自給率の低さ、日本を取り巻く状況、そしてそれに貶めた政府、何より無知な自分に落胆した。
生協に子供の頃からお世話になってきたが、安い物に踊らされず、今一度『地産地消』『日本産』にこだわり、お米を主食とした生活を心がけていきたい。