鈴木宣弘のレビュー一覧
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ネタバレ森永卓郎さんの「マイクロ農業」が気になっていたのと、昨今話題にのぼる農業について気になっていたので手に取ってみた。
本書を読んで今後数年に大変危機感を抱いたが、できることからやるしかない。地産地消、国内のものを消費する、プランター1つからでもいいから何かを育ててみる 政治をみる…ことから意識して行動したい。
印象的な部分(調べること)
・世界のどこかで核兵器が使われたり、有事があったら一番最初に飢えるのは日本、それも首都圏の人々→食料自給率が低い➕財務省による農業酪農潰し➕有事になったら各国が輸出制限をする→2ヶ月も経たないうちに飢える
・尖閣諸島の領有問題が出たのは盛んだった漁業が衰退し -
Posted by ブクログ
米だけは連作障害が起きない。畑は毎日行かなくてはならないが米はその必要もなくて作りやすい。コメが余ると言って水田を潰すのは愚策。ヨーロッパは余った小麦は家畜の餌に転用してる。
ガンディーの「近隣の原理」近くの人が作った服を着て、近くの大工さんが建てた家に住む。小規模の経済循環が無数に成立すれば貧困と格差はなくなるはず。
大量生産の安いものは実は低賃金で働かされてる人が作ってる。
マルクスが資本主義が行き詰まる理由としてあげた主な理由は4つ。許容できないほどの格差拡大、地球環境破壊、仕事の楽しさの喪失、少子化の進展。日本に当てはまりすぎてる。 -
Posted by ブクログ
2022年現在 農家の平均年齢は68.4歳。
「世界で最初に飢えるのは日本。特に東京、大阪の大都市から」と唱える鈴木宣弘さんと先日亡くなった森永卓郎さんのコラボ。
農家の高齢化が進み、自給率がさらにさがり、有事に輸出規制などがあったら当然そうなるだろう。小学5年生で自給率の学習をするが、子ども達でも危機感を抱いている。
森永卓郎さんは、あとがきの中で、長野県南箕輪村がなぜ人口増加しているのかその理由を語っている。
徹底した子育て支援で移住者が増えている。それだけではない、農業技術や就労支援、太陽光発電などの新エネルギー導入支援などを行い、村で助け合い、地産地消の試みをしているからなのだ。
マル -
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欧米各国の食料自給率が高いことや輸出力があるのは、政府による戦略であり、日本の食料自給率が低いことはアメリカの支配を受けた結果であることがよくわかる。
日本では、スーパーなど大型小売店同士の競争が激しいため、小売価格の引き上げが難しい。パンや麺類では、メーカーの取引交渉力が強いので、原材料の価格上昇時に小売価格に反映させることができる。牛乳では、スーパーがメーカーに対して圧倒的に優位な立場にあり、酪農家はメーカーに対して比較的優位なため、原料価格が高騰しても牛乳価格の値上げは起こりにくく、しわ寄せは酪農家にのしかかる構造がある。
牛乳は、日本では120~150℃、1~3秒の超高温殺菌が大半 -
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親戚が送ってきたのでなんとなく読んでみました。
日本の食料自給率を上げることの重要性は小学校や中学校の社会科でも学習しますが、この本を読んで、改めてその重要性についてや、なぜ簡単に食料自給率が上がっていかないのかということについて深く知ることができました。
日本の政府が諸外国に比べてどれほど自国の農業を蔑ろにしてきたのか、いかに日本がアメリカに首根っこを掴まれているのか……、多くの日本国民が「知る」ということが重要なのではないでしょうか。
本書を読んで、以前よりもさらに日本の農家の皆さんに感謝して、高くても安全な国産の食料を買いたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
鈴木先生の存在と言説を知ってから、食べるの大好きな私は真っ青になっていたところに「世界で最初に飢えるのは日本」というタイトルの本。読まずにはいられない。
日本の農政のダメなところがはっきり指摘されていた。具体的なことは今まで知らなかったが「そんなことだろうよ」と思う愚策っぷり。ここでもアメリカの言いなりになっている日本。いくら軍備を増強しても、国民が飢え死にすればなんの意味もないではないか。
最後は少し希望の見える提言があり、ホッとした。少々高くても日本の農家、酪農家を支えたい。安心安全な食物を摂りたい。それは強く思うのだが、収入は増えず、物価ばかりが上がり、苦しくなるばかりだ。 -
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Posted by ブクログ
日本の食料自給率が低いことは知られているが、具体的に種やヒナ、(鶏の)エサなどはほぼ輸入に頼っていることはあまり知られていないかもしれない。
私自身も「日本では野菜の種の九割を輸入に頼っている」(p20)と知って驚いた。
これは非常に由々しきことである。
食を制する者は世界を制すると言われるが、まさにアメリカは「食料は武器より安い武器」(p27)だと位置付け、独自の食料政略の下、自国の食糧を安く輸出し、世界の食糧事情をコントロールしようとしている。(そしてすでに日本はコントロールされている)
本書を読むと、食料の輸出や輸入に関わる今までの政策はアメリカの要望を聞くためのものであったのだとわかる -
Posted by ブクログ
とりあえず、私はこの手の話に共感するタイプの人間だなということがわかった。
理由を言語化するとこまではいってない。
途中ひろゆきの意見へ物申すところがある。
ひろゆきの意図が本書だとよくわからなかったので、調べて自分なりにまとめてみる。
ひろゆきの意見
カロリーベースの食料自給率をあげたとて、そもそものエネルギー自給率が低いのだから、有事の際に燃料が止められてしまってはトラクターを動かす燃料も作れたとして配送する燃料もなく、結局食料は作れない&配れないでしょ
それなら、生産額ベースの自給率を見てみると、欧米各国と同じくらいのだし、今のままでいい。安く作れるものだけ国内でつくり、国