岩松了のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
劇作家・岩松了さんの(たぶん唯一の)エッセイです。大学時代後半にはまりました。そのころは岩松さんの露出も少なく、ひっそりとファンでした。エッセイといっても「どこへ行った」「何を食べた」のような類ではなく、岩松さんのいつも物事に問い続ける姿勢の、なんとも哲学的な、現実を芝居のワンシーンのように切り取って書いたような、本です。「止まっているもののなかに動いているものを見るほうが好き。そのほうがドラマの豊かさを感じる」という岩松さん。謎です。
(ちなみに、この本がすごく好きで、「五番寺の滝」という(たぶん唯一の)小説が読みたくて、やっとのことで手に入れて読んでみたのですが、あまりにも難解。同じ道 -
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Posted by ブクログ
ネタバレスポーツ雑誌 NUMBER Doに連載されたランを題材にした短編小説を集めたアンソロジー。
ランナーではなく、ランを題材にしているってのがポイント。王道に走る楽しみを描いた小説だけではなく、走ることがイヤになる小説、走らされる小説等各種色が揃っている。出来もマチマチで、トータルで評価すると凡作ってことになってしまうなぁ。アンソロジーはそこが難しい。
好きな作品は
「パン買ってこい」中田永一
「ホープ・ソング」王城夕紀
「桜の並木の満開の下」遠藤徹
どれも結局はちゃんとランに目覚める人の話だった。
読み手によって好みは絶対分かれるだろうなぁ。 -
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Posted by ブクログ
「走る」をテーマに14人の作家が競作。
日々のランニングのモチベーションが上がるような疾走感あふれる作品が収録してあるのかと思いつつ手に取りましたが、そこは実力派の先生方。凡人の思い通りにはいきません。思わず膝を打ち、唸ってしまうような「走る」小説が並び、裏切られました(喜)
14本どれもが個性的で、未知の作家さんとの出会いも。もちろん、苦手な話もありましたが、それも出会いです。
お気に入りは「パン、買ってこい」(中田永一)、「桜の並木の満開の下」(遠藤徹)、「誰にだって言いぶんはある」(桜井鈴茂)
人生の半分は現実ではないと彼は思う。
なぜならば精神が摂取するものの半分以上が、現実では