長谷川櫂のレビュー一覧

  • 決定版 一億人の俳句入門

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    まだ俳句始めて3ヶ月ほどだが、ちょうど悩んでいたテーマに上手く答えてくれていて助かった。
    ・韻文と散文
    ・一物仕立てと取り合わせ
    ・切れについて
    自分が作れるのは一物仕立てばかりだなあ(その単語は知らなかったが)と思っていて早くも限界を感じていたので。散文に近いから取り組みやすいが、内容にはっとする驚き不可欠と、まさに納得。取り合わせのスタイル、切れを有効に入れる、を意識しようと思った。

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    2020年02月24日
  • NHK「100分de名著」ブックス 松尾芭蕉 おくのほそ道

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    ネタバレ

    松尾芭蕉と「おくのほそ道」の内容を知りたくて読んだ本。芭蕉と「おくのほそ道」の内容、芭蕉の俳句の解説を知ることができて良かった。「おくのほそ道」は高校の古典の授業で習ったことがあるが、全文を初めて読んだ。高校の古典の授業もこの本と同じくらいの解説をしてくれたら、古典とかもっと好きになれたかもしれないと思った。この本を読んで、「ギャグマンガ日和」や「プレバト」がより楽しめると思った。

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    2019年10月12日
  • 句会入門

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    春、夏、秋、冬、新年のそれぞれの句に対するコメントなどを読んでいると、まるで句会に参加しているような気分になれます。ただ、コツとしては、まず、入選とか特選のところを隠して、自分で味わった上で自分なりの感想などを持ってから読み進めると何倍も楽しめます。(コアラ)

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    2019年08月18日
  • 子規の宇宙

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    子規の文学、特に晩年の随筆と俳句を中心に解説し、子規の生きた世界を描いている。友人(夏目漱石)、弟子(虚子、碧梧桐)、蕪村、母妹、などとの交流・支援の中で生きる。35歳の若さを結核のカリエスという重い病で失うが、亡くなる前のひどい身体の状態で周囲の生きゆくものに関心を向け続け、口述で筆記し、生き抜いてゆく子規の生命力はすごいと思った。俳句や随筆だけでなく、生き様そのものが心に響く。「革新は古典から生まれる」「悟りという事は如何なる場合にも平気で生きて居る事」など、心に残る言葉も多い。

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    2017年01月22日
  • 句会入門

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    実際の句会を追体験しながら、句会とはどういうものかを学べる入門書。これを読んでいると、句会に参加したくなってきた。
    わかるように詠むということ、「ただごと」はダメ、説明しすぎないようにするなど、良い俳句を詠むためのポイントについてもいろいろ示唆があった。

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    2015年06月12日
  • 子規の宇宙

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    俳句の「写生」という事に関して批判的な著者が「写生」の総元締めというべき「子規」に対しての評論という事で興味を持ち、手にした次第です。

    やはりそれなりの論陣を張っている著者は、子規を評価しつつ、「今では写生とは目の前にあるものを詠むことであると考えられていますが、子規にとっては必ずしもそればかりではなかったという事です。目に見えないもの、心の中で想像したこと、子規がここで使っている言葉でいえば『まぼろし』もまた写生の対象だったことが、暑気払いの十二句からわかる・・・(略)・・・幻でさえもありありと目に見えるように詠むことが大事なのだと子規はいいたかったのです。写生とは『目に見えるものを詠む』

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    2014年12月03日
  • 決定版 一億人の俳句入門

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    第1章 俳句の音楽
    第2章 一物仕立てと取り合わせ
    第3章 切れと切れ字
    第4章 一物仕立てと取り合わせの見分け方
    第5章 一物仕立てと取り合わせの詠み方
    第6章 季語と季題
    第7章 無季と季重なり
    第8章 循環する時間
    第9章 日本語の構造

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    2014年04月30日
  • 一億人の「切れ」入門

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    「切れ」、会話や言葉、表現にも関係がある。日本的な環境でこその俳句か、「切れ」か、なるほどと思った。

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    2012年06月10日
  • 決定版 一億人の俳句入門

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    正岡子規や寺田寅彦の影響で、俳句を始めてみたいなーなんて思っていたところ発見。新書ということもあり気軽に手に取った。

    最初の一冊として、なかなかによかったと思う。「五七五」「切れ」「季語」などの俳句の約束事について、「なぜその決まりが存在するのか?」という観点から掘り下げて説明してくれるのは初心者にとって大変ありがたい。名句とされる作品を実際に鑑賞しながら話が進められるので、観念的になりがちな論の中でも著者の意図が伝わってきやすいのがよかった。一文字違うだけで名句が駄句になるなど、例を上げて説明されると全くそのとおりだと腑に落ちた。このような確かな実感をもって俳句を鑑賞できたのは初めてかもし

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    2012年01月16日
  • 一億人の「切れ」入門

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    『決定版一億人の俳句入門』(講談社現代新書)、『一億人の季語入門』(角川俳句ライブラリー)の続編です。

    本書は二部構成となっており、第一部の「切れの基本」では、俳句において「切れ」がもたらす効果について解説をおこなうとともに、実作のさいに留意するべきことがらがていねいに論じられています。第二部の「名句の切れ」はさまざまな実例をとりあげた鑑賞の手引きです。とはいっても、ここでもじっさいに俳句を詠むことを志す読者が、「切れ」のつかいかたを学ぶことをねらいとしているといってよいでしょう。著者は、「俳句は数ある詩歌の中でも極めて実践的な文芸です。人の俳句を読むだけでなく、自分で詠んでこそおもしろい。

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    2025年04月23日
  • 一億人の季語入門

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    春夏秋冬と新年の代表的な季語と、それらを用いた代表句を紹介している本です。

    著者は、前著である『決定版一億人の俳句入門』(講談社現代新書)で、「切れ」と季語を俳句を構成する二つの重要な柱としてとりあげていました。本書は、その柱のひとつである季語に焦点をあて、よりいっそうていねいな解説がなされています。

    季語を用いるさいには、その本意を意識することがたいせつであるといった具体的なアドヴァイスは、とくに俳句の実作をめざす読者にとって有益なのではないかと思います。また、著者が俳人であることのメリットとして、じっさいの句例と適切でない例としてあらためられた句例の双方を提示し比較することで、本書の説

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    2025年04月23日
  • 決定版 一億人の俳句入門

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    俳句においてとくに重要と目される「切れ」と季語を中心に解説がなされている入門書です。

    本書ではまず、俳句がもつ韻文としてのリズムに着目し、音楽性をあじわうことが俳句の魅力のひとつであることが指摘されます。つづいて、俳句を「一物仕立て」と「取り合わせ」に分類し、そのなかで「切れ」が果たしている役割について多くの例を引きながら説明がなされています。著者は、「切れ」をたんなる省略や強調とみなすことはできないと述べて、時間的および心理的な「間」を生み出す効果があることに着目します。

    季語については、伝統的な時間意識のなかではぐくまれてきたことばを用いるという点で、和歌における歌枕と同様の意義をもっ

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    2025年04月23日
  • 小林一茶

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    古典新訳コレクション
    小林一茶
    著:長谷川 櫂
    河出文庫 は 31-1

    新しい一茶とあり、知った句がないのに戸惑う(解説には、一部ありました)

     雀の子そこのけそこのけお馬が通る
     やれ打つな蠅が手をすり足をする
     やせ蛙負けるな一茶是にあり

    一茶は野蛮人であるとの言から始まる

    近代俳句は、一茶に始まるという言があり、一茶が一つの俳諧の分岐点なのだなあという発見はありました。

    江戸時代の著名な俳人は、3名、芭蕉、蕪村、そして、一茶とあります。

    芭蕉、蕪村と、一茶を分けたのは、古典的教養、俳句とはそれまで、古典を知らなければ、読むことも詠むこともできなかった。

    信濃の寒村に生まれ、

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    2024年12月01日
  • 決定版 一億人の俳句入門

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    十七音でなく十七拍 リズムを意識すること
    十八の切字  
     かな もがな ぞ か よ や けり ん つ   
     ぬ ず じ し せ れ へ け に
    一度きりを大事にすること

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    2024年05月05日
  • 句会入門

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    句会の楽しみ+玄人視点での添削が見れてよい。長谷川さんがいらんと言ってる部分は確かにいらん。
    途中から、哲也頑張れ!って応援してた(笑)

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    2024年03月22日
  • NHK「100分de名著」ブックス 松尾芭蕉 おくのほそ道

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    松尾芭蕉の「おくのほそ道」は知っているけれど、その他は何も知らないなと思いこの本を手に取った。
    おくのほそ道は江戸から陸奥・北陸・大垣をめぐる150日に及ぶ長い旅の中でつくられた紀行文。芭蕉は歌枕や旧跡を探り、古人の詩心に触れようとした。旅のなかで、昔から変わらない本質と流行があるという気づき、季節の移り変わり、人との出会いを通して現代でも残る、多くの名作が生まれた。

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    2022年11月26日
  • 和の思想 日本人の創造力

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    本書が説くように、相互の違いを認めたうえで違いを止揚した和なら良い。が、現実には暗黙の上下関係があり、下位の立場の人が空気に従っているにすぎない。
    「わ」は古代日本人の自称で、中国人が「倭」とし、後に「和」としたという説が面白かった。

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    2022年11月20日
  • 俳句と人間

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    ネタバレ

    本書は、岩波書店の月刊誌「図書」に2年間にわたり連載されたエッセイ「隣は何をする人ぞ」を新書に纏めたものである。
    著者との縁は、これまでに「俳句的生活」「古池に蛙は飛びこんだか」「子規の宇宙」「海の細道」などの本と共に、カルチャーセンタで2012年12月~2016年9月の約4年弱にわたり著者の「『奥の細道』をよむ」の講座を受講するなどした。

    本題に戻る。
    人間は必ず死ぬ定めであるのは自明の理だが、若い時は命の歓びに目がくらんで、目の前の「死ぬ」という鉄則が見えない。しかし「あるとき」人間は自分の命もやがて終わることに気づく。著者は2018年に皮膚癌が見つかり、その「あるとき」を意識しだした。

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    2022年04月18日
  • 「奥の細道」をよむ

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    どうしても嵐山光三郎の芭蕉像が頭から離れないが、俳諧という表の顔にリアリティがあるからこそ、裏の顔と推察される隠密が成立するのだろう……ともかく、国文学者のように芭蕉が詠んだ句の中に、西行や源氏物語などの古典の下敷きがあることを読み取る教養がないので、江戸の知識人の教養の深さに驚かされる。「荒海や佐渡に横たふ天河」は本書では実景を詠んだ句と解説していたが、芭蕉が歩いた季節の日本海は穏やかだったろうし、天文学的に佐渡島には天の河は横たわない。曾良日記では当日は雨だった。このあたりは上手の手から水が漏ったか?

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    2020年09月09日
  • 一億人の「切れ」入門

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    一億人の俳句入門に続いて読んだ。「切れ」という概念について大切なことが名句を材に書かれており、俳句を作るには必須の知識が得られたので良かった。ただ、本書はいくつかの前掲をまとめたものらしく、同じ内容が繰り返されるのにイライラした部分があった。そもそも一億人の俳句入門と重複する部分も復習としてあるので。

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    2020年03月06日