【感想・ネタバレ】一億人の季語入門のレビュー

あらすじ

季語は日本人が育んできた四季折々の季節のことば。豊かな季語の世界を古今の名句を実例に挙げているので、はじめて俳句を始める人にもわかりやすい。季語を学べば、美しい日本語と俳句の基本が自然と身につく。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

春夏秋冬と新年の代表的な季語と、それらを用いた代表句を紹介している本です。

著者は、前著である『決定版一億人の俳句入門』(講談社現代新書)で、「切れ」と季語を俳句を構成する二つの重要な柱としてとりあげていました。本書は、その柱のひとつである季語に焦点をあて、よりいっそうていねいな解説がなされています。

季語を用いるさいには、その本意を意識することがたいせつであるといった具体的なアドヴァイスは、とくに俳句の実作をめざす読者にとって有益なのではないかと思います。また、著者が俳人であることのメリットとして、じっさいの句例と適切でない例としてあらためられた句例の双方を提示し比較することで、本書の説明がより具体的に読者につたえられる点にあるように思います。こうした試みが可能なのも、著者自身が日々の句作において推敲をくり返しおこなってきたことに基づく自信に支えられてのことなのではないかと感じました。

0
2025年04月23日

「小説」ランキング