岡崎久彦のレビュー一覧

  • 戦略的思考とは何か 改版

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    示唆に富む、鋭い指摘の連続

    必ずしも同意はできなくとも、理論の組み立て方と、過去の外交史の分析は見事

    思想を優先してしまう傾向はまさに、その通りと思った

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    2020年05月06日
  • 戦略的思考とは何か 改版

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    ネタバレ

    国家戦略的思考について洞察する内容。1980年代初版のため統計データ等は古いものの、内容・思考自体は全く古さを感じさせない。全体戦略を深く考えずに強行突破して壊滅となったり、最新トレンドの情報収集せずに一部範囲の経験のみで判断して失敗したりすることは日本の島国文化に由来すると理解できた。こちら戦前の国レベルの話に限らず、現代の企業にも通じる(戦略思考は国も企業もルーツは同じと理解)。本書は企業戦略の新たな視点を得たい方に、企業経営に置き換えながら読んでみることを是非おすすめしたい。

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    2019年10月29日
  • 日本人の歴史観 黒船来航から集団的自衛権まで

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    かつて『諸君』に収められた鼎談を書籍化したものである。論者は北岡伸一、岡崎久彦、坂本多加雄の三氏であり、議論はかなり保守的。
    個人的には共感できる内容だったが、この手の本を読む際には、いかなる立場であっても、一定の距離間を置いて、議論に飲まれないようにすることが肝要であると思う。

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    2015年10月18日
  • 真の保守とは何か

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    外交官だった岡崎さんが、
    過去に新聞、雑誌等に寄稿した論文、コラム等をまとめたもの。

    この手の本はよく読みますが、
    岡崎さんは非常に謙虚な方で、
    他の作家さんとは違った見方をなされています。
    もっとも、言わなければならないことは、
    しっかりとおっしゃっており、
    非常に勉強になりました。
    今後の自民党に期待です。

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    2011年05月23日
  • 国家戦略からみた靖国問題 日本外交の正念場

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    靖国問題で中国に譲歩してはいけない。
    将来的に日本経済が受ける損害、日本人の安全と繁栄に残す禍根、東アジアの平和に及ぼす影響に計り知れないものがあるからだ。
    そのことは、台湾の戦略的地位を考えてみればわかる。
    楽観論をとって国益を損なっては何にもならない―。
    二〇〇三年春の米国によるイラク攻撃に始まり、小泉総理の第二次訪朝、台湾の陳水扁再選、北朝鮮の核武装宣言、中国の反日暴動、靖国問題に至る激動の時代を、国際情勢分析・情報判断の第一人者が長期的視点から読み解く。

    [ 目次 ]
    第1章 アジアの安全保障(中国‐靖国;台湾総統選;朝鮮半島危機;歴史教科書問題)
    第2章 アメリカ、イ

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    2011年04月23日
  • この国を守るための外交戦略

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    アメリカ、イラク、北朝鮮、韓国、そして中国。
    激しく揺れ動く世界情勢下で、日本が生き残ることはできるのか?
    「靖国問題に終止符を打つには」「遊就館展示修正の真意」「台湾海峡危機は来るのか」「政権維持の秘訣とは」「日米同盟のあり方」「核武装は必要か」―すべての答えは明白である。
    中国に譲歩はせず、日米同盟を維持せよと著者はいう。
    国家と国民の安全と繁栄を守るために、いま日本に求められる外交とは―国際情勢分析における第一人者の知的品位に満ちた論が冴える。

    [ 目次 ]
    第1章 対中関係の打開と和解(政治と経済の接点とは 台湾危機後の軍拡中国 ほか)
    第2章 靖国問題の解決と終結(中

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    2011年04月21日
  • 日本外交の情報戦略

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    北朝鮮問題、イラク攻撃、さらにアジアのパワーバランスはどうなるのか。
    二十一世紀、日本が生き延びるためには情報戦略の整備が不可欠である。
    具体策として、米国に倣い国家情報官(NIO)の設置を提言。
    わずか数億円でCIAと並ぶ組織が作れるのだ。
    かつて日本外交の失敗は、日英同盟の廃棄、真珠湾攻撃にあった。
    それは情報分析力の欠如により、アメリカの本質を読み違えたことにある。
    いまその歴史の教訓を生かせるか―。
    煮え切らない外交政策を排し、確かな道を示す。

    [ 目次 ]
    第1章 戦略的思考とは何か
    第2章 「国家情報官」設置のすすめ
    第3章 イラク問題を考える
    第4章 アメリカとど

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    2011年04月21日
  • 日本外交の情報戦略

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    元外交官の視点から見た、文字通り日本外交の情報戦略に関する提言書。インテリジェンスに決定的な弱点を抱える日本はどうすればよいのか。情報戦略の強化こそが日本外交の生き延びる道であるし、先の大戦から得られる教訓だ。

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    2009年10月04日
  • 戦略的思考とは何か 改版

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    ・p113まで。
    ・官僚的な表現で、どっちを言ってるのか難しい。
    ・1980年代は、やはり中国って眼中になかったのね。

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    2025年07月11日
  • 戦略的思考とは何か 改版

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    外交と軍事、歴史的考察が長くしんどい。戦略とは何かを直接語らずに、筆者の歴史に対する評価や現状分析を通じて読み取らなくてはならず、やや高度な一冊である。

    それでも、戦略のベースとなる考え方や要素を学ぶことはできる。
    経営戦略を先に学んでいると、どうしてもポーターの競争戦略につなげたくなるが、原典である国家・軍事(≒防衛)戦略を知るには最適なる一冊であり、共通して学べる部分も多い。

    ■情報収集、現状把握、情勢判断が肝
     日本は歴史的かつ地理的要因で弱い
     だから戦略的思考が育たない
    ■情勢判断と共に常に戦略をアップデートする
     決めごとを教典にして現状維持に固執してはNG
    ■闘わずして戦うこ

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    2020年06月13日
  • 西郷隆盛

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    表紙(蓬田やすひろ 画)のインパクトが強く購入。内容は西郷隆盛 の通史を「情」と「死の願望」から整理。

    著者は 勝海舟の著作も多く、勝海舟と西郷隆盛の親好の記述を期待したが、記述は少なかった

    著者の西郷像は 江藤淳や内村鑑三の西郷像(英雄性、国家観)より 引き下げられている
    *西郷は 情にもろいため、情で滅んだ
    *西南戦争は 西郷と大久保の私闘にすぎない

    本筋以外で面白かった点
    *江戸時代の豪商が先祖伝来の のれん を持ちこたえたのは 養子制度を取り入れたから

    *河井継之助の「地下百尺の心」
    人間は いったん死んで地下百尺のところに埋められてから 現生を観察しないと 本当の仕事はできな

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    2017年12月27日
  • 日本外交の情報戦略

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    日本はもっと情報戦略に力を入れるべきだ。情報こそ最後の砦だと思う。そして外交をいつまでも外交官に任せていてよいのだろうか。

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    2009年10月07日
  • 国家戦略からみた靖国問題 日本外交の正念場

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    日米同盟がとにかく重要である。
    筆者は小泉さんの嘱託をしてたから小泉寄りな発言が多い。そして本書発売時はまだ安倍さんが首相になっていないから、安倍さんをぶれなくて素晴らしいと誉めているのが今読むと痛々しい。

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    2009年10月07日
  • 国家戦略からみた靖国問題 日本外交の正念場

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     靖国、台湾・中国、北朝鮮、イラク・アメリカ、というような問題を論じたものです。かなり広く、また少しテーマに一貫性がないのは、この本が新聞・雑誌の論考を集めて編集したものだからだと思います。タイトルは靖国問題だけ取り上げているように書かれていますが、そうではありません。
     さて、靖国に関しては、歴史問題を外交問題にすることはナンセンスだ、ということで著者の見解をまとめることができるでしょう。その通りだと思います。もっとも、既に外交問題になってしまっているわけですが、どのように解決するかについては「時間の解決を待つ」ということにあるようです。ま、それももっともというところですね。
     個人的に興味

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    2009年10月04日
  • 日本外交の情報戦略

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     この方が言いたいのは、多分この3つ。?国益の為に情報は大事。?情報はアメリカにあるんだから、アメリカに付いていけ。?でも、アメリカも全部教えてくれるわけではないのだから、情報をコントロールする機関を設けるべし。まぁ、そうなんでしょうが、でも?は大丈夫でしょうかね?アメリカの情報ってのは、結構危ういと私は考えていますが…。

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    2009年10月04日
  • この国を守るための外交戦略

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    現在は国際関係も短期間で目まぐるしく変わることがあるので、これも比較的新刊にも関わらずちょっぴり前までの日中関係、国内の政治を含みます。いくつか興味深い視点もありました。総体的には面白かったです。

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    2009年10月04日
  • この国を守るための外交戦略

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    外交官を長年務めた著者がさまざまな媒体に寄稿した文章をまとめてある。
    主に東アジア外交について著者なりの終始一貫した考察が繰り広げられている。

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    2009年10月04日
  • この国を守るための外交戦略

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    靖国問題という外交問題をから、日本を取り巻く環境、中国、台湾、そしてアメリカに対する日本のとるべき国家戦略や指針を示した本。なかなか面白いと思う.
    同じ内容の繰り返しやけど

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    2009年10月07日
  • 国家戦略からみた靖国問題 日本外交の正念場

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    靖国問題という外交問題をから、日本を取り巻く環境、朝鮮半島、中国、台湾、そしてアメリカに対する日本のとるべき国家戦略や指針を示した本。
    なかなか面白いと思う。
    ただ残念なのは本書書下ろしやなくて、新聞の寄稿文を集めて作った本だけに時系列てきな整理が残念。

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    2009年10月07日
  • 吉田茂とその時代

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    戦後になって表舞台へ堂々と登場した「人を食い続けた男(爆)」。途中に東京裁判の章があるので迷わず購入しました。単行本の表紙はタイトルの割りにマッカーサー(何故?)

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    2009年10月04日