あらすじ
北朝鮮問題、イラク攻撃、さらにアジアのパワーバランスはどうなるのか。21世紀、日本が生き延びるためには情報戦略の整備が不可欠である。具体策として、米国に倣い国家情報官(NIO)の設置を提言。わずか数億円でCIAと並ぶ組織が作れるのだ。アメリカは第二次大戦の教訓から学んで、情報の組織、システムを革命的に改善して情報大国となった。一方、かつての日本外交の失敗は、日英同盟の廃棄、真珠湾攻撃にあった。それは情報分析力の欠如により、アメリカの本質を読み違えたことにある。情報戦に破れて破滅した日本こそ、情報体制を立て直すべきであったが、戦後は経済再建に手いっぱいで、防衛とともに最も遅れた部門となっている。米国のCIAやNSAと日本の情報機関との格差はおそらく百倍以上であろう、と著者はいう。歴史の教訓を生かし、かつての失敗を繰り返してはならない――。煮え切らない外交政策を排し、確かな道筋を示した憂国の書。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
北朝鮮問題、イラク攻撃、さらにアジアのパワーバランスはどうなるのか。
二十一世紀、日本が生き延びるためには情報戦略の整備が不可欠である。
具体策として、米国に倣い国家情報官(NIO)の設置を提言。
わずか数億円でCIAと並ぶ組織が作れるのだ。
かつて日本外交の失敗は、日英同盟の廃棄、真珠湾攻撃にあった。
それは情報分析力の欠如により、アメリカの本質を読み違えたことにある。
いまその歴史の教訓を生かせるか―。
煮え切らない外交政策を排し、確かな道を示す。
[ 目次 ]
第1章 戦略的思考とは何か
第2章 「国家情報官」設置のすすめ
第3章 イラク問題を考える
第4章 アメリカとどう向きあうか
第5章 アジアにおける日本外交
第6章 外務省をいかに改革するのか
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
元外交官の視点から見た、文字通り日本外交の情報戦略に関する提言書。インテリジェンスに決定的な弱点を抱える日本はどうすればよいのか。情報戦略の強化こそが日本外交の生き延びる道であるし、先の大戦から得られる教訓だ。