【感想・ネタバレ】西郷隆盛のレビュー

あらすじ

討幕派の指導者として薩長同盟・王政復古の画策、江戸の無血開城など、近代日本の礎を築いた西郷隆盛。明治維新後、西郷を待ち受けていたものは、人間社会に必然な腐敗と醜い権力闘争であった……明治10年9月24日、城山にて自刃。維新最大の功労者でありながら、賊軍として非業の死を遂げるに至った理由とは何か。正義・人道を貫いた男の不撓不屈の生涯を鮮やかに描いた力作評伝。

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Posted by ブクログ

表紙(蓬田やすひろ 画)のインパクトが強く購入。内容は西郷隆盛 の通史を「情」と「死の願望」から整理。

著者は 勝海舟の著作も多く、勝海舟と西郷隆盛の親好の記述を期待したが、記述は少なかった

著者の西郷像は 江藤淳や内村鑑三の西郷像(英雄性、国家観)より 引き下げられている
*西郷は 情にもろいため、情で滅んだ
*西南戦争は 西郷と大久保の私闘にすぎない

本筋以外で面白かった点
*江戸時代の豪商が先祖伝来の のれん を持ちこたえたのは 養子制度を取り入れたから

*河井継之助の「地下百尺の心」
人間は いったん死んで地下百尺のところに埋められてから 現生を観察しないと 本当の仕事はできない→西郷隆盛は 心中や島流しから 地下百尺の心に至った

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2017年12月27日

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