ジョン・ディクスン・カーのレビュー一覧
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悪魔と契約して タイムスリップして ミステリ を解く、みたいな設定は面白いし ダルタニアンの冒険 みたいな、チャンバラと女と政治 等を絡めた冒険活劇 みたいなのは面白かった
ワクワクするような感じだし 助手がなんと!みたいな設定もいいんじゃないでしょうか
ただし 最後、 あらそういう解決になるのっていう感じです。悪魔との契約についても、、、、なるほど派とオイオイ派が分かれそうですね。
おまけの4かな
楽しいのは楽しい。ミステリーとしてはてなで冒険 としては good っていうところじゃないでしょうか。毒を何やかんやするくだりのところは かなりいいと思いました。あと、タイトルも、読み終わりで -
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ネタバレ密室のレジェンド、カーの代表作ひとつ。
『白い僧院の殺人』の伏線回収の手腕に度肝を抜かれたので未読だった名作に手を伸ばす。
過去の事件への言及なんかがそこここにあり、シリーズものの途中であることを伺わせるが、まあ普通に単体として楽しめる。
ただ、フェル博士のクセ強ぶりが前置きなしに出てくるので博士慣れしてない自分は何だこいつ、、と思ってしまった。
終始はぁはぁぜぃぜぃしていたり、ことあるごとに、はぅっ!とかへっ、へっ、へっ!とか言っちゃったりして正直キモいw(でも嫌いになれない)
それはさて置き、この全体の雰囲気が意外だった。
もっと何か王道本格探偵物っぽい想像をしていたのだが、殊の外オカ -
購入済み
面白かった
犯人は消去法でなんとなく予想はできるが、
動機と手段はまったくわからなかった。
嘘をついてなくても事実とは限らない証言やらなにやら。
つくづく自分には人を見る目がないなと思いました。
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ディクスン・カー2冊目。
こちらも難しいのかと思いきや、とても読みやすかった。
勝手に1人で『十角館の殺人』登場人物フェアをやってるので、海外古典ミステリーにだいぶ慣れてきたのか?はたまた新訳版のおかげなのか?
はい、間違いなく新訳版のおかげです(^.^)
全体的に古典ミステリーの仄暗い雰囲気を感じつつ、新訳版のおかげで普通に読めるなんて本当にありがたい。
冒頭から「人は棺から抜けだすことができる。自分もやったことがある。」と話す謎の男が出てきて、すぐに惹き込まれる。
三つの棺の謎や、密室の部屋から消えた謎の男が知りたくて一気に読んでしまった。
予想外の真相で、さすが不朽の名作。
作 -
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ネタバレエドガー・アラン・ポーの早すぎた埋葬モチーフを本歌取りしたらしい、墓場から土をかき分けて這い出す手、という雰囲気満点のつかみが気になりすぎて、真相がわかるまで一気に読んでしまった(これ、真相あてられる人いますかね?MIT白熱教室で複雑な数式を用いて再現実験してもらいたいような…)。東欧出身の三兄弟が絡む骨肉の争い、という点でエラリー・クイーンの某国名シリーズに通じるものがあり、どちらも「仲が悪すぎじゃない...?お母さん泣くよね」と突っ込みを入れたい。ただし本格推理のため(だけ)にホラー並みの血みどろ惨劇が淡泊に展開されてまったく怖さを感じないとぼけた味わいの某作に対し、本作は主人公のろくでな
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ネタバレ冒頭から奇妙な符合がたて続き、それら全てが主人公の妻が犯人であることを示唆しており肝をひやす、というところまではよくできたミステリにおける、一種の定型だが、それだけではなくその奇妙な符合は全て彼の妻がすでに処刑された魔女であることを暗示しているように思われる、となっていて読者の心を掴む。
中盤では推理合戦が繰り広げられ、その過程でタイトルを意識したような、法廷尋問のようなくだりもあって、遊び心がある。
クライマックスで、探偵が謎解きし全てが実現可能なトリックとして解き明かされなーんだと思うのも束の間、最終的な結論としては、やはり魔女だったのか…?と思わせるようなものになっている。そんなことあり -
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珍しく外国の小説を読んだ。ネットのお勧め小説だったかと思うが、期待を裏切らず面白い小説でした。
時代背景の違いや価値観の違いによる、洋書特有の違和感はあり感情移入は難しかったが、わかりやすいキャラクターやストーリーでその場の雰囲気が想像でき、オチには見事に騙されてしまいました。ミスリードに対する種明かしも納得のいくものでした。
また、エピローグで煙に巻くような後味の悪い終わり方をするので、それが苦手な方は注意してください。
あらすじとしては以下の通り。
主人公は編集者で仕事として、過去の犯罪を扱うノンフィクションの小説を渡される。そこには彼の妻とそっくりの、斬首刑となった犯罪者の写真が掲載され -
Posted by ブクログ
息子エイドリアンが、ヘスキス・ピアソンの伝記(『コナン・ドイル : シャーロック・ホームズの代理人』)がきにいらなかったためにカーにすべての未公開文書を見せて書かせたという伝記。ジョセフ・ベルがシャーロック・ホームズのモデルかもしれないとしつつも、一番ホームズに反映されているのはドイル自身なのだとしているあたりに、遺族から依頼されて書かれた伝記というところがにじんでいる。
とはいえ、捕鯨船に乗りこんで航海したり、ホームズで成功をおさめたのちにボーア戦争に軍医として従軍し、腸チフスでバタバタと人々が倒れる修羅場のなかで医療班を統率したりと、そのすさまじいまでのダイナミックさには圧倒されるものが