村田喜代子のレビュー一覧

  • 屋根屋

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    雨漏りのする屋根の修理にやってきた屋根屋。自在に夢を見られると語る彼の誘いに乗って、「私」は夢のなかの旅へ一緒に出かける。屋根職人と平凡な主婦の奇想天外な空の旅。

    思い通りの夢を、しかも他人と共有できたら…といった夢に関する夢を小説で実現。作者の想像力には脱帽するが、作者の年齢を伺わせる表現が何カ所かあったのは残念。私が肝心の建築物に無知なので作品の本当の魅力を理解できたかどうか…。
    (C)

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    2014年07月12日
  • 屋根屋

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    表紙のシャガールの絵がイメージぴったりの、不思議な物語だった。

    雨漏り屋根の修理に来た職人の永瀬は夢を自在にコントロールできるという。
    話を聞くうちに夢の世界と、そこで見る屋根の上に興味を持ち始める施主宅の「奥さん」。
    夢に同行したがる「奥さん」と渋る永瀬。押し切られるように夢旅行を重ねてゆくうちに、二人の積極性が逆転し、だんだん雲行きが怪しくなりはじめる。
    ファンタジー?
    妄想?(なら、誰の?)
    夢か現か?(どこからが?)

    着地点が気になりページを繰ったが、中盤以降、冗長な気がした。
    もっと短くしたほうが、二人の積極性が逆転する辺りからの不穏な空気感、夢に囚われてしまいそうな怖さ、なのに

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    2014年05月24日
  • 蕨野行

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    〜「さらばよ」と、おれも手をあげたなり。おれだちは昔、田植えの帰り道に手を振り合うたときのよに、いつまでも歩きながら振り返った。トセは林の道へしだいに消えて行った。〜
    『Dr.HOUSE』でオープニングに大きな川がでてくるが、それを見たときと同じ気持ちになる。

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    2009年10月04日