田中文のレビュー一覧

  • 病の皇帝「がん」に挑む(上)人類4000年の苦闘

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    癌の伝記。特に医療の近代化(19世紀)以降の癌と人間の闘争の歴史が詳しく明快に語られる。
    麻酔と消毒で外科手術が行えるようになり,染料研究から薬剤の合成が派生し,放射線が発見され,癌治療のお膳立てが揃って迎えた20世紀。しかし患者にとっても医者にとってもそこからが苦難の連続だった。
    転移を警戒して乳房を根こそぎ切除する乳癌の手術。強力な細胞毒を何種類も大量投与する化学療法。それらがどのように発展してきたのか,このような苛酷な治療に代わるものはないのか,アメリカを中心にその模索の様子が描かれていく。
    近代化を経て,癌治療は科学になったが,研究の進展には政治も欠かせない。小児癌患者を使ったお涙頂戴

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    2013年11月12日
  • 病の皇帝「がん」に挑む(下)人類4000年の苦闘

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    ネタバレ

    がんと人類の歴史。
    がん「闘う」とは何か。
    その言葉だけでは言い表せない。
    治療により失うもの、得たもの。

    あるいは、何か理由があって備わった機能なのか。

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    2025年08月03日
  • ゲノム編集の世紀 「クリスパー革命」は人類をどこまで変えるのか

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    見事なドキュメンタリーであった。
    クリスパーとは、そして遺伝子編集とはなんぞや、というところから特許紛争そして倫理的な問題に至るまで、非常に分かりやすく解説されている。所々で登場人物のキリスト教的価値観が顔を出すのも面白い。
    遠い将来にこの本を読んだ人が、「昔はこんなに保守的だったのか」と驚く日も来るのだろう。
    素晴らしい発明も使いかたによっては毒にも薬にもなる。今後の科学がどのように人間を、植物を、動物を、そして地球を変えていくのか、それもまた楽しみだ。

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    2024年12月04日
  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 上

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     プロローグから、著者に関わるかなりショッキングな事情が語られる。著者の伯父2人と従兄が精神疾患の病にかかっていて、祖母はその一生を通して彼らを守り続け、父は身近に彼らの姿を見て苦しんできた。そのため、遺伝、病気、正常、家族、アイデンティティといったテーマが、著者の家族の会話の中に繰り返されていたという。そのような個人的事情をも抱えた著者が、「遺伝子」の誕生と、成長、そして未来について、物語ったのが本書である。

     上巻の第一部から第二部では、メンデルのエンドウ実験による遺伝法則の発見とダーウィン進化論との交差、ゴールトンによる優生学の提唱、アメリカにおける断種手術、そしてナチスによる民族浄化

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    2024年09月06日
  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 下

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    遺伝子上では、人類が遺伝子と出会うまでの過程が面白かった。本著「下」では、遺伝子と病気を主なテーマとして書かれており、「上」に比べて個人的には読み劣りしてしまった。

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    2023年10月11日
  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 上

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    プロローグが読み物として非常に魅力的で、引き込まれる。
    その後もたまに本編の間に挿入される、著者の家族のエピソードに惹かれる。

    本編は、面白いけど、ところどころ難しい。
    遺伝子というものの発見・理解・活用の歴史だけど、後半の科学者の競争の部分はヒューマンドラマで、それを理解するために、何が争点になってどんな微妙な競争だったかは、科学的な説明がないと判らないので、その解説は不可欠だろうけど、そこが難しくて斜め読みになり、結局よく判らないという。

    下巻がどんな内容か気になるけど、この先はさらに難しい話になるのでは?と思うとやや腰が引ける。

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    2021年11月23日
  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 下

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    多分内容の半分も理解できてないけど遺伝子技術の行末はAI技術と同等にすごいスピードで進化していくので、追っていきたいと思った。

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    2026年03月07日
  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 上

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    遺伝子やその仕組みを解明していった科学者達の軌跡。
    高校生物が懐かしい。
    リボソームでのタンパク質合成にマグネシウムが必要ということがいちばんの学びかも。笑

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    2026年03月07日
  • 病の皇帝「がん」に挑む(下)人類4000年の苦闘

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    上巻同様の感想になりますが、患者さんや医師や研究者を交えたドラマとしても、科学医学の進化の歴史という話としてもとても興味深いものでした。やや難解さを伴うと感じることがあったので星3にしましたがほとんど星4の素晴らしい作品です。ゆっくりなようでやはりこの百年くらいの医学の進歩は凄いのだと気づかされます。一方でここに来て、他の科学もそうですが、本当の難題にぶち当たっていることは気がかりなことです。

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    2020年08月01日
  • 病の皇帝「がん」に挑む(上)人類4000年の苦闘

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    星4に近いですがちょっと読むの大変だったので3にしました。癌や医学の科学の面、研究者やスポンサーの熱意、医者と患者の関係など、興味をとてもひく内容が多かった。本当にいろいろな試行錯誤があってそれなりの療法が出てきつつも、なかなか解決には遠い、もどかしい感じがよく分かる。

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    2020年07月19日
  • 病の皇帝「がん」に挑む(下)人類4000年の苦闘

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    不死・永遠であり、原罪であり、まごうことなき自分自身であり、考えていくほどに深淵を覗いているような気にさせられる。深淵を覗く時、深淵もまたこちらを見ているのだろうか。
    遺伝子変異の3ストライクで発症というのは仏教であるかのようだし、巧妙な耐性獲得は進化した次世代の生物のようですらある。
    正直、冗長で読みづらい部分も多いが、がんリテラシーの基礎本として、現代人は飛ばし読みでも読むべきかもしれない。

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    2014年04月09日
  • 病の皇帝「がん」に挑む(上)人類4000年の苦闘

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    「がん」との戦いの歴史。読むほどに「死神」そのものであるようながんの絶対性。無限・不死が即ち死となる事から想起される生命の不可思議。死が避けられなければ、がんもまた避けられない、がんの治療は即ち延命治療ということか。おそらく生命倫理のかなり奥底に手を突っ込まないと、がんを根治する道筋は見えてこないのだろう。

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    2014年03月28日