【感想・ネタバレ】遺伝子‐親密なる人類史‐ 下のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年03月30日

オーディブルはシッダールタ・ムカジー『遺伝子 親密なる人類史 下巻』が今朝でおしまい。『がん』に続く傑作医療ノンフィクション。国家による強制が最悪の結果をもたらした優生学がいまは形を変え、個人の自由意志に基づく遺伝子選択の問題にすり替えられて、新優生学あるいはリベラル優生学となって人類に新たな難題を...続きを読む突きつける。進化は多様な組み合わせによってもたらされるのに、遺伝子プールの多様性を特定の方向に収斂させようという試みは、近い将来、手痛いしっぺ返しを人類にもたらすだろう。取り返しのつかないポイント・オブ・ノー・リターンを越えてしまう前に、人類はその過ちにブレーキをかけることはできるのか。暗澹たる気持ちになる。

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Posted by ブクログ 2022年01月29日

下巻は、少しだけ時代を遡って、遺伝子多型に関する話から。この分野において、crispr/cas9がいかに衝撃的だったか。改めてSFが直ぐそこに近づいていることを感じた。

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Posted by ブクログ 2022年10月16日

上巻はダーウィン、メンデルから遺伝子組み換えや遺伝子クローニングまで、これまでの歴史を振り返っていたが、下巻は遺伝子診断、遺伝子治療の未来について展望を語る。
人間の特性のほとんどが、複数の遺伝子と環境の複雑な相互作用の結果であり、すべての遺伝性「疾患」はゲノムと環境のミスマッチによる。病気の解決の...続きを読むために遺伝子を変えるより、環境を変える方が簡単な場合が多い、という著者の主張に納得。

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Posted by ブクログ 2021年03月11日

ヒトゲノム計画の完了を経て、遺伝子診断や遺伝子治療など現在に至る現況。科学的な解説のみならず社会科学的な観点からも大きな紙幅を割いて論じている。文庫版解説では社会的大問題となっている新型コロナウィルスとPCR検査、ワクチンといったタイムリーな話題の解説もあります。

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Posted by ブクログ 2023年10月11日

遺伝子上では、人類が遺伝子と出会うまでの過程が面白かった。本著「下」では、遺伝子と病気を主なテーマとして書かれており、「上」に比べて個人的には読み劣りしてしまった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年01月15日


 上・下、読みました。遺伝子の歴史の本です。
過去、遺伝子とはこう考えられていて、だんだん色々分かってきて、現在はここまでできる。将来はこうなっていくだろう。まで、記されています。

 個人的には「ある遺伝子があると、ストレスに弱いが、同時に支援を受けた時に花開く。」のような、知識を求めていたので...続きを読む、冗長に感じました。ただ、それでも内容は面白いですし、読んで損はないでしょう。

 遺伝子について学べば学ぶほど、現在の社会で言われている「優秀」というのは、狭義な意味なのだと痛感しています。教育者の一人として、自閉症や多動症と言われる発達障害は、個性の一部として認められる社会になって欲しいなぁと。それらを異常と見なし、無理やり常識に当て嵌めたり、薬を服用させたりするというのは大人のエゴだと。私は考えています。

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