病の皇帝「がん」に挑む(下)人類4000年の苦闘
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病の皇帝「がん」に挑む(下)人類4000年の苦闘

913円 (税込)

4pt

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20世紀に入り、怪物「がん」と闘うには「治療」という攻撃だけでなく、「予防」という防御が必要であることがわかる。かくて、がんを引き起こす最大の犯人として、たばこが指名手配されたが……人類と「がん」との40世紀にわたる闘いの歴史を壮絶に描き出す!
1964年1月、アメリカ公衆衛生局長官はひとつの報告書を発表した、「たばこはがんの主要な原因である」と。たばこ産業にとって、この報告書はまさに爆弾であった。この時から全世界に覇権を広げるたばこ会社と、「がんの予防」を推進する人々との熾烈な戦いが始まる。そしてまた、巨大企業、患者、医師、研究者とのあいだの壮絶なドラマは、がんを治す「新薬」をめぐっても行なわれていた。 その一方で、分子生物学の進歩は、がんの根本的な原因を明らかにする。異形の怪物の原因は、我々自身が体内に持つ遺伝子の突然変異の蓄積によるものだったのだ!

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病の皇帝「がん」に挑む のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 病の皇帝「がん」に挑む(上)人類4000年の苦闘
    913円 (税込)
    地球全体で、年間700万以上の人命を奪うがん。紀元前の昔から現代まで、人間を苦しめてきた「病の皇帝」の真の姿を、患者、医師の苦闘の歴史をとおして迫真の筆致で明らかにするノンフィクション。ピュリッツァー賞受賞作。 古代エジプトのパピルスにイムホテプはこう記した「この病の治療法はない」。この病を「カルキノス」と呼んだ医聖ヒポクラテスもまた「がんは治療しないほうがよい。そのほうがより長く生きるから」と述べている。人類は4000年にわたって、この怖るべき病気と闘い続けてきた。 外科手術による病巣の切除、X線による放射線療法、抗がん剤と骨髄移植を組み合わせた超大量化学療法、さらに「がんに対する魔法の弾丸」になると期待される分子標的療法……不治の病から治癒可能な病へといたるその治療の歴史と、「がん」をめぐる患者、医師、研究者たちの人間ドラマを見事に描きだした「病の皇帝」がんの伝記。
  • 病の皇帝「がん」に挑む(下)人類4000年の苦闘
    913円 (税込)
    20世紀に入り、怪物「がん」と闘うには「治療」という攻撃だけでなく、「予防」という防御が必要であることがわかる。かくて、がんを引き起こす最大の犯人として、たばこが指名手配されたが……人類と「がん」との40世紀にわたる闘いの歴史を壮絶に描き出す! 1964年1月、アメリカ公衆衛生局長官はひとつの報告書を発表した、「たばこはがんの主要な原因である」と。たばこ産業にとって、この報告書はまさに爆弾であった。この時から全世界に覇権を広げるたばこ会社と、「がんの予防」を推進する人々との熾烈な戦いが始まる。そしてまた、巨大企業、患者、医師、研究者とのあいだの壮絶なドラマは、がんを治す「新薬」をめぐっても行なわれていた。 その一方で、分子生物学の進歩は、がんの根本的な原因を明らかにする。異形の怪物の原因は、我々自身が体内に持つ遺伝子の突然変異の蓄積によるものだったのだ!

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病の皇帝「がん」に挑む(下)人類4000年の苦闘 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    一通り読むことでがんの歴史の概要がつかめる良書である。医師である著者の個人的な体験とからめながら書かれており、現実味が増している。翻訳も素晴らしく、医学系の本にありがちな不自然な訳語は見られなかった。翻訳家は現役の医師とのことであり、納得した。繰り返し読んで知識を定着させたい。

    0
    2020年01月17日

    Posted by ブクログ

    現代に生きていて、"発がん性物質"という言葉を聞かずに一生を終えることは難しい。
    『原因不明の不治の病を生じさせる』という空恐ろしい事実は、しかしその構造の不理解ゆえ、長らく見過ごされ、なんの対策もなされなかったどころか、明確な隠蔽にさえあった。
    タバコのパッケージに警告文「喫煙

    0
    2019年05月26日

    Posted by ブクログ

    現役の腫瘍医であるムカジーによるがんの治療と研究の歴史を描いた本。古代エジプトのパピルスに「この病の治療法は無い」とかかれてあったという。それほど昔から人類はがんと隣り合わせに生きてきた。がんは遺伝子の病と言われるようになった。がん遺伝子とがん抑制遺伝子の存在が明らかになり、それらの遺伝子が損傷して

    0
    2018年10月19日

    Posted by ブクログ

    特に印象深いページは、上165pの科学者のスタンス、下260pのスレイモンの橋を架ける、下287pのドラッカーの「みんなはただ愛想よく振舞っていただけだった」

    0
    2016年09月01日

    Posted by ブクログ

    「ここ二十年間のあいだの驚くべきスパートのあいだに、科学者はすばらしい新世界 ― 悪性増殖を解き放つがん遺伝子やがん抑制遺伝子や、切れたり点座したりして遺伝子のキメラをつくる染色体や、細胞死を受けつけないシグナル経路からなる世界 ― のベールを取った。」

    この後すぐに「しかし、がんの死亡率の減少に

    0
    2014年12月31日

    Posted by ブクログ

    「ある特定の果物(きのこだったりもする)だけを食べれば、がん(どこのがんか特定もしない)が消滅」、みたいな、素人目にみても無茶苦茶なタイトルや帯が付いた本、雑誌が、大手を振って、書店に並んでいる現状において、「がんリテラシー」というのは非常に重要だと思う。
    本書は、その観点から、とても大切な「教科書

    0
    2014年09月14日

    Posted by ブクログ

    下巻は、予防の占める割合が多い。特に、喫煙と発癌の関連が今まで感じていたよりもはるかに強いことを知らされた。
    その差の原因は政治的な情報制御としか考えられず、自分で情報収集しなければならないことを痛感した。
    癌がいずれ克服されるというような薔薇色の夢は描けないが、個々の癌に対して治療法がみつかって行

    0
    2014年01月17日

    Posted by ブクログ

    とんでもなく面白かった。
    疫学的、分子生物学的、
    腫瘍遺伝学的アプローチのお話もわかりやすく、
    他分野でもそうだが、
    科学の進歩と人類の探究心のすごさを思い知った。

    2011 年 ピューリッツァー賞一般ノンフィクション部門受賞作品。

    0
    2014年01月02日

    Posted by ブクログ

    がんはどうやってできるのか?最初のヒントは1775年のロンドン。クライミング・ボーイと言う煙突掃除夫に陰嚢がんが多発した。チムチムチェリーはすてきな歌だが実態は病気の温床だった。1761年素人科学者のジョン・ヒルは噛みタバコが口腔がんなどを引き起こすと発表した。タバコの消費は増え続け1855年頃クリ

    0
    2013年12月17日

    Posted by ブクログ

    ・患者相手のトライアル&エラーがすさまじい。しかし著者は患者を埋もれさせず、臨床医として関わったがん患者の話を何度も織り交ぜていてすばらしかった。特に最終節。著者の温かい人柄が伝わった。
     
    ・個々の科学者も敗北し続けながらも、全体としては少しずつ謎が解明されていくのが壮大で感動した。ひとり

    0
    2018年10月21日

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