月原渉のレビュー一覧

  • すべてはエマのために(新潮文庫nex)

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    舞台は、第一次世界大戦後のルーマニア。
    戦争中の歴史やルーマニアに詳しい人には、納得できる部分があるのかな?

    私はあまりルーマニアという国について詳しくはなかったので、「へぇ こんな感じの国なんだ」と思いながら読みました。
    舞台が戦後ということもあって、少し重い話のようにも感じる人もいると思いますが、戦争をドンっと強調するように持ってきては無かったので比較的読みやすかったです。

    今回の話には、シズカさんが登場しますが、あれが本名なんですかね。意外な役割で出てきたので面白かったです。

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    2023年10月30日
  • すべてはエマのために(新潮文庫nex)

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    これまで目にしたことがない異国の風景が目に浮かぶようで、それだけでも読んで良かったと思いました。表紙につられて買いましたが、読んだ後は一層、表紙が気に入りました。読み始める前はファンタジー物かなと勝手に思ってましたが、読み応えのあるミステリーで面白かったです。

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    2023年10月04日
  • 九龍城の殺人(新潮文庫nex)

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    ガチガチミステリー期待して読んだけど裏社会の人間ドラマがメインなライトなミステリー。でも、物語的には面白かったし読後感はよかった。
    ガチガチなミステリーを読みたい!!って人以外には全然おすすめできる作品

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    2023年09月28日
  • 犬神館の殺人(新潮文庫nex)

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    館もののミステリーは大好きなので本屋で見て即買い。
    使用人探偵シリーズの3作目ですが、そんなに繋がりはないので単発で読んでも大丈夫。
    今作、とにかく館の見取り図が欲しかった!
    おそらくトリックに直接関わるから載せてないのでしょうが、結構移動もあって複雑なので自分で見取り図を書こうかと思いました笑
    2つの時代を交互に行き来しながらお話が進むので、分厚くないけど結構頭使う満足感はあります。
    賛否ある作品ですがわたしは好きです。
    前作読みましたが使用人のシズカさんは一体何者なのか、、、
    気になるので続編も出たら読もうと思います。

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    2023年08月08日
  • すべてはエマのために(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    今回はしずかさんの出番がないかと思ったら、医師で登場ですかい!

    場所はルーマニア。妹のエマのためにある一族の当初の看護師となったリサ。

    そこで当主が亡くなったことから連続殺人が起り……。

    今回も面白かったです。しかし、しずかさんは何者なのだろうか?

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    2023年07月03日
  • 鏡館の殺人(新潮文庫nex)

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    人里離れた奥地に建てられた広大な館。
    そこに集められたのは、訳ありの少女たち。
    その館には多数の鏡が設置されていることから、鏡館と呼ばれていた。
    嵐の夜、館は孤立する。そこで発生する殺人事件。現場は、密室の状態にあった。
    この設定で面白くない訳がない。
    ミステリ好きの琴線に触れるような設定で、とても楽しく読めた。

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    2023年04月13日
  • 九龍城の殺人(新潮文庫nex)

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    表紙のタイトルで選んでみたけど、丁度良いライトなミステリー。ちょっと暇潰しにミステリー読みたい人にオススメかも。

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    2023年02月28日
  • 炎舞館の殺人(新潮文庫nex)

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    欠落した人たちが集まるからこそ他のミステリーとは違う面白さがありました。

    この館シリーズは、基本的にどの物語から読んでも内容が分かり面白いですが、家政婦、栗花落さんがどんな人なのかを知った上で読むと面白いと思います。この物語を読む前に何か一冊、同じシリーズの本を読んでおくとより面白く読めると思います。

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    2023年02月08日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    使用人探偵シリーズの第二作目!!記憶をうしなっている主人公!首を切り取られた死体!浮遊する首!途中途中のシズカさんの謎セリフ!これは謎謎謎!!!謎の千本ノックやぁ〜ってくらい謎がどんどん増えていって謎が解けるまでは何が何だかなんのこっちゃ状態やったのに後半一気にわかりやすく謎も伏線も解けていって読後感スッキリ!!

    シズカさんの謎セリフは意味がわかるまでは本当に「何を言ってるかわかりません」ってサンドイッチマン富澤さん状態になってドヤりながら意味不明なセリフ言ってるけど大丈夫??って心配になるけどきっちり回収してくれて意味がわかれば効果のあるセリフやったんやなぁ!って納得!

    一作目を読んでか

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    2022年10月18日
  • 九龍城の殺人(新潮文庫nex)

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    月原渉『九龍城の殺人』新潮文庫。

    魔都香港を舞台にした暗黒ミステリー冒険小説。

    この調子で活劇が続くのかと期待すれば、それは一瞬にして終わり、似たような展開が何度か描かれる。途中、しつこく同じような描写が繰り返され、少し厭きるが、終盤の意外な展開とミステリーの謎解きは面白い。

    多くの謎を残したまま殺害された母親の遺骨を裏社会の風姫(フォンジェン)の長と呼ばれる祖母の雪麗(シェリー)に渡すために香港に向かった新垣風(フー)は、空港に迎えに来た同世代の風姫のシャクティ・サマンサと知り合う。

    友人のホンファとシャクティを救うために富と貧困を支配する女性だけの九龍城に侵入した風は異様な連続殺人

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    2022年09月09日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    貿易商、宇江神家が住む館は、世間から別名を首無館と呼ばれている。そこで実際に密室状況で、斬首された遺体が発見される。その事件を皮切りに連続殺人事件が発生していく本格ミステリー

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    2021年12月23日
  • 犬神館の殺人(新潮文庫nex)

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    今のところ読んだ月原さんの作品では、これが一番好きかも。シズカさんとひよこさんのやり取り結構いい。
    よくこんなシチュエーションと三重密室思いつくなぁと思うし、ある意味今までの中で登場人物と設定が一番シンプルだったので、理解しやすかったかな。

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    2021年10月22日
  • 炎舞館の殺人(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    本格ミステリらしい雰囲気が好印象で、グイグイ引き込まれた。
    トリック自体は読み慣れている人にはすぐわかりそうで、推理の楽しさや驚きはそれほど感じなかった。
    また、館自体があまり生かせていないのも個人的にはやや残念なポイント。
    シリーズの順番を勘違いしていて、当シリーズの初見がこの作品になってしまった…。
    順番に読んできた人にとっては、叙述トリック的なサプライズポイントになり得る部分があったかもしれない。

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    2021年09月20日
  • 炎舞館の殺人(新潮文庫nex)

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    この世界観・キャラ造形だからこそ成立するトリック!(嬉)久しぶりにコテコテに凝ったミステリィを読ませていただきました〜〜そうそうコレだよこーゆーのが好きなのよ私は(感涙)。古いとかありがちとか難易度低いとか、そんなの関係ねぇ!好きなものは好きなんだ!!!

    既読だった首無館・犬神館では探偵役のメイド・シズカのキャラクタがいまいちハマらなかったんですが、今作では登場の仕方含めて非常に良かった………。

    最後の一言も、この狂気に満ちた物語を締め括るに相応しくて素敵。

    身体の一部に欠損を抱える若者達が、建物内部に窯を抱える異形の館で陶芸を営んでいた。ところが、彼らの師匠が行方不明になり、若者達の間

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    2021年09月15日
  • 犬神館の殺人(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    これはすごい!
    それぞれ別の館で行われる『犬の儀式』
    全く同じ施錠法で、一の戸が開き…二の戸が開き…とホラー映画も驚きの殺戮が繰り返され、三年前の模倣か?と思うんだけど、それぞれ全く異なる手法で、どちらも完璧なトリック。これを順に整理して答えを導き出すシズカの洞察力も凄まじい。
    愛する者のために人を殺せるのか?普通だったら答えはノーだろう。それをイエスにさせる、人間として歪み切った二人の鏡花がただ恐ろしい。
    ちょっとツンとしたひよこさんと、読めば読むほど人間味が出てくるシズカのかけあいもとても可愛い。
    最後がハッピーエンドだったのには色んな意味で驚いたけど、本当に良かった。

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    2021年07月10日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    シリーズの一作目だが、自分が読んだのは4番目。
    一冊目からこのシズカシリーズの世界観だった。
    横浜の感じも異人館の感じもあまり出てこなかった。
    洋館でメイドがいるために必要な舞台設定だったのかな。ゴシックで現実感のない世界観に浸れる一冊。
    犯人の予想は、ちょっぴり当たった。

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    2021年04月10日
  • 鏡館の殺人(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    使用人探偵シズカシリーズの4番目。
    幻想的でゴシックな雰囲気が好きな人にオススメ。
    謎解きの説明もしっかりあるのでわかりやすい。
    文章全体も読みやすい。1日2日で読める。
    ミステリと耽美的な雰囲気のハイブリッドという感じ。
    ちなみにシズカさんのイメージは、私の中ではGFのミス・モノクロームちゃん。

    別に批判のつもりはないが、ミステリーを読み慣れている人であればなんとなく先がわかりそうな展開。
    犯人とか、隠し通路とか、双子の片割れは生きているとか、あーやっぱりと思った。

    結合双生児って好きな人多いのかしら。
    百合好きな男性が好みそうな姉妹愛。

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    2021年03月08日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    ミステリーだけどダークホラーのようなおぞましさ。展開が早いのでサクサクと読めた。巧妙に練られたトリックも面白く、シズカが丁寧に解説してくれるのですっきりとした読後感が良い。首無館の方を先に読んでしまったけど、このメイドの異質さを痛烈に感じることのできる一冊。
    でも最後の『愛ゆえ』だけは少しチープに感じてしまった。

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    2021年03月08日
  • 犬神館の殺人(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    二度繰り返される、異様な仕掛けの三重密室。それをパラレルに描写する構成の妙。初期に比べると明らかにこなれてきたメイド探偵のキャラクターときれいなオチの付け方。シリーズの中では一番の出来かと。ただ強烈すぎるシチュエーションに密室トリックが負けてる感は相変わらずかな。

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    2021年01月30日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    この著者の作品を読むのは初めて。最初に想像していたのよりだいぶ面白かったな。ミステリを彩るためのガジェットが多いのでそれらもわくわくさせられた要因だがそれ以上に加害者と被害者にまつわる関係がとても良かった。探偵役である使用人のシズカの謎めいた問いかけも終盤で一気に解かれるところなんか鳥肌もの。多少ご都合主義的展開が多いような気がしたけれどそれを補って余るほど面白いミステリ。この使用人探偵が出るのは二作目との事で前作である「使用人探偵シズカ」も読みたくなった。

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    2020年10月31日