月原渉のレビュー一覧
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使用人探偵シリーズの第二作目!!記憶をうしなっている主人公!首を切り取られた死体!浮遊する首!途中途中のシズカさんの謎セリフ!これは謎謎謎!!!謎の千本ノックやぁ〜ってくらい謎がどんどん増えていって謎が解けるまでは何が何だかなんのこっちゃ状態やったのに後半一気にわかりやすく謎も伏線も解けていって読後感スッキリ!!
シズカさんの謎セリフは意味がわかるまでは本当に「何を言ってるかわかりません」ってサンドイッチマン富澤さん状態になってドヤりながら意味不明なセリフ言ってるけど大丈夫??って心配になるけどきっちり回収してくれて意味がわかれば効果のあるセリフやったんやなぁ!って納得!
一作目を読んでか -
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月原渉『九龍城の殺人』新潮文庫。
魔都香港を舞台にした暗黒ミステリー冒険小説。
この調子で活劇が続くのかと期待すれば、それは一瞬にして終わり、似たような展開が何度か描かれる。途中、しつこく同じような描写が繰り返され、少し厭きるが、終盤の意外な展開とミステリーの謎解きは面白い。
多くの謎を残したまま殺害された母親の遺骨を裏社会の風姫(フォンジェン)の長と呼ばれる祖母の雪麗(シェリー)に渡すために香港に向かった新垣風(フー)は、空港に迎えに来た同世代の風姫のシャクティ・サマンサと知り合う。
友人のホンファとシャクティを救うために富と貧困を支配する女性だけの九龍城に侵入した風は異様な連続殺人 -
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この世界観・キャラ造形だからこそ成立するトリック!(嬉)久しぶりにコテコテに凝ったミステリィを読ませていただきました〜〜そうそうコレだよこーゆーのが好きなのよ私は(感涙)。古いとかありがちとか難易度低いとか、そんなの関係ねぇ!好きなものは好きなんだ!!!
既読だった首無館・犬神館では探偵役のメイド・シズカのキャラクタがいまいちハマらなかったんですが、今作では登場の仕方含めて非常に良かった………。
最後の一言も、この狂気に満ちた物語を締め括るに相応しくて素敵。
身体の一部に欠損を抱える若者達が、建物内部に窯を抱える異形の館で陶芸を営んでいた。ところが、彼らの師匠が行方不明になり、若者達の間 -
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ネタバレこれはすごい!
それぞれ別の館で行われる『犬の儀式』
全く同じ施錠法で、一の戸が開き…二の戸が開き…とホラー映画も驚きの殺戮が繰り返され、三年前の模倣か?と思うんだけど、それぞれ全く異なる手法で、どちらも完璧なトリック。これを順に整理して答えを導き出すシズカの洞察力も凄まじい。
愛する者のために人を殺せるのか?普通だったら答えはノーだろう。それをイエスにさせる、人間として歪み切った二人の鏡花がただ恐ろしい。
ちょっとツンとしたひよこさんと、読めば読むほど人間味が出てくるシズカのかけあいもとても可愛い。
最後がハッピーエンドだったのには色んな意味で驚いたけど、本当に良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ使用人探偵シズカシリーズの4番目。
幻想的でゴシックな雰囲気が好きな人にオススメ。
謎解きの説明もしっかりあるのでわかりやすい。
文章全体も読みやすい。1日2日で読める。
ミステリと耽美的な雰囲気のハイブリッドという感じ。
ちなみにシズカさんのイメージは、私の中ではGFのミス・モノクロームちゃん。
別に批判のつもりはないが、ミステリーを読み慣れている人であればなんとなく先がわかりそうな展開。
犯人とか、隠し通路とか、双子の片割れは生きているとか、あーやっぱりと思った。
結合双生児って好きな人多いのかしら。
百合好きな男性が好みそうな姉妹愛。