月原渉のレビュー一覧

  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    舞台は明治の横濱居留地にある異人館!父が遺した謎めいた絵を高額で買い取りたいという金持ちが現れた。条件は所持者の直系の親族が持ってくること。

    集められた画家に縁のある人々は怪しさ満載でフラグがたちまくってる状況から始まる連続殺人。
    しかも謎めいた絵の下層にはなぜか死んだ人が描かれていた。

    明治の横濱異人館、怪しさ満載で金の匂いプンプンの集められた人々、死体の描かれた絵とその死体にそっくりな人、逃げた方がいいという匿名女とやたらと泊まることを進める館の主、フラグたちまくりの中でやっぱり起こった連続殺人!もちろん館は孤立したクローズドサークルに!犯人は?犯人の目的は?事件の真相とは???

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    2022年01月01日
  • 鏡館の殺人(新潮文庫nex)

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    黒澤家の娘たちが住む鏡館で起こる殺人事件。今回も最後のシズカさんによる論理的考察シーンがよかった。なんとなく最初からオチの一部に勘づいてしまうのもあるけど。
    これは館の見取り図とか鏡の位置のナンバリングの説明とかあったら面白かったかも!

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    2021年11月03日
  • 鏡館の殺人(新潮文庫nex)

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    鏡だらけの変わった館が舞台と、シチュエーションは最高。
    映像には絶対できないような仕掛けは小説ならではでよかったが、初めからその可能性が浮かんでしまったので、サプライズはなく、暗号?のほうもヒントが露骨すぎたのですぐにわかり、淡々と読み進めてしまった。
    このシリーズは、相変わらず、ちょっと強引なところも多いのが気になる(2番目の事件など)。

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    2021年10月11日
  • 犬神館の殺人(新潮文庫nex)

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    過去と未来の事件の二元進行ということで、自分の好きな展開を期待してワクワク。
    しかし結果はそこまで…。
    驚くような展開ではなく少し残念。
    続編も読んだ上で、お嬢様(語り手)のキャラクターは一番よかったですかね。

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    2021年10月11日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    相変わらず大好物のクローズドサークル&連続殺人事件。記憶をなくした華煉が目覚めた首無館で起こる首切り殺人事件。
    かなり序盤からシズカさんが推理を試みるのだけど「シズカさん、もう少しわかりやすくお願い」と頼みたくなった…苦笑。首実験とか本人証明とか、理解が追いつかなくて、ちょっと最後の方大変だった。なんとなくオチ的なものは予想ついちゃってたのもあるけどね。

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    2021年10月08日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    炎舞館が面白かったので、1作目から。
    シズカの完璧さがちょっと怖い。横浜居留地の断崖屋敷に閉じ込められた、遺産に関わる名残会の面々。そして絵画の見立て通りに死んでいく登場人物たち。シチュエーション的にはめちゃめちゃ好みでした。見立て殺人からの見立て返しの、見立て返し返しで、途中かなり混乱しました…

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    2021年10月06日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    雰囲気は良かった本格物。
    比較的読みやすい分量なのがよい。
    内容は、そこまで興奮はなかった。
    というか、今ひとつ腑に落ちないところが多いかなという印象。
    また、探偵役の意味深で回りくどい割に、伏線としてそこまでしっくりこない物言いが少し辟易とした。
    …それは謎を解く一番の手がかりに最初から気づいて読んだからだろうか?
    かといって、隠す気がないほど露骨に示唆していたし、そのつもりで皆読み進めると思うのだが…

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    2021年10月05日
  • 炎舞館の殺人(新潮文庫nex)

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    犯人の動機とか、それ本当に実行できるの?とか、バラバラ欠損だとついあのトリックをイメージしちゃう、などなどツッコミ入れたくなるところはあるのだけど、館クローズドミステリとしてとても面白かった!!
    この作品が作者さんの本初だったので、他のも読もうと思った。

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    2021年08月21日
  • 炎舞館の殺人(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    陶芸の師匠が行方不明になり、弟子達だけとなった山奥にある箱型の館。なぜか弟子達は、「何か」を失っている人達ばかり。後継者は誰か?お互い確執が生じるなか、ある事件が起きた。窯のなかで、バラバラとなった発見された遺体。でも胴体はなかった。疑問が生じるなか、新たに事件が起きる。


    館で起きる連続殺人、不可解な点といったミステリーならではの楽しさがありました。ただ、ある部分だけもち去られたり、特殊で閉ざされた空間といった設定などは、既視感があって、特に驚く状況ではありませんでした。

    時折、過去の出来事を挟みながら、犯人は誰なのか?興味をそそられます。

    事件が起きるたびに繰り返される発言が、横溝正

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    2021年08月12日
  • 炎舞館の殺人(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    探偵役のシズカさんがいつものように、メイドとしてお館に雇われているわけではないので、少し雰囲気が違う。このシリーズは紙幅の関係もあるのか、いつも慌ただしい印象がある(わーっと事件が起きて、わーっと解決するみたいな)のだけれど、今作はそれをあまり感じなかった。物語として膨らみがあったように思う。
    ただミステリ的にはちょっと苦しい。メイントリックには明らかに既視感がある。最初の殺人の特徴を箇条書きにでもしたら、その時点で真相を看破できるミステリファンは少なくないと思う。終章で明らかにされる犯人の動機は哀しいものだが、そうだとすると、その行動はおかしくないかと疑問が生じるものでもある。
    叙述トリック

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    2021年08月02日
  • 犬神館の殺人(新潮文庫nex)

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    三重になっている密室の一番奥で、人が亡くなった。

    現在と過去が交互に出てくるので、一体どちらが今で
    どちらが過去なのか、と混乱してきます。
    過去の雪の中、今の親戚の中。
    変わっていないのは、見届ける側にいる
    使用人彼女一人。

    過去に何があったのか、今何が起こっているのか。
    最後に語られれば、なるほど、とは思うのですが
    そこに至るまでがもう混乱です。
    そもそも儀式の時点で混乱ですが。
    ここまでしてやらなくとも、というのと
    これに賛同する時点で興奮状態では? と
    疑いが持てます。

    奇妙で奇怪で、踏み込めばそれが普通だと
    うっかり認識してしまう世界でした。

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    2021年07月01日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    父の死によって、出て来た価値のない絵。
    それを買い取る、と申し出た金持ちがいた。

    荒ぶる天候、落とされた吊り橋。
    ものすごく王道な状況で、探偵は雇われメイドで
    主人公は疑問を投げかける人。
    気持ち的には主人公ですが、この使用人
    なぜこれほどまでに冷静なのか。
    色々な事が起こるのが多かった、とありますが
    そのせいなのか、本来のものなのか。

    一体どうしてこうなってそうなった? が
    多い話でしたが、語られる内容に納得でした。
    金の話には気をつけろ、という教訓にもなりますw

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    2021年06月20日
  • 鏡館の殺人(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    個性豊かな美少女たちの造形が、型どおりとは言え、どことなく淫靡で楽しい。
    例によって犯人の奇行(鏡に依る殺人予告)を巡って、シズカが繰り広げる論理ゲームがミステリとしては焦点かな。これも例によって蓋然性の議論なのが食い足りないところ。それはともかく、二つある不可能事象の謎解きが.....。如何にオマケ的なものとは言え、さすがに評価に困る。

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    2021年03月29日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    前に読んだ「首無館の殺人」が面白かったのでシリーズの第一作となるこちらも読んでみた。あらすじや設定は凄い盛り上げていて、途中までは「この一連の見立て殺人はどういう結末を迎えるんだ!?」とワクワクしながら読めていたのだけれど、正直最後らへんは予定調和というか「やっぱりこうなったかー」感が強すぎた。硬質な文章と探偵役のシズカのキャラが合っていてそこらへんはとても良いと思う。

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    2021年02月02日
  • 鏡館の殺人(新潮文庫nex)

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    使用人探偵シズカシリーズ第4弾。
    富豪の妾腹の娘たちが暮らす鏡館で起こった殺人。
    ミステリとしては特に驚きはなかったが、少女たちが暮らす館の現実離れした雰囲気がよかった。

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    2020年12月14日
  • 鏡館の殺人(新潮文庫nex)

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    フラグ的なものがありつつ、それはあえて触れられずに終盤で改めて明かされるのはこのシリーズのお約束なのか?姉妹の関係性とか前半は面白かったけど、シズカが回りくどくて混乱した。

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    2020年12月05日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    見立てを巡って、二転三転する論理ゲームがやりたかったんだろうな、と思う。それ以外のところは典型的な嵐の山荘ものであることも、WHOもWHYも如何にも適当な感じで、なんだか取ってつけたよう。これだけ美味しそうなネタをてんこ盛りにしておいて、スカすような作風だから、全否定する人もいそうな出来だが、個人的にはわりと面白かった。

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    2020年11月17日
  • 鏡館の殺人(新潮文庫nex)

    購入済み

    静かに進む推理小説

    時代背景や、お屋敷に令嬢。
    私の好きなテイストがたくさん詰まった作品。

    だいぶ早い段階で先が読めてしまったから、推理小説としては楽しめなかったけど、物語としてはとても好きな部類。

    同じ作者で館ものが何冊か出てるみたいなので、他の作品も読んでみたい。

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    2020年10月14日
  • 鏡館の殺人(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    鏡ばかりの屋敷で起こる連続殺人事件。
    妾の子供ばかり、しかも女の子ばかりの屋敷で何が起こっているのか。
    トリックが割と早く読めてしまうのが、なんとも(^◇^;)
    それでも次回作はと期待してしまうのが(T . T)

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    2020年08月01日
  • 犬神館の殺人(新潮文庫nex)

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    三重密室の中の凍りついた遺体、怪しげな宗教儀式、ギロチンによる人間鍵、3年前に起きた事件の再来を思わせる類似点。聞くだけで何ともそそられる内容で、相変わらず密室と首切りが好きな作家さんだと感心もする。

    舞台は19世紀、多分明治ぐらい?
    現代設定ならいまいち入り込めなかったけれど、旧華族とかちょっと浮世離れした世界観なら何とか理解できる範疇か。

    現在の事件と3年前の事件が交互に語られる。
    怪しげな宗教に心酔するのは、やはり大切なものを喪い傷ついた人々ばかり。
    でも、その中心となる鏡花自身が大切なものを喪った当事者であり、喪われたものを取り戻すための手段と本気で思っているのが哀しい。

    シリー

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    2020年05月04日