月原渉のレビュー一覧

  • 九龍城の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    『使用人探偵シズカ』シリーズの続編に見えますが、実は違う完全新作の長編です。
    最初から違うって知っていたけれど、表紙とタイトルで「もしかしたら…!?」と思ってしまいました。

    前作などに比べると、ミステリ色はそこまで強くなかった印象です。もしかしたらアクションなどの要素が強かったなど、沢山あるのでそう感じてしまっただけかもしれませんが…:( ;´꒳`;)

    80年代の香港が舞台で、かなり闇が深い設定で自分の想像を遥かに超える世界のお話でした。
    でも、九龍城の闇を読むのはかなり楽しかったです。
    前半は殺人事件が起きるまで、この舞台設定がどうやって関わっていくのかワクワクしながら読めました。

    嫌いでは無いし、しっかり面白かったのですが特殊な舞台設定もあり、上手く物語に入り込めないまま終わってしまいました。また機会を見つけて読みたいです。

    0
    2022年10月24日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    明治の商人の別荘で起こる連続殺人事件。
    時代背景がよく出てきて良かったです。
    1年前に読んだ作品なので、また読んで感想を改めて書こうと思います。

    0
    2022年09月18日
  • 九龍城の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ミステリと冒険活劇を足して割ったような感じ??
    舞台設定がファンタジックなのでもっと怪しげな雰囲気を期待したが、本書は推理小説(ミステリ)に重心が置かれているので、案内者・目撃者・探偵役のキャラクターがサクサクと物語を進めていく。
    1巻完結なので読者が共感できるほどのキャラクターの内面は語られないし、舞台が1980年という事もあってキャラが古いので、キャラ萌えで読む感じではないのは確か。
    ミステリが好きな人には良いが、ホラーサスペンスや内面描写による共感を求める人には向かないかもしれない。

    0
    2022年09月12日
  • 鏡館の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    key word 鏡 娘たち 閉鎖空間 2つの館 宣言


     鏡は映し出すもの。正しくも、誤りも。
    物語は面白く、止まりませんでした。テンポも良い!他の本も読んでみます。




    私は、一部納得できなかったので星3つ。
    そんなに分からないものかな…?そんなことできるのかな?って思いました。同時に、その状態について調べてみようと思います。知見が広がる予感、本当の出会いに感謝です。

    0
    2022年09月11日
  • 九龍城の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    あくまでも謎解きメインだった「使用人探偵」とは、かなり勝手が違う、アクションも多めのエスピオナージュと言ったところ。もちろんミステリ要素は強めで、今回は不可能犯罪ではなくフーダニットだが、あまりうまくいっている感じはない。ロジックは的確だが、犯人を絞り込む途中で終ってないか。お話の方はヒロインとそのバディの少女が魅力的で、あまり重くならずにサクサクと進むストーリーが楽しい。終盤の展開は手堅い感じ。気になるのは、描写が微妙に荒くて、表層的に感じられること。内容に比べて薄いと感じることは、「使用人探偵」シリーズでもあったから、これは作者さんの個性なのだろうけど、本作はさすがに短すぎるような気がする。

    0
    2022年09月07日
  • 炎舞館の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    シリーズを通して読み進めて、月原先生の世界の歪な美しさを一番感じた、切ない物語でした。
    耐火煉瓦の窯の館、炎が舞う館、熱気を帯び、パチパチと火の粉が舞う音が聞こえてくるような臨場感が良かったです。
    死体をバラバラにする理由、どこを隠してどこを見せるのかは色んなミステリで重要な役割を担っていますが、今回は更に全員が欠損を抱えていた、そのあたりの細やかなトリックが面白かったです。
    いつもシズカさんには驚かされますが、特に後半は本当に驚きました。

    残された彼女たちにいつまでも幸ありますように。

    0
    2022年01月16日
  • 炎舞館の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    山奥の陶芸の工房で、師匠が行方不明になったあとに起こる殺人事件。シズカは今回、使用人として雇われているわけではなく途中から登場。
    舞台や設定を生かしたストーリーとトリックだが、どこかしら欠損を抱えた弟子たちの陶芸への希求がもう少し描かれているとよかったと思う。

    0
    2022年01月05日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    舞台は明治の横濱居留地にある異人館!父が遺した謎めいた絵を高額で買い取りたいという金持ちが現れた。条件は所持者の直系の親族が持ってくること。

    集められた画家に縁のある人々は怪しさ満載でフラグがたちまくってる状況から始まる連続殺人。
    しかも謎めいた絵の下層にはなぜか死んだ人が描かれていた。

    明治の横濱異人館、怪しさ満載で金の匂いプンプンの集められた人々、死体の描かれた絵とその死体にそっくりな人、逃げた方がいいという匿名女とやたらと泊まることを進める館の主、フラグたちまくりの中でやっぱり起こった連続殺人!もちろん館は孤立したクローズドサークルに!犯人は?犯人の目的は?事件の真相とは???

    今までいろんなパターンのミステリー作品を読んできてるのにこんなに楽しめるなんてミステリー作家さんはすごいなって思えてくる。逆にいろんな作品を読んでるからこその楽しみとかまで出てきてしまって本当に面白い。

    0
    2022年01月01日
  • 鏡館の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    黒澤家の娘たちが住む鏡館で起こる殺人事件。今回も最後のシズカさんによる論理的考察シーンがよかった。なんとなく最初からオチの一部に勘づいてしまうのもあるけど。
    これは館の見取り図とか鏡の位置のナンバリングの説明とかあったら面白かったかも!

    0
    2021年11月03日
  • 鏡館の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    鏡だらけの変わった館が舞台と、シチュエーションは最高。
    映像には絶対できないような仕掛けは小説ならではでよかったが、初めからその可能性が浮かんでしまったので、サプライズはなく、暗号?のほうもヒントが露骨すぎたのですぐにわかり、淡々と読み進めてしまった。
    このシリーズは、相変わらず、ちょっと強引なところも多いのが気になる(2番目の事件など)。

    0
    2021年10月11日
  • 犬神館の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    過去と未来の事件の二元進行ということで、自分の好きな展開を期待してワクワク。
    しかし結果はそこまで…。
    驚くような展開ではなく少し残念。
    続編も読んだ上で、お嬢様(語り手)のキャラクターは一番よかったですかね。

    0
    2021年10月11日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    相変わらず大好物のクローズドサークル&連続殺人事件。記憶をなくした華煉が目覚めた首無館で起こる首切り殺人事件。
    かなり序盤からシズカさんが推理を試みるのだけど「シズカさん、もう少しわかりやすくお願い」と頼みたくなった…苦笑。首実験とか本人証明とか、理解が追いつかなくて、ちょっと最後の方大変だった。なんとなくオチ的なものは予想ついちゃってたのもあるけどね。

    0
    2021年10月08日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    炎舞館が面白かったので、1作目から。
    シズカの完璧さがちょっと怖い。横浜居留地の断崖屋敷に閉じ込められた、遺産に関わる名残会の面々。そして絵画の見立て通りに死んでいく登場人物たち。シチュエーション的にはめちゃめちゃ好みでした。見立て殺人からの見立て返しの、見立て返し返しで、途中かなり混乱しました…

    0
    2021年10月06日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    雰囲気は良かった本格物。
    比較的読みやすい分量なのがよい。
    内容は、そこまで興奮はなかった。
    というか、今ひとつ腑に落ちないところが多いかなという印象。
    また、探偵役の意味深で回りくどい割に、伏線としてそこまでしっくりこない物言いが少し辟易とした。
    …それは謎を解く一番の手がかりに最初から気づいて読んだからだろうか?
    かといって、隠す気がないほど露骨に示唆していたし、そのつもりで皆読み進めると思うのだが…

    0
    2021年10月05日
  • 炎舞館の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    犯人の動機とか、それ本当に実行できるの?とか、バラバラ欠損だとついあのトリックをイメージしちゃう、などなどツッコミ入れたくなるところはあるのだけど、館クローズドミステリとしてとても面白かった!!
    この作品が作者さんの本初だったので、他のも読もうと思った。

    0
    2021年08月21日
  • 炎舞館の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    陶芸の師匠が行方不明になり、弟子達だけとなった山奥にある箱型の館。なぜか弟子達は、「何か」を失っている人達ばかり。後継者は誰か?お互い確執が生じるなか、ある事件が起きた。窯のなかで、バラバラとなった発見された遺体。でも胴体はなかった。疑問が生じるなか、新たに事件が起きる。


    館で起きる連続殺人、不可解な点といったミステリーならではの楽しさがありました。ただ、ある部分だけもち去られたり、特殊で閉ざされた空間といった設定などは、既視感があって、特に驚く状況ではありませんでした。

    時折、過去の出来事を挟みながら、犯人は誰なのか?興味をそそられます。

    事件が起きるたびに繰り返される発言が、横溝正史作品を彷彿とさせてくれますが、既視感はあるものの、やはりゾワゾワと不気味さを増してくれます。その恐怖感によって、グイグイと引き込まれました。

    一応、時代の設定は、明治時代だそうですが、特にそういった主張はなく、館の見取り図もないため、ちょっと微妙かなと思いました。

    事件の犯人としては、意外でしたが、読み進めるたびにどこかしらの引っかかる部分はあるので、やっぱり・・・あの人だと思う人もいるかもしれません。でも、その動機で凄惨な殺人を行う?という疑問はありましたし、この設定だったら、単独犯にして欲しかったです。

    残酷な部分はありましたが、単にグロいという印象ではなく、哀しくもあり、美しくもある印象がありました。

    0
    2021年08月12日
  • 炎舞館の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    探偵役のシズカさんがいつものように、メイドとしてお館に雇われているわけではないので、少し雰囲気が違う。このシリーズは紙幅の関係もあるのか、いつも慌ただしい印象がある(わーっと事件が起きて、わーっと解決するみたいな)のだけれど、今作はそれをあまり感じなかった。物語として膨らみがあったように思う。
    ただミステリ的にはちょっと苦しい。メイントリックには明らかに既視感がある。最初の殺人の特徴を箇条書きにでもしたら、その時点で真相を看破できるミステリファンは少なくないと思う。終章で明らかにされる犯人の動機は哀しいものだが、そうだとすると、その行動はおかしくないかと疑問が生じるものでもある。
    叙述トリックを疑ってしまうような、露骨なインタールードの書きぶりと言い、作者さんももうミステリであることにはあまりこだわってないのかもね。

    0
    2021年08月02日
  • 犬神館の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    三重になっている密室の一番奥で、人が亡くなった。

    現在と過去が交互に出てくるので、一体どちらが今で
    どちらが過去なのか、と混乱してきます。
    過去の雪の中、今の親戚の中。
    変わっていないのは、見届ける側にいる
    使用人彼女一人。

    過去に何があったのか、今何が起こっているのか。
    最後に語られれば、なるほど、とは思うのですが
    そこに至るまでがもう混乱です。
    そもそも儀式の時点で混乱ですが。
    ここまでしてやらなくとも、というのと
    これに賛同する時点で興奮状態では? と
    疑いが持てます。

    奇妙で奇怪で、踏み込めばそれが普通だと
    うっかり認識してしまう世界でした。

    0
    2021年07月01日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    父の死によって、出て来た価値のない絵。
    それを買い取る、と申し出た金持ちがいた。

    荒ぶる天候、落とされた吊り橋。
    ものすごく王道な状況で、探偵は雇われメイドで
    主人公は疑問を投げかける人。
    気持ち的には主人公ですが、この使用人
    なぜこれほどまでに冷静なのか。
    色々な事が起こるのが多かった、とありますが
    そのせいなのか、本来のものなのか。

    一体どうしてこうなってそうなった? が
    多い話でしたが、語られる内容に納得でした。
    金の話には気をつけろ、という教訓にもなりますw

    0
    2021年06月20日
  • 鏡館の殺人(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    個性豊かな美少女たちの造形が、型どおりとは言え、どことなく淫靡で楽しい。
    例によって犯人の奇行(鏡に依る殺人予告)を巡って、シズカが繰り広げる論理ゲームがミステリとしては焦点かな。これも例によって蓋然性の議論なのが食い足りないところ。それはともかく、二つある不可能事象の謎解きが.....。如何にオマケ的なものとは言え、さすがに評価に困る。

    0
    2021年03月29日