月原渉のレビュー一覧

  • 犬神館の殺人(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    首無館の殺人の世界観を求めて購入。
    シズカの脳内イメージはガールフレンド(仮)のモノクロームちゃん。
    現在と3年前の事件を交互に書いていき、同じと思われた殺人事件の真相がそれぞれ明らかにされていく。
    一気に読める読みやすさだが、この交互に出てくる同じような立ち位置の人間を混同してどっちがどっちかわからなくなって何度か読み返して読み進めた。
    現実感のない、夢のような、少女の妄想のような世界観なのに、しっかり本格推理小説。しかも最後はしっかり真相についての解説と動機に関するエピソードが書かれておりミステリアスなままで終わらせないところが、読後感が良かった理由かと思う。

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    2020年09月08日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    シリーズ1作目だけど読むのは2作目。このシリーズはミステリの定番ガジェットを弄くるのが決まりなのかな。本作は見立て。推理は奇妙な感じを受けたが、メタっぽいせいかもしれない。新本格っぽいね。

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    2020年08月13日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    さくさく読みやすい。要所要所で思わせぶりなセリフで区切りがつくのは、マンガみたいな引き意識しているんだろうか?
    首切りについてのロジックは奇妙なもので、ホラーちっくな雰囲気をつくっていて大変好みです。
    真相は幻想から覚ましつつサプライズになっている。正に本格推理という読後感。

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    2020年08月03日
  • オスプレイ殺人事件(新潮文庫)

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    近年何かと話題のオスプレイに関する社会派ミステリーかと思いきや、本格的な推理モノでした。
    飛行中のオスプレイ機内という完全な密室の中で発生した事件、そして捜査中に起こる第二の事件。二転三転する展開に終始気が抜けません。
    自分でも読みながら推理してみて、当たってたかと思えばさらに上を行く真相に驚きました。

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    2019年05月08日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    『他の誰かではないとしたら?』
    分からなかった言葉の言い回しが、最後に全て腑に落ちる。とても気持ちが良い。


    使用人探偵シズカを読んだので、それを踏まえた上で再読。
    2021.07.06

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    2019年04月30日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    隔絶された館に見立て殺人、という、こういうのが大好物の読者にはそりゃもうたまらないミステリ。居留地という一種独特の舞台もまた雰囲気を一層に引き立ててくれます。
    奇妙な会合に招かれた主人公と、彼が巻き込まれた連続殺人。絵に予言された死、と道具立てはもう抜群。そして探偵役を務める完璧な使用人シズカ。(いい意味で)何から何まで作り物めいた雰囲気の物語です。ああもうこういうのは大好きだってば。
    犯人は分かったぞ! と思ったのですが。……ううむ、「犯人だけ当てられても痛くもかゆくもない」ってやつかなあ。動機やその先の真相までは読めませんでした。敗北、かな。

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    2019年03月21日
  • 月光蝶―NCIS特別捜査官―

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    米軍女性士官の死体が基地内で発見された。同時に基地の外で大量の血痕も見つかり、米海軍犯罪捜査局NCISが捜査を開始する。
    横須賀基地が舞台
    基地問題 レイシズム

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    2014年11月28日
  • 月光蝶―NCIS特別捜査官―

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     けっこう早く実行犯は分かるものの、その「トリック」については、ややアンフェア感はある。一方、影の主犯については、これもちょっとなあとは思うけれど、意外性にうれしい感じはする。
     伏線の回収は丁寧。ただ、フットボールに、ハ力というのは、どうなんだろう?

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    2014年08月09日
  • 太陽が死んだ夜

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    序盤から事件の舞台が整うまでの過程で描かれる、登場人物たちの関係や位置関係が少しわかりづらく、少し読みづらいと感じました。でも事件が発生してから最後までは一気に読めてしまいました。
    過去の事件と現在の事件、2つがうまいことリンクしていて、最終的にはストンと納得のいく解決にいたる。このあたりの組み立ての妙は読み応えがありました。

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    2014年06月21日
  • 月光蝶―NCIS特別捜査官―

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    これまでの2作品とはまた毛色が違う。
    好みではないけど、面白かった。
    参照資料に伊藤計劃「虐殺器官」と笠井潔「薔薇の女」が…読まなきゃ!

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    2013年06月30日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    突然早足になって終わった感じがする。

    もう少し「手紙」に行き着くまでを丁寧に描いていてくれたらもっと面白かったのになーと思ってしまった。

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    2025年09月16日
  • 九龍城の殺人(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    最初入りこむまで少し時間がかかったが、話が動き始めるとするする読み進められた。ライトな文章で会話が多めなので読みやすい。

    正義を信じた者の行く末がどこか哀れに感じた。種明かしをされてみると古典的な手法が多いけど、ストーリーと上手く絡み合っているため素直に受け入れられた。エピローグの爽やかさが印象的でした。

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    2024年10月12日
  • すべてはエマのために(新潮文庫nex)

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    「あなた
    人を好きになったことがある?」
    「……いいえ」
    「だったら、理解できない」

    戦争とは何か

    人を殺すことと救うことは
    両立するのだろうか

    カバーに書かれた言葉
    【全ては彼女のために】

    これが全ての答えなのだろう

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    2024年08月14日
  • すべてはエマのために(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    表紙の雰囲気に惹かれて。
    過去作を読まずに本作に手を出したせいでシズカさんがどんなキャラなのか全然把握しきれなかったし他の人達の人物像もふわっとした感じだったからあんまり感情移入することなく淡々と読み進めてしまったけどまぁ面白かった。
    個人的には「すべてはネネのために」の方がタイトルしっくりくるかな?という印象を受けた。
    でも視点を変えればネネのためだったりロイーダ家のためだったりエマのためだったり…各々が守りたいもののために行動した結果なんだなぁと…

    最期ハッピーエンドで良かった。
    過去作のシズカシリーズも読んでみたいな^^

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    2024年06月06日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    ロジカルにものごとを考えるとこうなる、というオチなんだと思う。もちろん時代背景等もあるだろうけど、それはむしろ動機だし、クローズドな環境で起きたこととそこに存在する要素を対応させたら、そうならざるを得ない。

    だけどそれだけだと面白くないわけで、今回は世界観の設定やキャラクターを際立たせたという感じがある。日本でありながら治外法権まかり通る異国世界は、どちらかといえば異界に近い雰囲気で描かれているし、人形のような双子とか、ゴシックホラーをねらってるんだろうなという印象。

    そういう意味で良くも悪くも淡々とした文調で進む。読み終わったら、紅茶、かな。

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    2024年01月10日
  • 九龍城の殺人(新潮文庫nex)

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    本格ミステリーというよりは異国感を味わう小説といった方がしっくりくる。
    でも、九龍城内の空気感や、多肢症の設定は面白かった。

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    2023年12月18日
  • 九龍城の殺人(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    香港の独特な空気感とか、主人公の複雑な生い立ちとか、序盤は面白く読めたけど、謎解きの段になって途端に評価が下がってしまった。
    なんつーか、ミステリーのタブーを犯しているような……。
    そのため、ミステリーとしての評価がガクッと下がってしまった。
    けど、一人の女性の成長譚と見れば、まあ……という。

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    2023年11月20日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    見立て殺人って飾りくらいの認識だったが、それを軸に推理を展開し犯人と出し抜き合戦をしていく。見立て殺人をここまでフィーチャしたミステリを読んだ事がなかったので新鮮だった。

    探偵役のキャラ設定が独特。
    基本は頼りになるのだが、唐突にやべー奴感を出してくるので、人物像を把握しきれないまま読み終わった。

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    2023年11月07日
  • すべてはエマのために(新潮文庫nex)

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    仮面をつけたまま殺されていく男たちと、その謎を解こうとする女たちのお話。最後の謎解き部分はちょっと消化不良かも…。

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    2023年08月23日
  • 鏡館の殺人(新潮文庫nex)

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    使用人探偵のシズカシリーズ4作目。
    前の3作がすごく好きで購入しました。
    美しい使用人のシズカさんがお使えする館では事件が起きる、、、事件の謎もそうですが、私的にはシズカさんの方が気になります笑
    今回はちょっと真相にたどり着くのが難しかった感じ。スッキリというより、ん?そうだったかな?と前に戻って読み直しました。
    こちらのシリーズ、賛否がかなり分かれるようですが館ミステリー好きとしては外せないかなー笑

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    2023年07月28日