月原渉のレビュー一覧

  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    父の死後、蔵から発見された絵を届けに行くことになった息子。生気のない人形めいた使用人シズカに案内され、外国人居留地の名残館へ誘い込まれるように…
    使用人探偵シズカシリーズ1作目。

    吊り橋が落ちてしまえば陸の孤島となるクローズドサークルもの+見立て殺人と雰囲気たっぷりで好きな設定です
    使用人シズカのキャラ故か、盛り上がり少なめ淡々とした話だった印象。犯人はわかったけど真相はわからなかったな~

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    2020年01月05日
  • 犬神館の殺人(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    ホラーかと思って購入したら、本格ミステリーだった。
    密室物だけど、氷結化の過程など、不明なことが多すぎて、よくわからない。
    けど、構成は心惹かれる。
    最初の事件では、犠牲者だったはずの人たちが生かされていて、わたしはすごくいいなと思った。

    シリーズものだったのは知らなかった。

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    2019年12月17日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    設定には惹かれるし 途中までは面白く 引き込まれてサクサク読めるんだけど 後半ごちゃごちゃしてきて 急にわかりづらくなりスピードダウン。ついでに気持ちもダウン。
    読み終わったあとも なんだかスッキリしない。
    シズカのこともキライじゃないんだけどなぁ。
    アイデアはいいんだけど 腕がなぁってこと?

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    2019年12月09日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    前作と全く同じ印象。
    手に取りたくなる設定と 途中まではサクサク読めて楽しいのだけど ある時急にごちゃごちゃしだしてわかりづらくなって なんだかスッキリしない結末と読後感の構図。
    途中まではサクサク読めるってことは この人の文章が苦手ってわけではないだろうし 後半うーんってなるのはやっぱり腕かなぁ。そもそも書き手の中で消化されてる?

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    2019年12月09日
  • 犬神館の殺人(新潮文庫nex)

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    「使用人探偵シズカ」シリーズとは知らずに2作目を飛ばして読んだ。話が現在と過去で行き来するものの、今回のほうが読みやすかった。やはりシズカは探偵ではないな。

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    2019年11月21日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    本土から孤立した大地に建てられた名残館。
    館を訪れた主人公は、本土との吊橋を破壊され、外界との連絡手段を絶たれた環境で、連続殺人事件に巻き込まれるといった、スタンダードなクローズド・サークル物です。
    加えて、絵画に描かれたシチュエーションで殺されるといった見立て要素も組み込まれています。
    序盤から中盤過ぎぐらいまではテンポも良く、引き込まれて読み進められましたが、殺される人物も多く、終盤になると全体的に盛り込みすぎな感じで、少し残念なでした。
    犯人についても、ある程度ミステリを読み込んだ人であれば、比較的容易に推測ができるのではないでしょうか。
    探偵役のツユリシズカの言動によって、事件は解決の

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    2019年10月03日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    文明開化の時代背景にクローズドサークルと絵画に隠された遺産を巡ったミステリー。東川篤哉さん作の「お嬢様の目は節穴ですか?」と口走る某執事のようにくすっと笑える描写は一切なく、その暗く不明瞭な情景と、ちょっぴりと伺えたホラーまがいのはっきりとした死者表現。冷徹な使用人とその他人物の一連の展開が素晴らしかった割には、「結」がサクサクと進みすぎていて、納得はするものの満足は出来なかった。腹八分目って感じ。

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    2019年08月20日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    本格ミステリでは出尽くした感のある『顔のない死体』がテーマ。
    殺した後に首を斬り、その首を浮遊させて見せつけておいて更に戻す。
    その繰り返しにどんな意味があるのか。
    主人公が記憶を失っていて、外界から閉ざされた館の中で事件が起き、家族も使用人たちも油断がならない。
    これでもかというお膳立ての中で、一体どんな真相が明かされるのか。

    派遣されてきた女性使用人が探偵役。この探偵役もいかにもなキャラクター。
    クローズドサークルだけに殺人が続けば自然犯人も絞られてくるのだけれど、ここには中庭にある幽閉塔という存在がある。誰も入れないはずの幽閉塔の中にはだれかが幽閉されているのか。

    いろいろ詰め込まれ

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    2019年05月31日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    没落した旧家で起きた連続殺人事件。
    なんというか、事件や真相なんかはわりとオーソドックスなミステリミステリした感じでした。嫌いではないんですが、探偵役のメイドさんが「いかにも」というキャラクターで、話し言葉もいちいち大仰でそこらへんがどうにも抵抗がありました。同じ作者の作品でこのメイドさんの名前を冠したものがあったからシリーズキャラクターなんでしょうか?
    内容も中編くらいのこじんまりしたボリュームでちょっと読み応えに欠けたかな?

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    2019年02月19日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    記憶を失った主人公、胡散臭い関係者達、意味深で存在感バリバリな美しき使用人、次々と現れる首の無い死体……。

    出てくるガジェットは大好物なのです。これぞ本格ミステリ!って感じで、俄然期待値は上がりまくりました。
    個人と登場人物達との関係性がモノローグで語られる冒頭にすっかり騙されたし、あ、これ出だしイイ感じだぞ、久しぶりにヒットきたかも………と思って読み進めたら。

    探偵役にあまり魅力を感じられなかった上に、全体に漂う雰囲気が、あまり怖くない。薄気味悪くない。なんか惜しい(何が?)

    謎解きに関しては斬新さを感じる部分もあったので、文章がもう少し熟れれば良かったのかな?
    でも、この作家の次の

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    2019年01月18日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    「使用人探偵シズカ」シリーズ2作目。前作は未読だったが問題なく読めた。
    明治時代、貿易商の館での連続殺人。記憶喪失の主人公、あやしげな幽閉塔のある館、首のない死体と霧の中を浮遊する首…
    古典的なミステリのガジェットてんこ盛りだが、全体的に淡々とあっさり話が進むのがちょっと残念。
    首切りの理由は面白かった。

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    2018年12月27日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    使用人探偵シズカシリーズの第二弾。前作はやや変化球な本格ミステリだったが、今作はド定番の館物で、連続殺人、首の無い死体、浮遊する首、等々、本格度はグンと高まっている。
    だけどなあ。これ、ページ数の割に少し盛り込み過ぎていないか? 充分理解出来ない内に読み終わってしまった。せめて建物の見取り図でもあればなあ。
    それと、シズカの回りくどい言い方ね。自分だけ分かっている上での意味深な言い回し。こういう書き方をするのが、著者としては気持ちいいんだろうけどね。
    アイデアは良いので、後はこういった題材をもっとフェアに書ける技量が必要だと思う。 

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    2018年11月21日
  • 首無館の殺人(新潮文庫nex)

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    「館」、「クローズド・サークル」、「密室」、「首無し死体」…とミステリーのガジェット満載でワクワクしますが、各要素があまり活かされていない印象で残念です。
    ただ、「なぜ首を切ったか」という最大の謎に関しては他に類を見ないもので感心。探偵役の使用人も前作よりもなかなか良い味を出していて好印象です。

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    2018年10月17日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    (横濱なのに)断崖絶壁、落ちた吊り橋、見立て殺人、メイド、そんなゴシックなミステリーの要素をこれでもかと詰め込んでいますが、いささかやり過ぎな感じもします。やり過ぎ故に犯人は割と簡単にわかりますね。

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    2018年01月31日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    クローズド・サークルの状況下で起こる連続殺人。ダークな雰囲気がいいし、見立て殺人にとことん拘った内容で楽しめましたが、駆け足気味で淡々とした展開と、キャラの作り込みの甘さが鼻につきました。もっとじっくり描いていれば良作になっていただけに残念です。

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    2017年11月26日
  • 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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    クローズド・サークル、見立て殺人、誰もいなくなりそうに減っていく登場人物、そして感情を出さない探偵。
    いやあ、これだけ盛り込むならページ数が少なすぎるでしょ。展開が目まぐるしくて飽きないけど、少しは潤いが欲しいね。せめて人が殺されたら怖がろうよ。
    先人が考えたアイデアの二次使用なのも感心出来ない。もっとオリジナリティのあるミステリが書ける人だと思っていたのになあ。

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    2017年11月26日
  • 月光蝶―NCIS特別捜査官―

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    初読み作家。
    横須賀米軍基地内で、女性広報官の死体が発見される。同時に基地の外では、殺人らしき現場の目撃者が。そこには大量の血痕が見つかるも、死体は存在せず。米海軍犯罪捜査局(NCIS)は捜査を開始するが、基地内で殺されたと思われる死体が、基地の外で発見される。犯人は、そしてどのように死体を移動させたのか。。。
    横須賀という舞台は懐かしく読めたが、犯人はわりと早めに分かる。しかし、入退室やゲートのセキュリティレベルの話をしておいて、それはと感じてしまった。
    途中のグロテスクな表現はこちらが痛くなるような・・・

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    2016年11月17日
  • 月光蝶―NCIS特別捜査官―

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    ネタバレ

    横須賀基地とその周辺で起きた連続殺人事件、それを追うNICSの捜査官、というつかみは面白い。しかも最後には若手捜査官が皆を集めて”さて”と言い・・・。おおっ、面白さ爆発かっ!
    そこからが腰砕け。犯人の設定も動機も全く説得力が無い。そもそも基地内外で殺してその出入りをどうした、という最大のトリックが単にNICSの制服を着ていただけ?それで記録に残らず盲点?ありえないだろ?そもそも死体をあちこち動かした動機も不明。共犯者と言うか黒幕が日本側の委員会というのも無理。基地に入れんとか言ってたけど、被害者の奥さんなら普通に入れるじゃん!挙句に皆に睡眠薬を盛るのもよく分からん。自分が犯人とばれているなら毒

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    2014年10月21日
  • 月光蝶―NCIS特別捜査官―

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    米軍横須賀基地の中を大きな密室とし、その内と外を遺体が移動するという設定は興味深かった。結末に関しては、どんでん返しの更にどんでん返しがあって、それなりに驚きもあったのだが、推理が途中なかなか進まない割には、終盤いきなり探偵役が現れて「私、判っちゃいました。」とババンと解決。もちろんそれまでに伏線はあるにはあったのだが、その探偵役のいきなりの登場に呆気に取られてしまい、どんでん返し感がいまいち楽しめなかった、、、。

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    2013年08月26日
  • 月光蝶―NCIS特別捜査官―

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    米軍基地内で女性広報官の死体が発見され、NCISが極秘に捜査を開始するが、基地の外では同時にその被害者の大量の血痕が見つかっていた。犯人や死体は基地の鉄壁の警備をくぐり抜けて移動したのか…
    米軍基地という特殊な環境を用いたことで、巨大な密室空間や捜査側の情報の断絶による捜査の難航を無理なく演出している。
    死体移動トリックはそれほど意表を突かれなかったが、事件の背景に潜む人間の暗い側面にはなるほどと思った。しかし、ページ数の割に色々詰め込みすぎたのか全体的にぼやけた印象になってしまい、驚愕のラストもインパクトが弱い気がする。全体としてはいい雰囲気なのでちょっと残念。

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    2013年06月22日