ニーアル・ファーガソンのレビュー一覧

  • マネーの進化史
    数ある経済史や経済人類学の本は多数あったが、これはとても読みやすい本である。最新の「リーマンショック」にも触れつつ、古代の貨幣社会までもを論じている。利子の起源や債券の起源など、保険の起源など具体例を挙げつつ解説する。
    我々はマネーを憎みつつも、マネーから離れられない状況に来ていることを痛感した。マ...続きを読む
  • マネーの進化史
    金融学の学び始めに読むには少々難易度が高い本だった。

    終章にて進化の過程を金融と生物の間で共通点を見出していた部分が、一番感覚的にスっと理解できた。
  • キッシンジャー 1923-1968 理想主義者 2
    キッシンジャーの傑作評伝の下巻。舞台となるのは、ハーバード大学の教鞭を取りながら、大富豪ロックフェラーの大統領選の参謀として徐々に政治の世界に足を踏み入れる1958年から。そして下巻の中心となるベトナム戦争の和平工作に足を踏み入れながらも、ジョンソン政権下で結果としてはうまくいかずその営みが徒労に終...続きを読む
  • キッシンジャー 1923-1968 理想主義者 1
    20世紀後半の現代史を語る上でのキーパーソンの一人といっても過言ではないヘンリー・キッシンジャー。ニクソン政権での国家安全保障問題担当大統領補佐官として、ベトナム戦争終結の功績でノーベル平和賞を受賞し、その後もアメリカ外交に大きな影響力を持ったキッシンジャーの評伝が本書である。

    "The Idea...続きを読む
  • マネーの進化史
    結構なボリュームですが、金融の世界の幅広さ、面白さを感じ取ることができます。
    まぁ(解説で野口悠紀雄さんもおっしゃってましたが)正直ちょっと難しいので、ちゃんと理解するなら複数回読んだ方が良いのかなという感じ。

    株式には第3章が割かれていますが、その黎明期(なぜ生まれたのか?)や初期のバブルについ...続きを読む
  • マネーの進化史
    マネーの進化史。公債、株、保険、デリバティブ、不動産etc.それぞれの金融商品がどのように生まれたのかを面白く分かりやすく書いてある良書。入門には丁度良い難易度だと思います。金融の世界は奥が深いですね。
  • マネーの進化史
    専門知識がない人間でも理解しやすい本。
    入門書には最適。
    リーマンショックの詳細な記述があれば、と感じる。
  • マネーの進化史
    500頁超の大部だが、マネーにまつわる4000年の歴史を紐解くには、それでもまったく紙幅が足りないだろう。その証拠に、本書には数式がひとつしかでてこない(ブラック・ショールズによるオプションの価格決定式 p.439)。

    さすがにこれだけ分量があると、ざっと一回読んだだけではぼんやりとアウトラインが...続きを読む
  • 民主主義の危機 AI・戦争・災害・パンデミック――世界の知性が語る地球規模の未来予測
    2024年の年初にユーラシアグループが発出した「2024年10大リスク」のトップが「米国の敵は米国」というのが衝撃的であった。米国の分裂具合がどの程度にものか気になり、この本を手に取ってみた。
    この本は米国の分裂にフォーカスした内容ではないが、イアン・ブレマー氏以外の方々も米国の分裂状況についてコメ...続きを読む
  • 民主主義の危機 AI・戦争・災害・パンデミック――世界の知性が語る地球規模の未来予測
    7人の世界のオピニオンリーダーとの対話の記録。1:7の対話だし、時期も微妙に異なるのでそれぞれの内容は独立したものと考えた方がよさそう。皆さん、民主主義の危機、権威主義国家の台頭、ポピュリスト政治の蔓延などに危機意識を持っておられるようです。あんまりいい解決策が出ているわけではありませんが、この本を...続きを読む
  • 大惨事(カタストロフィ)の人類史
    ボリューミィな歴史学。
    本書では為政者、特に近年の大国の為政者を痛烈に批判する。
    それだけではなく、たとえばコロナパンデミックを少数の邪悪な大統領と首相の愚策によるもののような報道をした機関のことも。
    まさにコロナパンデミックの渦中にいる私たちは、本書をよく読み込むことが必要だろう。
    また、各地で起...続きを読む
  • 大惨事(カタストロフィ)の人類史
    ・前半は少し冗長な印象だが、これは自分の歴史的な基礎知識が不足しているからかも知れない。その証拠に、1970年代以降に入って、自分にとって馴染みのある名前が出てくるようになると興味深く読み進められるようになった(苦笑)。

    ・人類史における惨事というのは戦争と疫病。それ自体は新しい知見ではないが、本...続きを読む
  • マネーの進化史
    人類の進化の裏側にはマネーの進化があったのだ.

    という本.

    面白いけど,話の難しさと史実に忠実に沿うことで発生する話の展開や重要性の感じずらさが辛い...
    似た本としてはこの本を解説してくれている野口悠紀雄の「マネーの魔術師」がおすすめ

    金融は経済を円滑に回すための手段だったのに.いつのまにか...続きを読む
  • マネーの進化史
    ユダヤ人はなぜ金融業に多いのか?なるほどそう言うことかと答えてくれます。マネーといってもキャッシュ(現金)の歴史ではなく、金融全般の歴史となっている。キャッシュはもちろん、債券、株、不動産証券化商品などの金融商品の歴史や貨幣そのものの歴史にも触れることができます。