高尾滋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高尾滋作品の中でも代表的なゴールデンデイズ。
主人公の光也はもう先の長くない祖父の見舞いに病院へ行った際、地震で階段から落ち、その時に大正10年へタイムスリップしてしまう
そこで出会ったのは当時の祖父の親友の仁。仁は祖父慶光にそっくりの光也を慶光だと勘違いして連れ帰ってしまう。
そして、大正時代に慶光として生きることになった光也は、仁や自分の周りの人々との関わりの内に自分がこの時代に飛ばされた訳を知る
高尾滋は「愛すること」と「好きになること」のかき分けが抜群にうまい作家。
差別や不幸な境遇が当たり前のこの時代で、人を愛するとはどういうものなのか。それを丁寧に丁寧に描いています。