高尾滋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ慶光と光也は全く違う存在なのだと受け止めてからの二人の仲が深まっていく様は見ていて微笑ましいところもあれば、いずれ来る永遠とも言える別れを考えると切なくて、最終巻が来てほしくない‥‥けど読みたい、という矛盾した想いに挟まれながら読んでいました。
お互いに「好きだ」と心の底から思えるような親友との別れが切なくて切なくて、最後に語らうシーンでは馴初めからこれまでの二人を思い出して涙が止まりませんでした。
初めは見知らぬ時代に飛ばされて混乱と不安だらけだったけれど、あの時過ごした日々は確かに輝かしい日々だった。
まさにタイトル通り、ゴールデン・デイズだったわけです。 -
Posted by ブクログ
何度か読み返してはその度に泣いてしまう。最終巻を読むのが辛かった。こんなに泣くのは「私たちの幸せな時間」以来かもしれない。
タイムスリップをした時点で、ある意味、最終的な結末みたいなものは決まっていたはずなのに。くるくると表情を変えて、動いて行く彼らをみているとそんな結果があることすら忘れてしまいそうだった。生きていたこと、ではなくて。生きているんだ、と思わせる。
彼らの過ごした時間は彼らが生きていくための、そして彼に続いていくための、時間だった。誰にも抗えない時間の流れと繰り返す歴史の中で、わたしたちはいつでも幸せを探し、同時に大切な人の幸せを願っているんだと実感させる作品でした。