大寺義史のレビュー一覧
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9巻ではマーデル率いるマリアデル商会との対決編が終了している。最終的にマリアデル商会を破滅に追い込んでの勝利で物語は閉じている。
一冊で展開されている物語として見てみると、スッキリしない感は否めない。というのも、マーデルの洗脳から立ち直るシーンでは自分のすべきことを改めて見つけたような、覚悟を決めたシーンが描かれている。にもかかわらず、巻末で描かれているのは「部下に愚痴るシンドバッド」の図である。これではあまりに据わりが悪い。
その引きで次への期待を持てというのも殺生な話である。本編の方の引きの巧みさと比べてしまっている部分もあるだろうが、正直、今回付けている星三つ半相当という評価は、別 -
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今回はDVD特典がなかった。四月からTVアニメ化になるからそのせいなのか。日曜6時は七つの大罪だから深夜枠になるのかな?
シンドバット×ドラコーンに見えた。結局、この二人が一番つきあいが長いのかな。
そして眷属器の真実が語られる。
シンドバット、闇墜ちの片鱗が見える。
シンドリア商会がやばいことに。
シンドバットのいない間、ルルムさんの絶対的な安心感。ルルムさん懐が深いなあ。そして優秀だし。
マスルール登場。これアニメになったとき細谷さんなのかな。ちっちゃくても細谷さんなのかな。
ルルムさんがセレンディーヌを一喝して、良い方向に向かういいな。 -
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アルテミュラ編を終え、物語はドラコーン追憶編へと突入する巻である。
正直に述べると、やはりイージーな感は否めない。国ごとの文化の設計や考察の密度の高さに比べると、ストーリーが弱いのだ。状況が一様に「ピンチ→機転や金属器の能力でクリア」の連続で、どうしても評価が下がってしまう。
ドラコーンの苦しみの描き方などを見ても、描くべきマギらしさがないわけではない。ただ、その切れ味の鋭さ、ディテールの描き込みなどが本家に及ばない。であれば、この作品らしさが欲しいが、それがこの7巻に到っても色濃くは表出されていないのだ。それが歯がゆい。
今回は星三つ半相当と評価した。新たなアクセントが欲しい、それ -
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第六迷宮の攻略編である。
個人的な感想になるけれど、今回のシンドバッドのやり方についてはさすがに頷けないでいる。マキャベリズムから言葉を借りれば「目的のためには手段を選べ」である。
この試練を乗り越えたシーンでは、やり方の問題もあるのだけど、その後の見せ場のシーンでそれぞれが話を聞いていないといけない必然性がかなり低い。正直、御託を聞いてる暇があったらぶん殴るんじゃないかと。
その辺のディテールに問題があるのもそうだけど、迷宮攻略後の物語の締め方も本編で一度行っているものであり、まあ組織ってだいたい同じやり方で処理するものだけど、さすがに二番煎じの感が否めない。
その辺を加味して、