石井正己のレビュー一覧

  • 遠野物語【分冊版】 1

    匿名

    購入済み

    よい

    遠野物語が好きで原書はもちろん訳本等を読んできましたが、マンガはわかりやすく、なによりはやく読めるので空き時間に軽く読むのに適していて素晴らしいと思いました。

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    2025年12月09日
  • 遠野物語

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    遠野物語に触れたことがなかった自分にとって、めちゃくちゃ良かった。描かれているのはあくまで遠野物語の一部なので、全話知りたくなりました。
    言葉もわかりやすくしてくれていて、絵もあるので想像もしやすい。特に自分はオシラサマの話に引き込まれました。
    そもそも遠野物語は、実話を基に書かれたといいますが、読んでいると何が真実なのか、ふと考えしまいます。ただ、人間と自然(動物)の共生のなかで、人間が利益だけを求めてしまうと、遠野物語で書かれたような結果を生み出してしまうんだろうと思わされます。

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    2025年08月29日
  • 遠野物語【分冊版】 2

    ネタバレ 購入済み

    禁断の恋 

    飼っているペットが可愛くて愛情を注ぐというのはよくあることですがこの話はリアルな愛情になってしまうんですね。最後の方は結構衝撃的ですよ。ここまでやるかとうこれぞ禁断の恋。神がいるのならどう裁くのだろう。

    #深い

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    2025年07月10日
  • 遠野物語【分冊版】 1

    購入済み

    地方に根付いた民話は深い

    遠野物語は作品名と作者は知っていてカッパの話があることも知ってはいても読んだ事はありませんでした。こうして漫画化されるとイメージが増大しますね、最初は不思議な恋愛の話でこれがオシラサマだったというの再確認。地方に伝わる民話って深いです。

    #深い

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    2025年07月04日
  • 遠野物語

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    遠野の出身ではありませんが、いち東北民として雰囲気や空気感といったものを懐かしく感じながら読んでおりました。
    一番冒頭のお話である「馬と花冠」のお話が好きです。

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    2025年06月13日
  • 遠野物語

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    柳田國男の名著「遠野物語」 今まで何度か挑戦してみたがその時は通読不可。遠野物語のエッセンスの一部に触れられた。角川さんのkadokawa masterpiece comicsに感謝。

    さてこれらの話は「全て実際にあった出来事」である。怪異譚とも怪談ともとれる。自然への畏れ、妖怪との邂逅。現代では全て失われてしまったものかも知れない。然し確かにこれらのものは存在していたのだと我々は理屈抜きで感じてもいる。

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    2025年05月18日
  • 遠野物語

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    鯨庭さんの作品が結構好きなので読みました!
    この作品は遠野物語の行間を「補足」して創られた物語で、遠野物語原作をそのまま漫画化したものではありません。
    鯨庭さんの「驚きながら、あなたも言い伝えの断片にある隙間について想像してみてほしい」という言葉の通り、遠野物語本編を読んだ上でこの作品を読み、実際に遠野を訪れてみて「言い伝えの断片にある隙間」を考えてみてほしい。人の営みを語り継ぐ意味や必要性、そもそもなぜ人は物を語るのか、原点に立ち戻るきっかけを与えてくれる経験になると思います。

    昨年の夏に遠野に行った。花巻から電車で訪れたところ、確かに柳田國男が紹介しているように、周りを山に囲まれた真緑の

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    2025年05月12日
  • 遠野物語

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    遠野物語、漫画で読みやすい。もう日本にいないニホンオオカミや最近震災のことで話題になったオシラサマまで。

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    2025年04月19日
  • 菅江真澄 図絵の旅

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    個人的な話。
    初めて青森県の山内丸山遺跡に行った時。史料展示室の壁にはかなり長大な等尺年表があった。山内丸山は縄文期から平安期頃まで人の住む地だったので、そこまでの時代については記載が多い。等尺年表なので、その後は昭和の発掘調査まで、ほぼ真っ白。空白。ところが、

    ……江戸期に記載がある!

    それが菅江真澄の記録。土偶や土器片をスケッチし、土地の人からの聞き書きを残している。しかも克明に。
    菅江真澄がすごいのは、江戸後期に北海道へ渡って越冬もしている。そしてアイヌの人々の文物•文化•言語なども記録に残したこと。アイヌ語には"文字"がないので、聞き書きのアイヌの言葉の記録は貴

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    2023年02月25日
  • 沖縄文化論集

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    【沖縄文化論の草分け論集】
    明治政府による廃藩置県で琉球王国が滅亡し沖縄県とされたのは、1879年である。日本で沖縄文化研究の本格的な気運をつくったのは民俗学の創始者の柳田国男だった。柳田は南島こそ日本文化の源流と見ていたのだ。柳田の『海南小記』に刺激されて、折口信夫も沖縄を訪ね、『琉球の宗教』を書く。他方、民芸運動の主唱者柳宗悦は、沖縄における「民衆芸術」の営みを愛でた。
    本書は、柳田、折口、柳をはじめとする沖縄文化論の草分けの論考が詳細な注記とともに読みやすい形で提供されている。返還50周年を機に、沖縄の文化を見つめ直すのに格好な本である。
    柳田「日を経て南の風の吹く頃には、遙かなる常夏の

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    2022年10月14日
  • 遠野物語

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    ネタバレ

    現代の表現で遠野物語を示してくれたコミック。ソフトで透明感のある絵柄が、逆に内容を補完するような読後感。じわじわとくる恐怖というか畏れというか読み終わったあとも残滓が心のどこかにあって、再読。柳田國男も再読してみようと思う。

    再読。間引きの暗喩、「この鹿は狼が獲った だから狼のもの 横取りしてはいけない」p175、価値観の変化があっても、ここに描かれている情景は今の自分たちに迫ってくる。しかし、生き物の描写には息を呑むほど生命力がこもっている。

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    2025年09月23日
  • 遠野物語【分冊版】 1

    購入済み

    想像を膨らます

    日本民俗学の古典的名著「遠野物語」のコミカライズである。原作の素朴でファンタジックな内容を、やはり素朴でやや稚拙な絵柄でよく表現している。原作の文章表現もいいが、この作品のように絵になったものも想像を膨らますのにとても良い。

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    2025年08月28日
  • 遠野物語

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    遠野物語の世界へひきこまれていく。
    漫画なので感情も入ってしまう。
    「馬と花冠」が特に良かった。切なさと哀しさが胸を打つ。
    言い伝えであっても実際にこれに近いことがあったのだろうと…。
    原作と違いがあるかもしれないが、想像以上にじんわりと伝わってくるものがある。


    馬と花冠(遠野物語69話)西洋とは違う異類婚姻譚〜オシラサマ

    河童の子(遠野物語55話〜59話)古い伝統と新しい価値観の間でゆらぐ人々〜河童

    狐は夢(遠野物語100話)遊離する魂と人を化かすものたち〜狐

    おおかみがいた(遠野物語36話〜42話)人間と自然の関係〜御犬





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    2025年06月14日
  • 遠野物語

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    どの話も思った以上に気味が悪かった。実話がベースとすると余計にゾワゾワする。
    本当にすべて実話だとすれば、現代の科学的な視点で考えれば殺されずに死なずに済んだはずの、こども女性たちがいる。思い込みや習慣で殺されるって怖い時代だ。
    でも今の時代が、この時代に比べて豊かだとか優れているとは簡単には言えない気がする。
    ヒトと自然の境界ってあいまいだったり、あったとしても対等な関係だったこの時代。(特に「おおかみがいた」はもののけ姫の舞台だなと思った)
    一度でいいからタイムスリップしてみたいな〜。

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    2025年05月26日
  • 遠野物語

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    まさにもののけ姫の世界でした
    山神様の元で暮らしていた多くの狼が人間が山に入り込んできた為に激減していく
    鹿も動物たちが減っていく
    人間の愚かさを物語っていた

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    2025年05月01日
  • 遠野物語

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    原作の遠野物語は未読だけど、『もののけ姫』の世界みたいで面白かった。もっと他のエピソードを読んでみたいけど、原作そのままは難しいなぁ…

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    2025年02月19日
  • 遠野物語

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    『遠野物語』を読んだのは多分小学生か中学生くらいのときだったような気がする。改めて漫画として読むと不思議な世界観がある。また遠野に行きたくなってきたし、原典を読みたくなってきた。

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    2024年12月07日
  • 遠野物語

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    遠野物語をベースにした短編集。
    漫画の世界観の良さと、遠野物語の生々しさが両立されていて上手いなぁと思う。
    各作品の後にその話の元となった話が紹介されていて、改めて遠野物語を読みたくなった。

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    2024年11月05日
  • 沖縄文化論集

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    沖縄事前読書週間4冊目。沖縄文化論は個人視点で面白かったが、こちらはこちらで包括的感があってよかった。年代も古いものが多いが、押さえるべき評論や議論の流れの数々なんだろうなと。
    琉球の宗教(折口信夫)をお勧めされてから手に取ったのだけど、柳田邦夫やら伊波普猷やらも読めてよかった。『月と不死』やはり読まないとなあ。

    そのほか「南島の入墨(針突)に就いて」、「尾類考」が面白かった。本当はここら辺も深めたいんだけど、一旦沖縄シリーズはこちらで終わり!

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    2024年11月04日
  • NHK「100分de名著」ブックス 柳田国男 遠野物語

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    岩手旅行に行くので遠野物語を深めよう第三弾。遠野物語の解像度を上げてくれる内容でした。
    産まれた河童の子を村はずれに捨てたが、見せ物にしようと引き返した話に対し
    「何でも売って金にしようという、現代の日本人にもつながる経済優先の価値観がみられます。古い民俗の習慣が貨幣経済と出会って、人間の心がゆらぎはじめていることがわかります。ですからこれは、古さと新しさとが出会う遠野物語のあり方をよく示している話だともいえます」
    と解説があるなど、普通に読んでいただけでは気づかなかった視点がいくつかあった。

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    2024年09月23日