細見和之のレビュー一覧

  • アイデンティティ/他者性
    決して在日コリアンを取り扱った本ではないですが、在日コリアンにとって重要な「自分は何者なのか?」すなわちアイデンティティの部分を哲学的に分析している本です。
    なので、自分のアイデンティティの部分に接近できます。
    考えるきっかけを作ってみてはいかがでしょうか??
  • フランクフルト学派 ホルクハイマー、アドルノから21世紀の「批判理論」へ
    「アウシュヴィッツのあとで詩を書くことは野蛮である」というアドルノの名言。それくらいにも、ナチスドイツの怪我が痛かったと見える。

    フランクフルト学派、というよりは、ハーバーマスを知りたくて読んだ。英米の分析哲学、フランスのポストモダンには、慣れ親しんできたが、ドイツはビミョーだった。ニーチェ、フッ...続きを読む
  • フランクフルト学派 ホルクハイマー、アドルノから21世紀の「批判理論」へ
    社会学研究所から、フロム、ベンヤミン、ホルクハイマー、アドルノ、ハーバーマスらの思想展開がまっとまっている。フランクフルト学派とグルーピングしているものの、各々割と違いがあるようなイメージ。
  • パサージュ論 五
    ベンヤミン『パサージュ論』の最終巻だが、そもそも未完の書物なので完結編という訳ではない。
    だが、この書物は、未完の断章形式であるということそのものによって、永く生き延びるのではないだろうか。
    一つのストーリーによって、全ての断章が論理的に並べられ、不要なものは刈り込まれ、首尾一貫した一冊の書物として...続きを読む
  • パサージュ論 二
    ベンヤミン『パサージュ論』とのそもそもの出会いは、笠井潔の『群衆の悪魔―デュパン第四の事件』だ。
    それは、パリの街を舞台に探偵オーギュスト・デュパン、ボードレール、バルザック、ブランキなどのビッグネームが活躍するミステリーで、その中でベンヤミンと『パサージュ論』について触れられていたのだ。
    この巻は...続きを読む
  • パサージュ論 一
    ベンヤミン(1892年〜1940年)は、ドイツの文芸批評家、哲学者、思想家、翻訳家、社会批評家。
    代表作:『複製技術時代の芸術』、『写真小史』、『パサージュ論』。/
    《1940年、ナチス・ドイツ軍はパリに侵攻した。亡命中のベンヤミンは膨大な未完草稿をジョルジュ・バタイユに託して、パリを脱出する。》
    ...続きを読む
  • フランクフルト学派 ホルクハイマー、アドルノから21世紀の「批判理論」へ
    フランクフルト学派の歩みを概観する一冊。ホルクハイマーによるフロイトとマルクスの調和の試み、またはベンヤミンによる逆風下における天使の存在は、ヘーゲルを頂点とするドイツ哲学が思索してきた社会哲学のその延長に位置しているように見える。一見そんなパラダイムを超えた問いにも感じる「なぜ人類は真の人間的状態...続きを読む
  • フランクフルト学派 ホルクハイマー、アドルノから21世紀の「批判理論」へ
    これまでの知識を整理し、秩序立て、さらに新しい視点が得られる、新書らしいフランクフルト学派史の要約。切実さはあまりないが、理解できる楽しみ、生きることへの誠実さが本書にはある。

    ・すぐに手近な解決策を求める場合、私たちはその批判が見据えようとしている現実からじつは目を背けているだけなのではないでし...続きを読む
  • フランクフルト学派 ホルクハイマー、アドルノから21世紀の「批判理論」へ
    20141204~1231
    1920年代から続くドイツの哲学・社会思想史の系譜。とても読みやすい。アドルノ、ベンヤミン、ホルクハイマー等々、名前は知っていてもその思想まではよく知らない彼らについて、もっと知りたくなった。学生時代はそういう思想史や理論系はとっつきにくかったけど、社会人になってみると、...続きを読む
  • フランクフルト学派 ホルクハイマー、アドルノから21世紀の「批判理論」へ
    フランクフルト学派への良きいざないとなる名著であると思います
    新書の性格上、止むを得ず省略した部分はあるでしょうが、それでも多くない頁数の制限の中で簡潔にして丁寧な内容で、著者の力量がうかがえます
  • 「戦後」の思想 : カントからハーバーマスへ
    カントの永遠平和論からハーバーマスの憲法パトリオティズムまで、ドイツの思想家たちが唱えてきた政治的ヴィジョンを「戦後」という軸を設定して比較しようとする試み。またドイツにおけるユダヤ人という問題も扱われており、ローゼンツヴァイクなどユダヤ教的思想とヨーロッパ思想に何とか折り合いをつけようとした思想家...続きを読む
  • アイデンティティ/他者性
    プリーモ・レーヴィ、パウル・ツェラン、金時鐘という、記憶の他者性、言語の他者性を帯びる詩人たちの表現に即して「アイデンティティ」なるものを捉えようとする一冊。
  • パサージュ論 五
    ベンヤミンの断片集であった。特に他の巻との関連があるかどうかはこの巻だけでは不明であった。メディア論と関係があると思って読んだが特には関連は見いだせなかった。スマホからの記載ができなかった。
  • 消えたヤマと在日コリアン 丹波篠山から考える
    兵庫県の丹波篠山はかつてマンガン鉱山でちょっと栄えた一時期があったらしい。そんな戦前の鉱山には朝鮮半島からの人々もいた。強制連行で連れて来られたのではと思うし、この本でもそんな疑念を書いてはいるけど、はっきりとはさせていない。
    タイトルからして、強制連行されてきた過酷な労働や住民の偏見に苦しんだ朝鮮...続きを読む
  • フランクフルト学派 ホルクハイマー、アドルノから21世紀の「批判理論」へ
    フランクフルト学派についてのコンパクトな入門書です。

    社会学研究所の設立からはじまって、フロム、ベンヤミン、ホルクハイマー、アドルノ、ハーバーマスらの思想を概観し、さらにフランクフルト学派第三世代の仕事について簡潔な説明がなされています。

    新書という形式でわかりやすくフランクフルト学派の思想を説...続きを読む
  • アイデンティティ/他者性
    言葉に関する学び、そして語彙の形成・記憶の定着に至る自己の確立を考えると、詩人ほど敏感な審美眼を用いてそれを遂行する者はいない、との思いに強く駆られる。何故なら、彼等の言葉は、アイデンティティから突如現れる、生命の糸だから。人生の経過を言葉なしに済ますことは出来ない。しかし、誰にとっても、理解を示し...続きを読む
  • 「戦後」の思想 : カントからハーバーマスへ
    ナポレオン戦争以後、現在までの「戦後」を考察したカントからハーバーマスまでの思索を俎上にあげ、人は戦争を乗り越える視座をもつことができるかどうかを問う一冊。どの哲学者も真剣に戦争の問題と取り組んでいる。
  • アイデンティティ/他者性
    [ 内容 ]
    抽象的思考ではアイデンティティ/他者性という問題の核心には到達しえない。
    肝心なのは個々の「私」におけるその在り方である。
    プリーモ・レーヴィ、パウル・ツェラン、金時鐘という具体的な表現者に即して、この問いを考える。

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ...続きを読む