パサージュ論 一

パサージュ論 一

パリにナチスが迫る間際まで書き綴られた膨大なメモ群はバタイユらに託され,かろうじて生き残った.一九世紀パリに現れたパサージュをはじめとする物質文化に目を凝らし,人間の欲望や夢,ユートピアへの可能性を考察したベンヤミンの畢生の労作.(全五冊)

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パサージュ論 の一覧

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1~5件目 / 5件
  • パサージュ論 一
    1,320円 (税込)
    パリにナチスが迫る間際まで書き綴られた膨大なメモ群はバタイユらに託され,かろうじて生き残った.一九世紀パリに現れたパサージュをはじめとする物質文化に目を凝らし,人間の欲望や夢,ユートピアへの可能性を考察したベンヤミンの畢生の労作.(全五冊)
  • パサージュ論 二
    1,320円 (税込)
    遊歩,アレゴリー,メランコリー….資本主義をめぐるベンヤミンの歴史哲学は,ボードレールの「現代性(モデルニテ)」の探究に出会う.『パサージュ論』の中で最大の断章項目「ボードレール」のほか,「蒐集家」「室内,痕跡」を収録.(全五冊)
  • パサージュ論 三
    1,320円 (税込)
    夢と覚醒の弁証法的転換に,ベンヤミンは都市の現象を捉え,根源の歴史に至る可能性を見出す.集団的意識・想起から歴史を再考する[K],都市を歩く遊歩者の視線をつづる[M],認識方法についてのマニフェスト[N]など,思想的方法論や都市に関する諸断章を収録.(全五冊)
  • パサージュ論 四
    1,177円 (税込)
    産業と技術の進展によってユートピアは訪れるのか.初期社会主義者の忘れられた側面を救出する「サン=シモン,鉄道」「フーリエ」,商品生産や価値理論から労働の意味を考察する「マルクス」,新たな技術による文化的変容を論じる「写真」,革命や蜂起の諸相を拾う「社会運動」などの項目を収録.断片の伝えるベンヤミンの世界.(全五冊)
  • パサージュ論 五
    1,177円 (税込)
    事物や歴史の中に眠り込んでいた夢の巨大な力を解放すること――それがベンヤミンのパサージュ・プロジェクトだった.「文学史,ユゴー」「無為」などの断章や,初期の草稿「土星の輪あるいは鉄骨建築」, 『パサージュ論』をめぐる書簡を収録.引用文献一覧,人名総索引を付す.全5巻完結.

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    Posted by ブクログ

    ベンヤミン(1892年〜1940年)は、ドイツの文芸批評家、哲学者、思想家、翻訳家、社会批評家。
    代表作:『複製技術時代の芸術』、『写真小史』、『パサージュ論』。/
    《1940年、ナチス・ドイツ軍はパリに侵攻した。亡命中のベンヤミンは膨大な未完草稿をジョルジュ・バタイユに託して、パリを脱出する。》
    だが、アメリカへの脱出に失敗し、スペインの国境の町で服毒自殺を遂げた。/

    『パサージュ論』の構成: 
    Ⅰ パリの原風景 
    Ⅱ ボードレールのパリ 
    Ⅲ 都市の遊歩者 
    Ⅳ 方法としてのユートピア 
    Ⅴ ブルジョワジーの夢 


    断章形式なので、驚くほど読みやすい。
    僕でも読めるというか、むしろ、散漫な僕にはぴったりかも知れない。
    その反面、どうにもとらえどころがない感じだ。
    まあ、全巻読み終わったところで、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のラストに流れる数多のキスシーンように、僕の脳裏で何かが明滅してくれれば御の字だ。/

    人は、なぜパリに憧れるのだろう?
    パリはなぜ芸術の都と呼ばれるのか?
    ベンヤミンは、なぜパリを「一九世紀の首都」と呼んだのか?
    彼は、なぜパサージュにこだわったのか?
    さまざまな疑問が渦巻いているが、フランスかぶれ、なかでもパリに心を奪われた者には、避けては通れない書物かも知れない。/


    《『絵入りパリ案内』は言う。「産業による贅沢の生んだ新しい発明であるこれらのパサージュは、いくつもの建物をぬってできている通路であり、ガラス屋根に覆われ、壁には大理石がはられている。(略)光を天井から受けているこうした通路の両側には、華麗な店がいくつも並んでおり、このようなパサージュは一つの都市、いやそれどころか縮図化された一つの世界とさえなっている。」》
    (パリーー一九世紀の首都(フランス語草稿))


    《「(前段略)‥‥‥われわれが進歩と呼んでいるものは、各々の地球に閉じ込められ、その地球とともに消え去る。常に、そして、いたるところで、地球の基地においては、同じ狭い舞台の上で同じ悲劇(ドラマ)、同じ舞台装置である。自らの偉大さに自惚れた騒々しい人類。自らを宇宙と思い込み、はてしない広がりに住んでいるかのように自らの牢の内に住み、やがては、深い侮蔑のうちに人類の高慢さの重荷を背負ってきた地球を道連れに破滅するであろう。(略)永遠は、無限に同じ芝居の上演を恒常不変に行うのである。」
    この希望のない諦観こそ、偉大な革命家ブランキの最後のことばである。》(同上)


    《ここではモードは、女と商品の間にーー快楽と死体の間にーー弁証法的な積み替え地を開いた。モードに長く仕えているなまいきな手先である死は、世紀を物差しで測り、節約のためにマネキンを自分で作り上げ、自分の手で在庫一掃をはかろうとする。このことをフランス語では「革命〔=回転〕(レヴオリユシオン)」と言う。》(B モード)


    《あるものは破壊と繁殖だ
     あるものは再創造と断片だ
     あるものは断片と断片のなかの断片だ
     あるものは破片と破片のなかの破片》
    (田村隆一「言葉のない世界」より。)

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    2021年08月27日

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