村上しいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ高校3年の春、うた部の部長となった桃子は、両親から経済的な事情で、卒業後は予定していた製菓専門学校へは行かずケーキ屋で働いて欲しいと言われショックを受ける。時同じくして、同じうた部の後輩友郎が、交流先の老人ホームの重朗さんの詩を勝手に変えてテレビ番組に投稿して入選し、怒りを買っていた。お詫びに、海を見て電話で感想を伝えて欲しいという重朗の提案に承知した彼女たちだが、その海とは宮崎県日向市の海だった。
日向と言えば牧水短歌甲子園。彼女は、今までの啄木短歌甲子園から牧水への出場変更に、部員を説得し、出場準備するべく奔走する。
将来への不安、揺れ動く友情、上級生としての責任、自分の情熱への疑問。 -
Posted by ブクログ
短歌甲子園出場を目指す高校3年の業平は、うた部部長となった彼女、清らとの関係がうまくいかず悩んでいたところ、同じ中学だった時宗が転校してきて、様子がおかしいことに気づく。また、練習試合をしたライバル校の部長からは、LINEアドレスを交換したとたんに「今度会いたい」とメッセージが来て戸惑う。さらに、同じクラブの後輩彩美から、時宗がトランスジェンダーだと聞かされ、驚くのだった。
思春期の葛藤を恋愛、LGBT、短歌への情熱と絡めながら、業平の視線で描く。
*******ここからはネタバレ*******
結末がドタバタで尻すぼみ的にはなったが、短歌甲子園の様子は手に汗握るものだったし、トラ -
Posted by ブクログ
『うたうとは小さないのちひろいあげ』の続編。
清ら部長率いる「うた部」と諏訪業平くん目線の物語。
純粋にうらやましいですよね。
題詠も連歌もその言葉を数分考えるだけで
こんなにも素敵な言葉を連ねることができることが。
うたうとは…があまりにも好きな作品だったので
ちょっと続編に期待しすぎて
トキのことも、もうちょっと深く読みたかったとか
思いましたけど…。
短歌甲子園の予選とか、緊張感バリバリで
ハラハラドキドキが止まらなかったです。
そのキャラクターに合った短歌は
どのように作られているんですかね?
清ら部長の歌、すごく好きです。
桃子たちが中心になったら、
どんなうた部になるんだ -
Posted by ブクログ
素直に感動してしまった。
中学時代に受けたいじめの影響で引き込もっている女子高生というありがちな設定で、平文だと理屈っぽかったり、くどくなりそうな場面もあるが、挿入された短歌の効果か全く気にならない。
試合以降に詠まれる短歌はどれもとても良いのだが、特に最終盤の2首、主人公二人の連歌と部長の惜別の歌は、何度も読み返して味わいたくなる。
巧拙含め、登場人物がいかにも詠みそうな歌を作れる作者の詠歌力には感心する。
さすが作家は言葉のプロだと思う。
伏線の中で、主要周辺人物1人の訳ありげな過去が回収されずに残されたが、敢えて回収しなかったか、それともいつか続編が書かれるのか。