村上しいこのレビュー一覧

  • 青春は燃えるゴミではありません
    おー、ついにあの子たちも3年生。
    恋に進路に悩みながら、
    それぞれの部活に幕を下ろす。

    2作目よりも、いろいろ共感できた。

    ラストはちょっとドラマティック過ぎだけど、
    あの終わり方が必然かなあとも思った。
  • うたうとは小さないのちひろいあげ
    短歌っていいなあと改めて思った。

    ブログでも自分の気持ちは記せるけれど、
    限られた字数にギュッと凝縮させる。
    しかも他人の批評を受けて直すことで、
    自分の気持ちに他人が共感してくれるようになる。

    高校の授業で、短歌作りをすると、
    意外なほどに頑張る。
    やっぱり人は誰かに何かを伝えたいんだなと思う...続きを読む
  • とっておきのはいく
    このシリーズが好きになって、好んで読んでいる。関西弁と作った作品が面白いみたい、小1の娘も作るのに夢中。
  • ランドセルのはるやすみ
    れいぞうこのなつやすみに続く、けんいち一家の話。

    今度はランドセルが遠足に行きたいって。
    ランドセルは、学校ではすぐにロッカーに入れられ、運動会や遠足などの楽しい行事に参加できないことが悲しかったみたい。
    言われてみればその通りだね!

    この話は関西弁で進むので、テンポとワハハ感が上がる!

    特に...続きを読む
  • みつばちと少年
    発達障害かもしれない雅也は空気が読めず友だちが作れない。普通でない雅也は普通に憧れている。そんな雅也は「北の太陽」で訳アリの子どもたちや志保子さん栄さんと過ごすうちに宝物をいっぱい手に入れ、普通にこだわらなくても前を向いて生きる力を得る。児童書らしく、良い言葉がいっぱい散りばめられてたな。普通に拘ら...続きを読む
  • 図工室の日曜日 おいしい話に気をつけろ
    あやしい2人組が怖かったです。図工室全員のおかげで、カッパ温泉のおばあさんは、20万円とられなくて良かったです。
  • 一年生なんだもん めざましくんと大とっくん!
    時計の読み方と早起きが苦手なくみちゃん。目覚まし時計をセットしたのに今日も起きられない。なんと目覚まし時計も起きるのが苦手だったとはね!1年生にピッタリの読み物。
  • 教室の日曜日 パンツをはいた宇宙人
    うちゅうじんの先生が言っていたのは、「パンツ」ではなくて、「パンジー」だったのか。うちゅうじんは、へんなパンツでも気に入ってくれるんだ。
  • イーブン
    イーブンとか、フラットとか、人と人のつながりの在り方について、現実には上手く行かないことも多いけれど、こうありたいと思えました。
  • うたうとは小さないのちひろいあげ
    堅苦しくない短歌もありなんだな、と思った。

    そして、言葉の背景を知っているだけで、楽しみ方感じ方が広がるんだな、とも思った。

    桃子が綾美に泣いて謝るところがすごい。
    自分がひどいことをした相手に、真正面から謝るって、よほどの覚悟だろう。
  • 死にたい、ですか
    読んだことのない作家さんの本だったが、家族に自殺された遺族のお話とのことで興味深く思い手に取った。
    「なぜ自殺したのか?」を探し求めて心がばらばらになってしまう家族の描写がリアルだったし、それでも残された家族は前を向いて生きていかなければならないと気づかされた。
  • みつばちと少年
    発達障害の疑いがある中学1年の雅也と、様々な事情を抱えて北海道の児童養護施設「北の太陽」で暮らす子どもたちとの交流を描く。
    彼らが共通して読んでいる『みつばちマーヤの冒険』から大切な言葉の引用がスパイスになっている。

    「普通」ってむずかしい。
    「普通」になりたいよなぁ。
    「普通に生きるって、世界を...続きを読む
  • ダッシュ!
    悩める中3女子・真歩。陸上部キャプテン、一選手、受験生…。どうしていいかわからない真歩の胸に、前キャプテンからの言葉が刺さります。自分の言葉で話す、人のせいにせず自分で決める。…先輩そのとおりです!
  • 保健室の日曜日
    「にせものの赤ちゃん」と言われて傷ついただっこ赤ちゃん。生きてるってしるしを保健室のみんなで探しに行くことに。

    ちょっとわかりにくいけど、なんとなく伝わるかな。
  • 図書室の日曜日
    小学校の図書室の日曜日。

    低学年の読み物だと思うが、登場人物(?)は高学年の読み物もいるので、知らないキャラでも気にせず読めるかどうか、英語じてんのカタカナ英語混じりの話し方も、わかる人にはおもしろい。

    本にらくがきをしたすなかけばばあに対して
    「わるぎがなければ、なにをやっても、ええのんか。自...続きを読む
  • すいはんきのあきやすみ
    運動会の朝、せっかくくりごはんをたいたのに、炊飯器のふたが開かない。

    運動会に連れて行ってもらった炊飯器。ケンカっぱやいところがちょっと…
    でもおもしろかった。
  • イーブン
    日野美桜里(みおり)、中学1年生、両親は離婚して今は母と二人暮らし。学校では友達とのあるいさかいから不登校になっている。お母さんは、学校カウンセラーの仕事をしていて、さらに苦しんでいる女性の助けになる活動を始めたりして毎日忙しい。理屈っぽいところもあるけど、美桜里を小さな子ども扱いしない。
    お父さん...続きを読む
  • イーブン
    人と人との関係は、イーブンでありたい。
    いろんなものを抱えた人がいて、どれも共感はできないけど、少しだけ分かる気がする、考えさせられるお話だった。
    頭ではわかっててもどうしようもできないこととか、理想と現実のちがいとか。でもきっと人は、歩み寄ろうとするものなんだろうな。
  • イーブン
    いじめ、DV、離婚、虐待、とにかくいろんなことを背負ってる登場人物ばかり。
    美桜里の両親の心すれ違い描写は自分の家族にもあることで、どうやったら夫婦が上手く暮らしていけるのか考えさせられる。スカッとさわやかな話ではない。でも、救いのない話しではないから、読後感は悪くなかった。
    色んな社会的問題を心を...続きを読む
  • イーブン
    パパのDVで離婚したママ。活動家で困っている女の人を助けている。堂々としてなんでも理屈でたたみかけるママと違って言いたいことが言えない美桜里は、あることから学校に行けなくなっていた。そんなとき、偶然出会ったキッチンカーのカレー屋さんに勤めるトムは、なぜか美桜里を気にかけてくれて…。人の痛みに寄り添え...続きを読む