うたうとは小さないのちひろいあげ

うたうとは小さないのちひろいあげ

小説・文芸
1,320円 (税込)

6pt

桃子は高校1年生。中学時代に親友だった綾美も同じ高校に入学したが、まもなく不登校になった。それは中学時代に体験した壮絶ないじめが尾を引いているからだったらしい。一方、人数不足の「うた部」(短歌)に思いがけなく入部した桃子は綾美に対して、高校で友達は作らないという宣言までしてしまう。そしてある日の放課後、うた部で短歌甲子園に出場しようという話が持ち上がって…。第53回野間児童文芸賞受賞作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    うたうとは小さないのちひろいあげ
  • タイトルID
    :
    60002895
  • 電子版発売日
    :
    2015年12月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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うたうとは小さないのちひろいあげ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    心が離れてしまった親友同士が短歌を通じて心を再び通わせる話でした
    いじめ、不登校で引きこもる綾美、何とかしたいと思いながらも何も出来ない桃子、他にもうた部に無理矢理引っ張ってくれた先輩の清ら、事故で水泳が思う様に出来なくなった業平、芯の強いいと部長、うた部顧問の難波江先生、みんなキャラが強くて面白く読ませて頂きました

    0
    2026年09月03日

    Posted by ブクログ

    短歌を詠む「うた部」の高校生のひと夏を描いた物語です。
    主人公の桃子は、「高校では友人を作らない」と決めで新生活をスタートさせます。同じ中学校から進学したものの引きこもりになってしまったかつての親友・綾美との関係もぎくしゃくしたまま。
    そんな中、2年生の清ら先輩に強引に「うた部」連れていかれて短歌に出会い、「うた部」の先輩たちとともに短歌甲子園への出場をめざして県予選に挑みます。

    作中に出てくる石川啄木や在原業平の歌とその解釈は講釈臭くなくてストレスなく頭に入ってきますし、登場人物が折々に詠む短歌は物語と合わさって心に響きます。

    ストーリー展開は少しご都合主義というか、「そんな風に上手くいくかね?」というところもありましたが、非現実的な展開ではありませんでしたし、感動的で心地よい読後感でした。
    シリーズ作品ですので、続刊も手に取りたいと思います。

    0
    2025年06月04日

    Posted by ブクログ

    言葉の可能性を信じることができる作品にしたい…と、作者は短歌を一から勉強してこの小説を書いたと知り驚いた。
    いじめが原因で引きこもってしまった綾美、親友を裏切ってしまった桃子の気持ちがリアルに伝わってくる。
    高校の"うた部"の仲間と短歌を通して繋がっていくうちに、物語は明るい方へ動き出す。
    いと先輩や清らの恋バナがストレートにうたとして詠まれたり、短歌大会の題詠が「恋」とは、今どきの高校生らしいなと微笑ましく思えた。
    傷つきながら、戸惑いながらもそれぞれが懸命に生きている姿に感動した。
    表題の「うたうとは小さないのちひろいあげ」が
    連歌の上の句であったことが終盤になって明かされる。
    桃子の想いを受け止め、綾美が下の句「宇宙へ返す
    ぬくもりをそえ」と詠んだ時、やっと二人の気持ちが通じ合った。
    私は1人じゃないと信じて生きる!
    作者が伝えたかった想いを、私も読み手の1人としてしっかり受け取りたいと思った。

    0
    2022年04月18日

    Posted by ブクログ

    桃子は高校のうた部に強引に勧誘される。短歌で気持ちや情景をうたうことや、先輩たちに心惹かれる。しかし桃子は幼なじみで不登校となった綾子と、高校では友達を作らないと約束しているのだった。

    友達を守れなかった後悔、自分の気持ちがわからず殻に閉じこもってしまう。そんな不登校の苦しみとふたりの友情、それと短歌の魅力が見事に融合された作品。
    短歌の魅力を理屈で説明するのではなく、各々が自分の短歌を披露し批評し合う様子で示しているので、桃子とともに自然と受け容れています。

    そこに挿入される綾子のブログの形をとった気持ちの吐露。
    友人や両親に無理難題を押し付けて、攻撃的になることで己を守ろうとする。しかしそのままでいたくない、友人や両親を嫌いになりたくない。外に出て学校にも行きたい。でも怖い。そんな感情の波がそのまま書かれています。
    このブログと短歌は繋がり合うものかもしれません。
    自分の気持ちをどう表わすか。
    短歌では五七五七七の31文字で表現すると決まっています。制限があるから気持ちをまとめることもできるのでしょう。
    そして自分の気持ちをただ吐き出せばいいのではない。伝えたい相手に伝えるためのものである。そのことを意識することで、自分にも届く言葉となるのでしょう。

    不登校を扱う物語は、現在たくさんあります。
    そこでは自分で制御できない自分の気持ちと、どう取り組むかが問題ともなります。
    そしてここでは短歌が核となり、桃子や綾子の気持ちを掬い上げています。

    ひとりはいいけど、ひとりぼっちはだめ。重荷は自分ひとりで背負ってはだめ。つらい時に人に頼ることも大切だ。そのために仲間がいる、友達がいる。
    うた部の先輩と顧問の先生。素敵な仲間とともに過ごす時間。その心地好さも魅力となっています。

    0
    2020年02月12日

    Posted by ブクログ

    凄く良かった。
    「うたう」ことを通して前に進んでいく…
    いじめとか不登校とか友情とか。心臓をギュッと捕まれるようなことなのに、がっつり短歌、「うたう」話です。
    タイトルの「うたうとは 小さないのち ひろいあげ」に続く下の句をよんだとき、泣けました。
    短歌の授業のとき、そっと生徒に進めてみたい一冊でした。

    0
    2016年08月13日

    Posted by ブクログ

    うーーん やられた

    読んでいるときも
    読み終わった後も
    心地よい感動が心に溜まっていくような
    気がしました

    「和歌」を持つ国に
    「言霊」が生きている国に
    生まれてよかったなぁ
    と 思わせられました

    「ゆらゆらと 雲のあいまに 浮かぶ月
           わたしはなにを 失くしましたか」
    「うたうとは …」よりも
    桃子さんの 星空から 降りてきた この一首に
    じーーん と してしまいました

    0
    2016年05月13日

    Posted by ブクログ

    言葉の力
    伝えようとする気持ち
    汲み取ろうとする気持ち

    うたを詠むように、いつも言葉を大切に選んで使うことができたら、素敵なことだと思う

    0
    2015年08月06日

    Posted by ブクログ

    短歌に最近興味を持ち、短歌を扱っている作品を知り手に取ってみました。

    最初の方はブログが痛々しくて読むのがしんどかったのだが登場人物達の背景を知ると気持ち的に寄り添うことができ、最終的には綺麗な着地を見せる作品でした。

    先生が出来すぎでもないところがバランス良き笑

    2023.12.9
    190

    0
    2023年12月10日

    Posted by ブクログ

    うた(和歌、短歌)を読む部活、「うた部」で繰り広げられるお話。

    先にクライマックスを読んで、印象に残っていて、あらためて購入した。

    一年生の桃子が、清ら(せいら)という先輩に強引に部活に勧誘?されるところからのはじまり。
    「誰とも友達を作らない」と言う桃子の背後には、いじめをきっかけに、引きこもりから抜け出せない綾美の存在がある。

    この作品では、短歌が要所要所で取り上げられていて、地の文を読むのとは違ったスポットを当ててくれるのがいい。

    特にタイトル「うたうとは小さないのちひろいあげ」にまつわるエンディングは、うるっと来てしまうくらい、ピッタリだった。

    けれど、一方で、部屋から出て来ることのできない綾美が書くブログの文章もまた、いいのだ。
    見えないながら、そこに生きている証がある。
    文字は、息吹だ。
    それを見過ごしてはならないような、気持ちになった。

    どうやら三部作らしい。
    続編に進めるのが、嬉しい。

    0
    2023年11月03日

    Posted by ブクログ

    短歌っていいなあと改めて思った。

    ブログでも自分の気持ちは記せるけれど、
    限られた字数にギュッと凝縮させる。
    しかも他人の批評を受けて直すことで、
    自分の気持ちに他人が共感してくれるようになる。

    高校の授業で、短歌作りをすると、
    意外なほどに頑張る。
    やっぱり人は誰かに何かを伝えたいんだなと思う。

    0
    2022年12月05日

うたうとは小さないのちひろいあげ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    うたうとは小さないのちひろいあげ
  • タイトルID
    :
    60002895
  • 電子版発売日
    :
    2015年12月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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