福島鉄平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
志乃が過去に負ってしまった心の傷の話が2巻の前半。
今でいうモラハラ夫の登場なのですが、社会的地位もあり体裁のための小狡い知恵も回るとなれば、逃げ出すしかないわけで。
逃げることが大切なのは、こういう場合の唯一の手段であるので、無理だと思う前に逃げ出してしまって良いと思います。ウェカピポの妹みたいになってしまわないようにさ。
体面よりも何よりも、自分の好きな女性の泣き顔が見たくないという一心で立ち向かう伍助はかっこいいぞ。本人は泣きべそかいているけども。
そういえば『流人道中記』も形骸化した体面よりも、自分自身の美意識を貫き通す、という点では同じジャンルの作品でした。
世の中の流れや常識に -
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試食するみたいに
異なる作者さん達の短編漫画集。試食するみたいに、それぞれの味をちょっとずつ楽しめます。
『恋ある道具屋』が好きでした。
『どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い』は、願いの案とその否定がずらっと書かれたページがあった。ネガティヴな否定も、ちょっとズレた否定もあり、面白かった。(p.178〜179)
『友達いない同盟』は、生還フラグの話が印象的だった。本や映画に詳しい人たちに、思いつくフラグはあるか、聞いてみたくなった。(p.225)
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いろんな作家を見られる
この本の良いところ:
・いろんな漫画家の作品を読むことができる。マンガに詳しくない人は、お気に入り作家を見つけるきっかけにもなるかも
・西尾維新らしい、ひねりがあって「うまい!」と言いたくなるお話。
・いろんな人がマンガ化していることで、西尾維新の個性というものが浮き上がってくる -
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ショタと侮るなかれ
ショタ趣味はまったくないので、たいして期待せずに読み始めたが、予想以上に面白かった。
女装して戦うことに対する少年らしい抵抗とか、その中で生まれる自負とプライドだとか、心情描写はとても繊細かつエモーショナル。
設定は奇抜ともとれるが、中身は王道少年漫画と言ってもよく、努力・友情・勝利をきっちり抑えつつ、フェチズムを撒き散らしている感じが最高です。
読みすすめるうちに、魔法少年たちがどんどん可愛く見えてくるのは、作者の罠としか言いようがない。
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Posted by ブクログ
福島鉄平で『スイミング』読んだ。
短編集。
4つお話が入ってる。
圧倒的に「月水金はスイミング」がキュンキュンする。恋の予感匂わせつつも始まる手前で終わる。もっと読ませろや!ってなってたらラストに描き下ろしあったけど、よけい喉乾きましたので続き読みたい。まじで可愛い。
「きらわれもののマギル」は洋風な架空の国の物語。
大きな岩の上にある小さな村。世界の広さを逆に感じられるな。飛び出すことで。
4つ全作通して「思春期の不安定さ」「思い込み」をぶち破るような作風。肯定したあとで「違うよ」って言う。これをジャンプ系列の雑誌に載せてたんだから凄いな。 -
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