福島鉄平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジャンプに『サムライうさぎ』を連載してた福島鉄平が、「へんたいのおじさんに売られてしまった」り、孤児院を出て「せいどれい」になることに脅えたりする主人公を描くとは思わなかったけど、よく考えたら『サムライうさぎ』だって14歳で結婚させられる話だ。BLも百合も女装子も、っていうバラエティに富んだ短編集だけども、おおまかに言ってテーマはいつも「大人になってゆくこと」であり、そしてときどき(『サムライうさぎ』も例外ではなく)強制される「性」がそのターニングポイントになっている。
あと「私と小百合」で弓道の掛け声「よしっ!!」がポイントになってますが、『サムライうさぎ』連載前に「よしっ!!」っていう読切 -
Posted by ブクログ
一部で話題だった、「サムライうさぎ」福島さんの異色短編集。
アマリリス…いや、それは後にして、えーっと…ハオラン兄さんかっこいいです。あと!ルチア!ルチアー!かわいいよー!何気にこれが一番ラブ要素インモラルな気がする。
…インモラル…インモラルか…。
さて、というわけで…表題作の「アマリリス」だ。これが表題作か…いや、いいと思う。切なくて良い話だ。
まあ借金のカタにへんたいのおじさんに売っぱらわれて女装していかがわしいことさせられるお店で働く少年のお話なんですけど!実に…正道で良いと思う…!うつくしい。あくまで友情である、友情だからこそ、というのが良いなあやっぱり…。ところであのお茶の入れ方最 -
Posted by ブクログ
掲載された雑誌が悪かった。打ちきりが惜しまれる。
週刊少年ジャンプに掲載された漫画。
妻を大事にする侍が妻と道場を守るために奮闘するという一風変わったテーマ。
この作品については掲載された雑誌が悪かった。そう言わざるを得ない。
票の入らない漫画は打ちきり。それが顕著に出た。
大したテコ入れも入らず、話で魅せる漫画であるのに途中から強引なバトル漫画に。バトル漫画になるにしても下地はこれから敷いていくところであった。
何とか完結の形にはなったが腑に落ちない。
これからが楽しみな漫画だっただけに非常に残念。
確かに一般受けはしないのはわかりましたが、ジャンプ作 -
Posted by ブクログ
武士らしく、男らしく。人から求められる体裁・世間体に振り回されることを厭いながらも、それに流されてゆく人生を送るしかないと諦めていた新米武士が、生きてゆくために必要なものとは何かを、求め悩んでゆく人情物語。
少年漫画としてエンタメにするには難しいテーマではありますが、多様性の名が一人歩きしているような令和のご時世に、読んでみて損はないかなと思います。
まあ、連載当時とは世相が変わってきているので、丁寧な読み方が必要かもしれない。
とはいうものの、主人公の伍助の根本にあるのは、妻の志乃の笑顔が見たいということなので、それは万年経っても通用することだと思います。
志乃の過去が壮絶なんだよなぁ -