涌井貞美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルのとおり、Excelを用いてディープラーニングについて学ぼうという書籍。
なんとなくの知識は持っていたが、実際に自分でプログラムとかしたことのない自分のような読者が少し手を動かして、動作原理を実感するのにはちょうど良い内容であると思う。
例題として、○×の判断と、1,2の判断について紙面が割かれている。
前者は隠れ層が1層、後者は2層用いて畳み込みニューラルネットワークを構築しており、後者をExcelで作りこむのは少々面倒なので、作業までは行わなかったが、まず前者の○×の判定だけでも、おお!っという感動は味わえた。
ソルバー機能を使ったことが無いと設定など少し戸惑うかもしれない。
ニューラルネットワークをイメージとしてつかむにはちょうど良い書籍だと思う。 -
Posted by ブクログ
畳み込みニューラルネットワークの仕組みを
Excelを使って表現・説明してくれている本。
手段だけでなく、何故その仕組みが生まれたのか?
といった経緯についても触れてくれていたおかげで、
CNNについての理解がすごく深まりました。
行列についても改めて理解出来たのは良かった。
私は良書だと思います。
【勉強になったこと】
・大きさを固定した2つのベクトルが似ているとき、
その内積は大きくなる。
・最小二乗法とは、平方誤差を最小にすること。
・ステップ関数は、動物の神経細胞に忠実なモデル。
ただ滑らかでないがゆえに、微分法が活用出来ない。
代わりに活用するのがシグモイド関数。
・隠れ層は特徴を抽出する役割を担う。
・ニューラルネットワークでは、入力パラメータが
増えれば増えるほど隠れ層と入力層との紐づけが
増えてしまって計算が出来なくなる。
・畳み込みニューラルネットワーク(CNN)は、
入力データを5X5等のグループに小分けにし、
一度に隠れ層と紐づける数を減らすことで、
処理が出来るようにしたもの。
小分けにしたデータで全体をスライドして読み込み、
特徴を算出する必要が出てくるため、隠れ層も
結果は表形式で表現されることとなる。
この表形式の出力結果を畳み込み層と呼ぶ。
ざっくり言うと、1人ずつと向き合うのではなく、
中間管理職を置いて聞いていくスタイル。
・畳み込み層を更に分割し、分割したエリアの
特徴を最大・平均等の手段で表現したものを
まとめた結果をプーリング層と呼ぶ。
これにより、更に次元数を落とすことが出来る。
=処理が速くなる。
・プーリング法のいろいろ
最大プーリング:対象領域の最大値を採用
平均プーリング:対象領域の平均値を採用
L2プーリング:対象領域の平方和の平均値を採用
・シグモイド関数と同様、ステップ関数に似てて、
微分計算が簡単になる関数としてランプ関数がある。
このランプ関数を活性化関数とするニューロンを
ReLU(Rectified Linear Unit)と呼ぶ。
なお、ランプ(ramp)=傾斜路という意味。
・シグモイド関数とランプ関数では、
適合度がほぼ同じになるので、
計算の速いReLUを利用することは効果的といえる。
ただし、1以上の値も取り得るランプ関数を採用して
いる関係から、0 or 1のステップ関数から離れている
=実在の神経細胞モデルから離れてしまった分、
結果に対する解釈が難しくなってしまっている。 -
日常使いしてる物の仕組みを知る
普段何気なく日常使いモノの仕組みがどうなっているかを知ることができた。
深くは知らなくていいけど、浅くは知りたい。
そういう私のニーズに合致した本だった。 -
Posted by ブクログ
昨今話題のAIの発達と密接に関連するディープラーニング。具体的に何なんだよ、と疑問に思って読む入門者にはとても分かりやすい本でした。
入門書とは言え、ディープラーニングを理解するのに簡単な数学も知らないようでは無理なわけで、通常の入門書ではその辺は理解していることを前提としているものも多い。本書では、必要となる最低限の(理系大学生にとっては)初歩的な数学、つまり微分、偏微分、線形代数(行列)に関する説明の章も独立して設けられていて、その説明が非常に分かりやすい。大学の理系学部生が教養課程生で学ぶ際に非常に役立つのではないかと思う。ここだけでも読んで損は無い。
さらに本書では、今なら誰でも使っているだろうExcelを使って、わかりやすい形で具体的にディープラーニングを体験できるようになっています(ファイルもダウンロード可能)。流行のスクリプト言語Pythonだとかを使ってディープラーニングを学ぼう!とか言われても実用までは考えていない人間にはPythonだとかを使うところまでが高い壁だろうし、単にディープラーニングが何なのか知りたい人間にとっては入り口で挫折してしまうことになってします。かといって、文系的にたとえ話だけでディープラーニングを説明されても具体的に理解は不能。具体的にディープラーニングを使いたい問題に応用したいわけではないけど、何なのかそれなりに具体的に理解したいというような人には、Excelを使うというのはベストだと感じた。
本書を読んでディープラーニングが何かということをある程度理解したら、実際に使ってみようという場面は出てくるかもしれないし、より実用的な他の書籍が非常に読みやすくなるでしょう。
ちなみに自分の理解としては、「ディープラーニングは、典型的には画像データのような様々なデジタル化された多次元データのパターン認識を、大雑把に、そしてできるだけ高速に行うのに使える技術」なんだな、というものです。人間の脳と似た仕組みを応用して、さらに高速に。 -
Posted by ブクログ
最近話題のベイズ統計学。レコメンドアルゴリズムとしてのベイジアンネットワーク、統計学としてのベイズ推定など、最近の「予測」モデルについては、ベイズ統計学が多く使われているようになりながらも、かいつまんでもベイズ統計学が従来の確率論や統計学と何が違うのかイメージがしづらかった。それを非常にわかりやすく説明してくれている本。説明はかなり丁寧、何度も概念をいろんな方法で繰り返し説明してくれているので、すらーっと読めるし、内容もよく理解できる。但し、大学受験レベルの確率論や大学1,2年レベルの統計学の知識がないと飲み込みができない可能性が高く、初習者は簡単な統計学などの本から入ったほうがいいだろう。