金子達仁のレビュー一覧
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ブライトンの奇跡の立役者の一人、フミこと田中史朗のストーリー。
華やかな彼の軌跡をたどる本かと思ったが、
読み終わった印象はそうではなかった。
まず書き出しからして、わき役。
歓喜、は2015年のブライトンの奇跡のことではなく、4年後2019年の日本大会の決勝トーナメント進出のこと。
ジャパンの正SHを流に奪われ、ブースターとしての田中が描かれる。
2015年はSHは日和佐と二人だった。もし2019もそうだったら、田中は選ばれなかった。
流、茂野に続く三番手、、、そのくらい田中の力は落ちていた。
・・てな話が展開される。なんだか寂しい。
引退を決意した時も、もうトレーニングできない、体力がつ -
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テニスプレーヤー伊達公子の復帰から二度目の引退まで
を綴った本です。
一度目は絶頂期での引退だっただけに、歳を重ねると
見えてくるものもあったのでしょう。さらに体力的な自信
も得たので復帰へと繋がったことが語られています。
そこから10年。
世界で一人で戦わなければならないテニスというスポーツ
は本当に過酷です。
錦織圭というトッププレーヤーが生まれていながら、
それに続く人がいない現状は卓球と比較しておかしいと
伊達氏は言います。
それは日本のテニス環境に問題があると指摘しています。
特に日本で一般的な人工芝に砂をまいたオムニコート。
これは管理が簡単なので日本ではメジャーなのだが、 -
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ネタバレ1997年10月11日。
東京ドーム。
高田延彦vsヒクソン・グレイシー。
二人の格闘家が、プライドをかけて世紀の一戦に臨んだ。
1ラウンド4分47秒。
腕ひしぎ十字固め。
勝負はあっけなく終わった。
1990年代前半、「最強」の称号を欲しいままにしてきたプロレスラー高田延彦は、この日の惨敗によってすべてを失う。
「プロレスの恥」とまで罵詈雑言を浴びせられることになる。
一方のヒクソンは「400戦無敗」の肩書き通り神格化されていく。
そして、無敗のまま格闘技の舞台から静かに去っていく。
あの日から20年。
最悪の状況の中、死刑台に上る心境でリングに向かった高田。
憧れの日本で -
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一時代を築いた格闘技イベント「PRIDE」。全盛期は、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、エメリヤーエンコ・ヒョードル、ミルコ・クロコップ、ヴァンダレイ・シウバ、桜庭和志、五味隆典、といった絵になるファイターを擁して有力な地上波コンテンツとなり、大晦日の夜には格闘技という潮流を築いた。そのPRIDEの起源となったのが、プロレスラー高田延彦がヒクソン・グレイシーに惨敗した試合であったことは格闘技ファンの中では有名な話である。本書では、高田とヒクソンの闘いの場となるPRIDE.1が実現されるまでの話が描かれている。
著者は、スポーツジャーナリストの金子達仁。この人は、人から話を聞きだすのが相当にうま -
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だいぶ前に買った本でしたが、陸上、しかも障害者スポーツという
ことで今までの自分にとってはあまり興味を見出せなかった本で
読み切るのが遅くなっていました。
読み終えたのは昨日のジュビロ観戦前。
スタジアムでの待ち時間がかなりあったので、読んでいなかった残り
3分の1ぐらいを一気読み。
中西選手がパラリンピックに挑んでいくあたりから
かなり内容に引き込まれていきました。
後半読み進めていくだけでも、この人、なんて壮絶な人生なんだ・・・・
と思っていましたが、ラストの衝撃に完全に涙腺が弾けました。
スタジアムでしかも試合前にサッカー以外で泣くやつなんて
いかに