中森明夫のレビュー一覧

  • 推す力 人生をかけたアイドル論

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    単なるアイドル史を振り返る本ではありません。

    著者である中森氏が追いかけた=推したアイドル達が、自分の人生の中でどのような位置付けであったのを総括する内容です。

    故に、男性アイドルは全く出てきません。

    1970年代の南沙織から始まり令和の現在に至るアイドルを、どう「推し」できたのか。

    驚くべきは、著者は1970年頃からフリーライターとしてアイドル論を世に送り出してきました。

    今でこそアイドルとは、日本の芸能界の一つのジャンルであり、ある意味文化でもあります。

    しかし1970年頃のアイドルなんて、単なる一過性のブームで終わる可能性もありました。

    事実、その後「アイドル冬の時代」なん

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    2025年08月13日
  • 推す力 人生をかけたアイドル論

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    著者と同世代として、本作の前半は同じ経験をしていると感じて共感を持って読んだ。ただ、2000年台のアイドルは自分とはシンクロしなかったと思う。ただ、原田知世のインタビューの場面、原田知世の発した一言にうるっときた。

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    2024年02月29日
  • TRY48

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    「寺山修司が存命で、グループアイドルをプロデュースする」というコンセプト。
    ストーリーの事実確認は延期せよ。リテラルな意味を漂白したあとに残る対象へのまなざし、フェノメナルな態度の寛容さがキラキラと艶やかに映る。ポストトゥルースが喧伝せらる昨今、寺山修司を絡めた虚-実やアイドル像への言及は現代社会を揺さぶる試みとして興味深く感じた。

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    2023年06月11日
  • AKB48白熱論争

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    気になった論点とかをノートにまとめていたら4ページにもなりました。本当は皆さんにも本書を読んでもらうのが一番なんですけど、宣伝も兼ねてその中のいくつかを紹介します。

    1.「ゆきりんに居場所がない」問題。優子→あっちゃんのいないAKBを守るという物語。まゆゆ→次世代センターの本命。ゆきりん→前田政権での有力閣僚だったけどナンバー2ではないので後継者にはなれない。

    2.大島優子には「嫌われる才能」がない。アンチがいるからスターが生まれる。あっちゃんと違い、優子にはアンチがほとんどいない。

    3.よしりん「AKBの選挙には同情票が膨大にある。単なる美少女コンテストで票を入れていない」

    4.総選

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    2012年12月24日
  • AKB48白熱論争

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    最近読んだ本の中で一番おもしろかった。
    教養のある大人がマジメにアイドルにハマり、政治まで絡めて議論するバカバカしさ。
    エヴァンゲリオンの謎解きをサイト上で議論するのに似た、二次的な楽しみ方という感じ。

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    2012年12月02日
  • AKB48白熱論争

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    ネタバレ

    (印象的な箇所)
    <ソーシャルメディア時代のアイドルAKB>
    ・AKBはマスメディアに頼らず、ソーシャルメディアを駆使して、ファンとアイドルの新しい関係を作った。
    ・AKBは、おにゃんこやモーニング娘。に似ていると言われるが、ガチの度合いが全然違う。
    ・おにゃんこもモー娘も、所詮フェイク・ドキュメンタリー。楽屋の生の様子を視聴者に見せているようでいて、製作者側が何を見せるか、繊細にコントロールしていた。
    ・AKBは、もうフェイクじゃない。ガチの人気競争をファンに見せている。毎日劇場で公演して、女子たちにGoogle+やブログを好き勝手に更新させることで、アイドルの日常をソーシャルメデ

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    2012年11月04日
  • AKB48白熱論争

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    その昔、カルトQという一般人には絶対分からないマニア向けの難問ばかりのクイズ番組がありました。わからないけど、なんかもう回答者の無駄知識がすごすぎて面白いという番組。この本の面白さはあの間隔に似ている。マニアの熱さは伝わるよ。しかも社会的にも論陣はったりする人たちだから説得力もすごい。こういう大人は楽しいだろうなぁ。

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    2012年10月11日
  • 推す力 人生をかけたアイドル論

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    知り合いに薦められた翌日に読んだ、数時間で読んでしまった
    なんだろうこの本の求心力は
    アイドルのきらめきと彼の無償とも言える彼女たちへの愛

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    2025年09月05日
  • TRY48

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    85歳まで生きてた寺山修司がアイドルをプロデュースとは! 宮崎駿と同年代ならあり得る。もっと話題になってもいいのに。
    ただ、私の中で寺山修司の凄さがあんまりピンとこないのでちょっとぼやけた感じ。三島由紀夫よりパンチにかけるイメージ……。

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    2025年05月08日
  • 寂しさの力

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    人は何故寂しくなるのか。
    私は何故寂しいのか。
    寂しさとはいったいなんなのか。
    芸能人を例にとって,寂しさを考えることができる本。新書だが、少し感動した。

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    2021年09月10日
  • 青い秋

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    この本はなんだろう。
    中森明夫さんが若い頃の経験を小説化したものなんだろうけど、どこまでが事実なのかはわからないけど、おそらく実際にあったことを人名をぼやかして書かれてある。
    これは小説なんだろうか?とも思いつつ、この時代に関西で過ごしながら東京の情報を雑誌とかから貪り読んでいて、今は東京で仕事をしている僕にはあの頃の感覚を今の街のイメージの中で読めて、混乱と覚醒を楽しめた。あの頃のことを知らない人はどう読むんだろう?とは思うけど。
    特に、岡田有希子のエピソードは、高校をサボって見ていたテレビの記憶を一気に思い出された。
    そして、大塚英志のエピソードは、そうか、そんな関係からのスタートだったん

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    2021年03月13日
  • 青い秋

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    アイドルとオタクの評論家として平成の時代と同衾した昭和生まれの作者の自伝的私小説。秋元康など(名前を変えてあるがすぐ分かる)著名人たちが次々と出てくる中で、後藤久美子、西部邁との交流がとりわけ印象深い。

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    2020年03月01日
  • アイドルになりたい!

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    アイドル評論家の中森明夫。この名前も中森明菜からとったという程のアイドル好き。アイドルを取材するだけでなく、オーディションの審査員も務めた経験をもち、上戸彩の才能をいち早く見抜いた人でもある。

    そんなたくさんのアイドルと接してきた著者が、アイドルとしてやっていくための心構えや、アイドル界の厳しい現実などを書いた本書。アイドルを目指す中高生に、向けて話しかけるように書かれている。

    アイドルとは、好きになってもらうのが仕事。可愛くなくても、歌や踊りが下手でも構わない。いや、欠点があるからこそ応援したくなる。それがアイドルとして大切なことだと。しかし、その為には嫌いだと思う人にも本物の笑顔を見せ

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    2019年03月02日
  • 寂しさの力

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    『寂しさの力』(中森明夫)
    読後、しばらく「寂しい」という感覚を思い起こしてみた。
    私はひとりでいることが多い、けど、孤独感を感じることはそれほどない。もう慣れたからなのか、人間はそういう者だと思っているからなのか、わからないが。でも、とてつもない「寂しさ」に襲われることはよくある。

    繋がりの世の中と言われてSNSがそれを支え、網の目を巡らせているこの現代社会であっても、決して人「寂しさ」を埋めることはできない。
    モノを大量に生産して、それに囲まれていても、彼女を作って心身ともに繋がりを持てたとしても、あるいはそれら全てを叶えられる巨額の富を抱えても「寂しさ」から逃れることはできない

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    2018年10月19日
  • AKB48白熱論争

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    48のムーブメントは縮図であったりコードであったりとして機能できうるのではないかなぁと感じていたんだけどそれを使っていろいろな話をしている。それ自体に可能性がある事や、それを使って様々なことが語られていて面白かった。

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    2017年12月18日
  • 寂しさの力

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    芸能ライターの著者が、文字通り「寂しさが生み出す力」について語った一冊。

    芸能人などは寂しいが故に発する光があり、孤独が故に妥協せずに努力するなど、まさにその通りだと思う反面、そういう人はたとえ成功しても安住の地を見出すことができず、たとえ社会的成功を手にしても気の毒だと思った。

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    2016年07月24日
  • 寂しさの力

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    ネタバレ

    2015年の23冊目です。

    人間を突き動かすのは、”寂しさ”であるという著者の人生経験から生み出された考えに基づいて書かれた本です。
    数々の偉人たちの心にも”寂しさ”が宿り、それが彼らを偉人たらしめるエネルギーになっていると説いています。
    ウォルト・ディズニー、ヒトラー、坂本竜馬、スティーブ・ジョブズらがその人生に寂しさを抱えて生きていたことを描いています。しかし、寂しい人ほど成功するといった単純な話ではないことも確かなことです。文脈的には寂しさが、人の行動力の源泉になると言っているが、それができて、自分の人生を切り開く力に変えれた人は一握りに過ぎないということも確かだあろうと思います。

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    2015年07月19日
  • 寂しさの力

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    ネタバレ

    ジョブスも、ディズニーも、山口百恵も、ヒトラーもみんな寂しさがバネになって、活躍したのだと説く。自身の話も多く、情緒的な部分もあるが、読みやすくまあまあおもしろかった。

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    2015年04月26日
  • AKB48白熱論争

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    みんななぜAKB48にはまるのか。人は何故人を推すのか。
    ここまで熱く語れるAKB48を解いていて、とても面白い。モテない男を救うシステムは果たして世界に通用するのだろうか。
    なお、12年8月当時「SKEで一枠取れないから紅白は不公平だ」と嘆いていたが、13年NMB,SKEで出場し、予想を超えたパワーを示していて驚きだ。

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    2014年01月25日
  • AKB48白熱論争

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    読み物として面白い。

    ただ私は、AKB48というシステムを語る上で重要になっている、「ガチ」という要素がそもそも本当なのか疑ってる。
    うーん、現場を見て感じ取るべきなのか…

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    2013年05月17日