あらすじ
若者たちのカリスマにして元祖・マルチクリエイター、そして稀代のスキャンダリスト。寺山修司が今生きていたとしたら――アイドルグループをプロデュースする!? 寺山のもと、少女たちが令和の日本を駆け巡り、停滞した世の中をひっくり返す! 寺山の再発見という知的興奮にも満ち満ちた、著者渾身の痛快エンタメ長編。
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Posted by ブクログ
「寺山修司が存命で、グループアイドルをプロデュースする」というコンセプト。
ストーリーの事実確認は延期せよ。リテラルな意味を漂白したあとに残る対象へのまなざし、フェノメナルな態度の寛容さがキラキラと艶やかに映る。ポストトゥルースが喧伝せらる昨今、寺山修司を絡めた虚-実やアイドル像への言及は現代社会を揺さぶる試みとして興味深く感じた。
Posted by ブクログ
85歳まで生きてた寺山修司がアイドルをプロデュースとは! 宮崎駿と同年代ならあり得る。もっと話題になってもいいのに。
ただ、私の中で寺山修司の凄さがあんまりピンとこないのでちょっとぼやけた感じ。三島由紀夫よりパンチにかけるイメージ……。
Posted by ブクログ
寺山修司の名前は知ってても、断片的なことしか知らなかったので、その時代や寺山のしたことがわかって面白かった。もちろん、作り話ワンサカなんだけど、作者は寺山修司とその時代の空気感が大好きだったんだろうことがわかる。