【感想・ネタバレ】TRY48のレビュー

あらすじ

若者たちのカリスマにして元祖・マルチクリエイター、そして稀代のスキャンダリスト。寺山修司が今生きていたとしたら――アイドルグループをプロデュースする!? 寺山のもと、少女たちが令和の日本を駆け巡り、停滞した世の中をひっくり返す! 寺山の再発見という知的興奮にも満ち満ちた、著者渾身の痛快エンタメ長編。

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Posted by ブクログ

「寺山修司が存命で、グループアイドルをプロデュースする」というコンセプト。
ストーリーの事実確認は延期せよ。リテラルな意味を漂白したあとに残る対象へのまなざし、フェノメナルな態度の寛容さがキラキラと艶やかに映る。ポストトゥルースが喧伝せらる昨今、寺山修司を絡めた虚-実やアイドル像への言及は現代社会を揺さぶる試みとして興味深く感じた。

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2023年06月11日

Posted by ブクログ

85歳まで生きてた寺山修司がアイドルをプロデュースとは! 宮崎駿と同年代ならあり得る。もっと話題になってもいいのに。
ただ、私の中で寺山修司の凄さがあんまりピンとこないのでちょっとぼやけた感じ。三島由紀夫よりパンチにかけるイメージ……。

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2025年05月08日

Posted by ブクログ

寺山修司の名前は知ってても、断片的なことしか知らなかったので、その時代や寺山のしたことがわかって面白かった。もちろん、作り話ワンサカなんだけど、作者は寺山修司とその時代の空気感が大好きだったんだろうことがわかる。

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2023年05月18日

Posted by ブクログ

大好きな寺山ワールドであるが、現代のできごととして読むと、お腹いっぱい胸いっぱいで気持ち悪さと紙一重。当時の時代感では許されていたことが、今はほとんどアウト。倫理的な拒絶感が自分に湧いてしまって、楽しみきれないものはあったが、他方、中森明夫氏の寺山憑依っぷりは見事。相当な資料の読み込みが伺える。印象的だった寺山の言葉。「少女と娼婦と人形は、同じものだ」つまり孕まない存在、寺山はその対極の「母親」を恐れ、自身も「父性」に欠けていた。寺山を象徴する一言ではないだろうか。

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2023年05月03日

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