あらすじ
又吉直樹氏(芸人、芥川賞作家)「エピソードが全て凄まじい。街を這いつくばったから見えた景色。それでも降参せずに遊び続けたからこそ見えた風景。」。川村元気氏(映画プロデューサー、小説家)「昭和、平成から令和へ。ひとりの男の記憶を辿ると、そこには東京にかつて在ったもの、失われたもの、新しく生まれようとしている何かが見えてくる。」。人生後半は「青い秋」の切ない季節。新時代に贈る大人のための青春小説。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この本はなんだろう。
中森明夫さんが若い頃の経験を小説化したものなんだろうけど、どこまでが事実なのかはわからないけど、おそらく実際にあったことを人名をぼやかして書かれてある。
これは小説なんだろうか?とも思いつつ、この時代に関西で過ごしながら東京の情報を雑誌とかから貪り読んでいて、今は東京で仕事をしている僕にはあの頃の感覚を今の街のイメージの中で読めて、混乱と覚醒を楽しめた。あの頃のことを知らない人はどう読むんだろう?とは思うけど。
特に、岡田有希子のエピソードは、高校をサボって見ていたテレビの記憶を一気に思い出された。
そして、大塚英志のエピソードは、そうか、そんな関係からのスタートだったんだと、今さら知った。