あらすじ
なぜ私たちは「推す」のか?
秘蔵エピソード満載のアイドル人生論!
篠山紀信さん(写真家)推薦!
アイドルを論じ続けて40年超。
「推す」という生き方を貫き、時代とそのアイコンを見つめてきた稀代の評論家が〈アイドル×ニッポン〉の半世紀を描き出す。
彼女たちはどこからやってきたのか?
あのブームは何だったのか?
推しの未来はどうなるのか?
芸能界のキーパーソン、とっておきのディープな会話、いま初めて明かされる真相――そのエピソードのどれもが悶絶級の懐かしさと新鮮な発見に満ちている。
戦後日本を彩った光と闇の文化史とともに、“虚構”の正体が浮かびあがるアイドル批評の決定版!
【目次】
まえがき――「推す力」を生きて
序章 それは南沙織から始まった
第一章 1970年代のアイドル体験
note 天皇陛下のアイドル論
第二章 山口百恵から松田聖子へ――1980年の女王位継承
第三章 小泉今日子と中森明菜――1982年組の二つの星
note 後藤久美子と宮沢りえ
第四章 〈チャイドル〉ブーム始末記
第五章 さらば、沖縄の光
note 加護亜依は勝新太郎である
第六章 『時をかける少女』の40年
第七章 竹内結子の肖像
note アイドルの未来
第八章 2010年代のアイドル復活
第九章 あいみょんと「下降する時代」
note 平手友梨奈とは何だったのか?
終章 アイドルを「推す」ということ
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Posted by ブクログ
単なるアイドル史を振り返る本ではありません。
著者である中森氏が追いかけた=推したアイドル達が、自分の人生の中でどのような位置付けであったのを総括する内容です。
故に、男性アイドルは全く出てきません。
1970年代の南沙織から始まり令和の現在に至るアイドルを、どう「推し」できたのか。
驚くべきは、著者は1970年頃からフリーライターとしてアイドル論を世に送り出してきました。
今でこそアイドルとは、日本の芸能界の一つのジャンルであり、ある意味文化でもあります。
しかし1970年頃のアイドルなんて、単なる一過性のブームで終わる可能性もありました。
事実、その後「アイドル冬の時代」なんて期間もあり、儚い存在であることは間違いないでしょう。
そこに人生を賭けた著者は、アイドルの誰それを推していたわけではなく、
「アイドルというジャンル」を推し続けてきたのだと思えます。
多くの人にとってアイドルに夢中になる時間は短いかもしれないですが、必ずその時代の空気を思い出すことができる一冊です。
Posted by ブクログ
著者と同世代として、本作の前半は同じ経験をしていると感じて共感を持って読んだ。ただ、2000年台のアイドルは自分とはシンクロしなかったと思う。ただ、原田知世のインタビューの場面、原田知世の発した一言にうるっときた。
Posted by ブクログ
リアルタイムで わかる
自分も アイドルも テレビも 社会も 充実していた 時代だった
そうなんだ こんなこともあったんだ と感心する場面もあり 裏方さんの苦労も絶えないんだ と思うこともあり