羽海野チカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ3月のライオンを読む前、友人から題名だけを聞いていた時の頃、本屋で平積みされていたこの巻の表紙は印象的だった。
この白い帯は何だろう、表紙に描かれたおじいさんの表情は何の表情だろうと気になって、読み終わった今ようやく解明された。
たすき!
どれだけの人のたすきを受け取って来たか。確かに重みではあるけれど、それがあったからこそここまで来れた。『精一杯頑張った人間が最後に辿り着く場所が焼け野原なんかであってたまるか!』とたすきを握り込むシーンにじんとした。かっこいい。
自分もそうでありたい。今はどうしても苦しいけれど、諦めず、最後まで突き抜けていきたい。 -
Posted by ブクログ
羽海野さん!羽海野さんじゃないの!!!!!!
…と、書店の新刊コーナーでみつけて即手にとりました。
(同伴してた人にいつ手にとった?!って言われた…即です!笑)
10年前くらいの短編の詰め合わせですが、昔からずっと変わらず優しいお話を描く人なんだと知りました。
こういう、美し過ぎるものと、その正反対のものをちゃんと描ける、なんていうかな…感じたものや吸収したものをちゃんと咀嚼して紙面に出せる、っていうのかな?
紙面にちゃんと人間がいる感じ。
羽海野さんのお話を読むと、誰か(登場人物や、自分以外)になれた気がするほど、ぐっさりくる。
わたしにとっては「凄い人」なんだけど、そんな凄い人は何を見て -
Posted by ブクログ
『ハチミツとクローバー』の羽海野チカの、初期短編集。
“羽海野チカがデビュー当初、各誌に描いた珠玉の短編をついに集約して一冊に…。少年探偵・バレエ・ショートストーリー・エッセイなど様々なジャンルを集めた短編集!”
◇冬のキリン
◇スピカ
◇ミドリの子犬
◇はなのゆりかご
◇夕陽キャンディー
◇イノセンスを待ちながら
筆者独特の、ほんわかするけどちょっと切ない気持ちになる、絵本のような短編作品が収録されています。まさに羽海野ワールド。初期作品といっても、どれも完成度高いです。
特に、表題作の『スピカ』と『冬のキリン』、『はなのゆりかご』が好き。ちょっとB