岡田英弘のレビュー一覧

  • だれが中国をつくったか 負け惜しみの歴史観

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     歴代中国王朝の歴史観について、司馬遷(『史記』)、班固(『漢書』)、陳寿(『三国志』)、司馬光(『資治通鑑』)、宋濂(『元史』)、祁韻士(『欽定外蕃蒙古回部王公表伝』)の人生といった歴史家の人生と叙述法から解説した本。

     私の知識と関心の偏り具合から、宋濂と祁韻士及び彼らの編纂した歴史書についてはよく知らなかった。元には、他の歴代王朝と同様の中央集権的なピラミッド型の行政システムがあるように言われていたが、モンゴルの世襲貴族の集合体という遊牧民的な色合いが濃厚だった。

     一方、祁韻士は乾隆年間に科挙に登第した漢人官僚で、満洲語に通じていた故に乾隆帝の勅命を受けて『四庫全書』などの編纂

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    2011年06月18日
  • だれが中国をつくったか 負け惜しみの歴史観

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    天下を統治できるのは天命を受けた唯一人の天子のみ。
    中国文明の“歴史の父”司馬遷が創造した「正統」の観念は、中国人がこだわる歴史認識を決定づけた。
    変化があっても認めない、記録しない。
    正史は永久不変の理想の姿を描くもの。
    ところが現実には三国時代、南北朝時代と王朝が並立、しまいには北方の遊牧帝国に侵入される始末。
    その屈辱を晴らすため、新興民族を夷狄と蔑む負け惜しみ、それこそが「中華思想」だ。
    では中国はつねに純然たる「漢人」のものだったのか?
    歪められた歴史の滑稽、ここに見たり。

    [ 目次 ]
    序章 中国人の歴史観―つくられた「正統」と「中華思想」
    第1章 司馬遷の『史記』

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    2011年04月22日
  • 歴史とはなにか

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    一般的に歴史とは何かというのが書かれています。歴史とはどのようなものか知りたい人は読んでみると面白いと思います

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    2010年02月01日
  • 歴史とはなにか

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    大学入試の論文勉強用にみっちり暗記した本。
    歴史とは歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのである。
    歴史を学ぶ人は必ず一度は読む本。

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    2009年10月04日
  • 世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統

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    ”世界史”の定義が面白い。
    モンゴル帝国はあまり世界史の中で、特別大きな存在感がなかったが、
    この帝国によって初めて東洋と西洋をつなぐ歴史が誕生した、という解釈は自分にとっては新しい視点だと思った。

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    2009年10月04日
  • モンゴル帝国の興亡

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    この本は、チンギス・ハーンによるモンゴル帝国(1206-71)の成立から、元(1271-1368)と4ハーン国(キプチャク・ハーン国(1243-1502)、イル・ハーン国(1258-1353)、チャガタイ・ハーン国(1277-14c後半)、オゴタイ・ハーン(1225頃-1310))の分裂までは普通ですが、この本の最大の特徴を挙げるならば、概説書や教科書で語られるがあまりない北元(1371-88)(エセン・ハンのオイラートやアルタン・ハーンのタタールを含む)と各ハーン国のその後について幅広く書かれていることです。
    反面、あまりに地域が幅広いのでいまいち詳しくないのが難点ですが・・・

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    2009年10月04日
  • 世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統

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    歴史は文化である。歴史は単なる過去の記録ではない。歴史とは、人間の住む世界を、時間と空間の両方の軸に沿って、それも一個人が直接体験できる範囲を超えた尺度で把握し、解釈し、理解し、説明し、叙述する営みのことである。地球上にうまれたどの文明のなかにも、歴史という文化があったわけではなかった。

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    2009年10月07日