あらすじ
モンゴル帝国は東の中国世界と西の地中海世界を結ぶ「草原の道」を支配し、それによって世界史の舞台を準備した。もっとも帝国とはいっても、一人の皇帝が中心にいて全国を統治するというものではなかった。その内部の構造はどうなっていたのだろうか。そもそも、その巨大な帝国はどのようにして創られたのだろうか。今は歴史の後景に退いた、史上最大の帝国の過去と現在。
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Posted by ブクログ
この本は、チンギス・ハーンによるモンゴル帝国(1206-71)の成立から、元(1271-1368)と4ハーン国(キプチャク・ハーン国(1243-1502)、イル・ハーン国(1258-1353)、チャガタイ・ハーン国(1277-14c後半)、オゴタイ・ハーン(1225頃-1310))の分裂までは普通ですが、この本の最大の特徴を挙げるならば、概説書や教科書で語られるがあまりない北元(1371-88)(エセン・ハンのオイラートやアルタン・ハーンのタタールを含む)と各ハーン国のその後について幅広く書かれていることです。
反面、あまりに地域が幅広いのでいまいち詳しくないのが難点ですが・・・