岡田英弘のレビュー一覧

  • 紫禁城の栄光 明・清全史

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    女真・モンゴル・チベットの歴史と、彼らの漢人との関わりがよく描写されている。
    ただそのためか、明清全史と銘打つにはやや紙幅が足りず、明朝は洪武・永楽を触れたと思うとすぐ滅亡まで話が行ってしまったかも。清朝も、19世紀以前は詳しいが、20世紀以降のことについは記述がない。私としては、その点について全く文句は無いのだが。異民族の歴史がよく知れて面白かった。

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    2026年07月20日
  • 歴史とはなにか

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    ★過去を現在の視点から見てはいけない★歴史のストーリーを描くのではなく、歴史とは誰がどんな狙いで書いたのかを記す。歴史は政治権力の中心で書かれるもので、権力の正当化が歴史の使命。著者の主張の是非を判断する材料はまったく持ち合わせないが、シンプルに面白い。

    ・歴史を成立させるには直進する時間の観念が必要で、輪廻転生するインド文明や一瞬一瞬がアッラーの創造にかかるイスラム文明では成立しない。

    ・自前の歴史があるのは中国文明(正統という観念を記すためで、そのため現実をゆがめて変化のない世界を記す)と、地中海文明(争いがあって最後は正義が勝つ)だけ。それぞれ歴史の書き方が決まっていて、それに対抗してほかの文明が生まれる。

    ・日本人が好きな3世紀の魏志倭人伝は、中国の歴史の外伝の隅に書かれた内容で、あくまで彼らの都合によるもの。邪馬台国の距離の表記もそもそも適当という。

    ・8世紀の日本書紀も、当時の皇室の祖先がどういう系譜を持っていたかを語っているだけなのに、後世の人が日本民族の由来を語るものと曲解する。

    ・18世紀末までは君主の位・権利・財産であり、国家はない。いま振り返るから君主の財産が国家だったかのように見えるだけ。国家という枠組みや国語は後からつくった。

    ・国民国家ができたのは、君主の傭兵より国民軍が強いから。スタートはナポレオン。君主制を残したまま国民国家に衣替えしたのが立憲君主制という政治形態。

    ・王家が長く続くのは、権力ではなく人格が世襲される(天皇も一例)。共和制の大統領は一貫した個性を持てない。

    ・自明のように感じる国家や国民はたかだか200年の歴史しかなく、18世紀以前の歴史をその視点から叙述するのはナンセンス。

    ・現代の中国の歴史は19世紀に入って皇帝の歴史を国民国家にすり替えたもの。清帝国は満州人の皇帝が満州人、モンゴル人、中国人、チベット人、イスラム教徒と均衡を保っていただけだが、国民国家としての中国の視点からは国境の内側の住民はすべて漢人であるべきとなり、少数民族の弾圧に。

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    2025年04月06日
  • 歴史とはなにか

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    一般的に知る事になる歴史において前提になっている事を疑って素直に見直した画期的な歴史観だと思う。
    確かにそうであるならば、そう言えますね。
    と思うし、厳密に言えばそうかという感じ。
    無理に神話と融合しない見方を内外通してやってみせる。
    なるほど実在が危ういのもこれを読めば納得しやすいし、その性格を素直に考えるなら思ったよりも資料はいい加減だよなそりゃという感じ。
    とても面白かった。

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    2024年04月25日
  • 歴史とはなにか

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    【文章】
    とても読みやすい
    【ハマり】
     ★★★★・
    【気付き】
     ★★★★★

    歴史とは、時間軸、空間軸を持って一個人が直接体験できる範囲を超えたもの。

    歴史は、自己の正当化の武器になる。

    インド文明、イスラム文明は、もともと歴史を持っていなかった。
    憲法によって作られた国家アメリカでは、歴史は重要視されていない。

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    2023年09月09日
  • 歴史とはなにか

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    歴史とは昔に起こった出来事のように考えていたがそうではないと言う、歴史は人間の住む世界の説明である。歴史を間させるには必要な要素がある。 忘れがちな要素としてためになったのは、歴史書を書いた人にはその人の立場や思想がありそれが反映されていると言うこと、もう一つは現代の国民国家のあり方民主主義が当たり前の私たちにとってこの携帯の政治がずっと続いていたかのように考えてしまうこと、今の枠組みで考えてしまうと言うことだ。 いろんなことについて考えさせられる良書である

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    2023年02月28日
  • 日本人が知らない満洲国の真実 封印された歴史と日本の貢献

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    満洲について日本による建国から、その終わりまでや、その時代の日本の立場、世論について知る機会はなかなか無いですよね。
    「書けない」「語れない」という戦後の環境もあったのだと思います。
     読みやすく、著者の分析も理解をサポートしてくれ、100年前、私の祖父たち世代のことが感じられました。

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    2020年06月27日
  • 日本人が知らない満洲国の真実 封印された歴史と日本の貢献

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    満州と言う国の成り立ちから、そこに居を構えた人々にまつわる話がとても簡潔にまとめられています。文明は川を中心にしますが、戦争や社会情勢気候が満州を作って行きました。満州は日本人が奪った地域と思っていましたが、ある意味では沢山の人の夢が作り上げた国ではないかと思いました。夢の続きがあったら良かったですね。

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    2018年08月15日
  • 世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統

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    「東洋史」=中国を中心とし、歴史は自らの正統性の証明のためのもので変化を認めない。「西洋史」=地中海文明(ギリシア・キリスト教)の歴史は二つの勢力の対立と正義の勝利という変化を描くもの。そもそも両者は全く異なるが、13世紀のモンゴル高原、中央アジアに住む遊牧民の活動(侵略)が、東西の歴史に重要な影響を与えてきたとの考え。
    すばらしくエキサイティングな本。

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    2018年04月02日
  • 世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統

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    高校までの世界史の授業と全く違う世界史の話。そうなのか!と驚く。▲歴史という文化は、ヘーロドトスと司馬遷の二人の天才のつくりだした地中海文明の歴史と中国文明の歴史があるのみ。例えばインド文明もマヤ文明もアンデス文明も歴史のない文明。日本文明は中国文明に対抗してできた。▲それからモンゴル帝国の誕生による二つの歴史の交流が世界史の誕生なのだ。▲ユーラシア大陸の民族の興亡の話は雄大。▲現代の世界の対立は歴史のある文明と歴史のない文明の対立らしいです。

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    2016年05月23日
  • 歴史とはなにか

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    次のような史観が新鮮かつ納得。一度読むべき良書。

    中国で作られた歴史・地中海で作られた歴史の2つがあるという。(それ以外に近代まで歴史はなかった)しかも違う性質の歴史。
    そして、国民国家の時代に「誰が所有するか」をめぐって大量の概念が作られた。国の歴史もその1つ。新しく作られたものでしかない。
    だから歴史は各国の都合に応じたものになっている。新に普遍的な歴史は批判を受けるはずのもの。そして、そんな普遍性を作れる歴史家は個性を追求した人になるはず。

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    2014年05月01日
  • 紫禁城の栄光 明・清全史

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    古本で購入。

    副題に「明・清全史」とあるとおり、元の分解後の明による統一から清に衰退の兆しが現れる19世紀初頭までを概説する。
    本書の特徴は、まえがきにもあるが、黄河・長江流域を中心とした「シナ」と満洲・モンゴル・チベット・新彊をも包含する「中国」を明確に分けていること。
    その前提に立って、明清時代の歴史を「シナから中国へ」の歴史とする。

    シナにおける南北の関係、つまりほとんど常に北シナが南シナに対して政治的優位を保ち支配してきたことについての考察がおもしろい。
    北シナではモンゴル高原の遊牧民族と平野部の農耕民族との間に貿易があり、市が開かれていた。
    定期的だった市が常設の市場になり、その周囲に集落が発達し始めることで、高原と平野部の境に古代都市が発生する。
    ここに遊牧民によって持ち込まれた物資のうち、政治上最も重要な意義があったのが馬である。
    馬を得た辺境の古代都市は都市国家へと成長し、その中から殷・周・秦などの王朝が出て、周辺の農耕地帯を支配下に入れる。
    こうして北シナには南シナより早く統一国家が現れた。
    南シナには辺境がなく、都市が育たず、馬が手に入らないために、北シナの軍事力に対抗する術がなかったのだという。

    交易ルートなど北にアドバンテージがあったのは確かだと思うが、馬の持つ歴史的意義には驚かされる。
    人類の歴史にこれほど影響を与えた動物も、なかなかいないだろう。

    この他、モンゴル・チベットに多くのページを割いているのも特徴。
    特にチベットについてはなかなか知る機会がないので興味深い。

    原書が40年も前に刊行されたとはとても思えない良書。
    予備知識は要るが、読み物としてもおもしろい。オススメ。

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    2013年08月16日
  • 歴史とはなにか

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    納得します。全てを突き放した感じで論が進められているのに すがすがしさと気持ちよさを感じた。歴史というものを第三者的に見るなら やっぱりこうあってほしいな なんて。私はまるめこまれているだけなのかもしれないがww 一読に値します、お勧めします。同情じゃない意味でアジア(日本含む)が哀れで仕方なくて、涙出そうでした。

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    2011年07月23日
  • 世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統

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    前半の中国論、ヨーロッパ論は贔屓目に見てもあまりに粗っぽいが後半のダイナミズムは群を抜く。今まで軽視されてきた遊牧民族から改めて世界史を見直すとここまで面白いとは

    モンゴル帝国こそが東西世界史を繋げた立役者にして後の国民国家や民族の原型を各地に残したという

    節々に挟まる日本歴史学会への警鐘は独断かあるいは緻密な検証のたわものか、危うさこそあるがモンゴル史関連じゃー間違いなく最高の本の一つなのは間違いない

    岡田英弘の長所と短所が露骨に現れてるので、彼を好きな人にも嫌いな人にも、一読の価値ありだろう

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    2010年12月14日
  • 歴史とはなにか

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    おもしろい、いろいろ目からうろこ

    歴史は、常に”誰か”の目的に沿って記述される。
    そのため、都合のよいことが書かれる。
    そこから、事実を抜き出そうとすると、落とし穴にはまる。

    日本書紀は、天智天皇、天武天皇の時代に作られた。それ以前の、歴史は創作の可能性が高い。
    古事記も、同じ、日本書紀後の内容。
    中国に対抗するために作られたと考えるのが妥当。
    中国の歴史書も含めて、東洋の歴史は正当性を主張することが目的。
    韓国の歴史も同様(700年ごろに出来た?)

    西洋の歴史は変化を書き留めることが目的

    世界史といえるものは、モンゴル帝国以後。
    国民国家が近代の重要なテーマ。国民国家は、軍事的なメリットがあり広まった。
    せいぜい、200年前の話。それ以前は、国民も国も明確ではなかった。国王ではなく君主がいた
    現代の概念で過去を考えるのはナンセンス。

    国民国家自体も、賞味期限が切れかけている?

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    2021年06月24日
  • 歴史とはなにか

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    歴史に関する深い考察。
    歴史=人間の住む世界を時間と空間の両方の軸に沿って、それも一個人が直接体験できる範囲を超えた尺度で、把握し、解釈し、理解し、説明し、叙述する営みのことである。

    歴史の成立する前提条件は①直進する時間の概念、②時間を管理する技術、③文字で記録を作る技術、④ものごとの因果関係の思想
    の四つが揃うことである。

    隣国との関係で歴史を共有することは難しい。なぜなら権力の正当化が歴史の本来の使命であるからだ。

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    2010年03月11日
  • 歴史とはなにか

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    負け惜しみの「中華思想」とは名言ではないでしょうか。国民国家の説明がまた分かりやすかったです。これから歴史がもっと楽しめそう。

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    2009年10月07日
  • 歴史とはなにか

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    そもそも歴史ってなによ?
    ということが簡単な文章でつづられている。

    「人は歴史にファンタジーを求めている。」

    という指摘にギクリ。

    いいじゃん・・・夢見たって。

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    2009年10月04日
  • 世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統

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    岡田英弘氏の著書を読んだのはこの「世界史の誕生」が初めてでしたが、非常に独特な歴史論を展開される方だと思いました。おそらく歴史学者の中では異端とされるのではないかと思います。岡田史学という言葉もあるそうで、普通の歴史学者とはひと味違うようです。この本を読んで、他の作品も読んでみたくなりましたし、講義を受けたくなりました。

    この著書で「世界史の誕生」は1206年だと主張します。
    1206年はチンギスハンが即位した年です。

    この年を世界史の誕生とする理由は、モンゴル帝国出現以前は、文字として残す歴史は地中海と中国にしかなかったが、モンゴル帝国がこれらを結びつけることで初めて世界史が誕生したからだという論旨です。

    モンゴルは現代ではマイナーな国家になっていますが、かつては膨大な版図を有した国です。私の印象ではモンゴルは中世に登場して世界を駆け巡り、パッと消えてしまったという感じなのですが、モンゴル帝国はその後の国々に大きな影響を与えているそうです。例えばインドには19世紀半ばまでムガール帝国が栄えましたが、ムガール帝国とは「モンゴル人の国」の意味で、王はチンギス・ハンの血統だそうです。


    この本を読んでて、日本という国が世界史に登場したのは19世紀後半からなんだなと思いました。明治維新後世界史にデビューしてメキメキと頭角を表し、第2次大戦では世界中を相手にして派手に戦い、ボコボコにやられて(児島襄 「太平洋戦争」によると第2次大戦時の日本の作戦版図はモンゴル帝国最盛期の領土より広大であったといいます)、もう駄目かと思ったら経済大国として見事に復活。。 人間に例えたら相当波乱万丈な人生を歩んでる国だなと思います。

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    2009年10月04日
  • 世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統

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    ネタバレ

    [世界史の誕生]。岡田英弘歴史学

    ●岡田歴史学の本を紹介します。
    岡田英弘先生の本を読むと
    今まで疑問に思ってきたことが
    すきっとわかる部分が、かなりあります。

    まず[世界史の誕生]
    では基本前提です。

    ●世界史は、モンゴル帝国とともに始まった。

    ●民族という概念は、19世紀に発生した新しいもの。
    国家の概念も、フランス、革命、アメリカ革命から起こったもので
    、それまでは、国家イコール君主の待ちものであった。
    ーーーーーーーーーーーー
    ●モンゴル帝国が作った諸国民は、インド、イラン、中国、
    ロシア、トルコ人である、すべて、モンゴル帝国の産物、遺産である、
    ●モンゴルはウルスという単位で構成され、
    それぞれのウルスは、遊牧君主の所領であり、
    大ハーンも、自分のウルスしか直営できず、他のウルス内政には干渉できない。
    ●モンゴル帝国によって、中央ユーラシアの遊牧民は、すべてモンゴル人の社会構成へと
    入った。
    モンゴルの東半分は清帝国となり、
    西半分は、ロシア帝国となる。インドムガール帝国、
    オスマン帝国(トルコ、西アジア、北アフリカ)もモンゴル帝国の
    継承者である。

    ●中国という概念も考え直さればならない。
    皇帝を中心とする世界で、出身の種族には関係なく
    中国人という概念が、できた。
    ●中国の歴史は、ほとんど中央ユーラシアの遊牧民による
    征服王朝である。
    ●清は、正式なるモンゴルの継承者であり、
    中華人民共和国も、このモンゴル帝国の領土の継承者である。

    ●中央ユーラシアの遊牧民が、それまでの世界史に
    も影響を与えた、西欧を襲ったのフン族は、中国の匈奴であり、
    ゲルマン民族の移動を引き起こし、西欧の原型を作った。
    一方、東洋では、中国と遊牧民帝国の戦いであり、
    現在までの中国の歴史は、ほとんど中央ユーラシアの遊牧民により
    支配王朝である。
    (これに関しては、別途、岡田先生の詳しい本があります。)

    ●日本の国家成立は、668年を持ってする。
    白村江の敗戦によって、世界の孤児に
    なってしまった倭人が、当時の日本列島にきていた
    華僑といっしょになって、唐、新羅と対抗するために
    作った国家である、天智天皇を持って初めての天皇の号を使い
    、日本という国号をもち、近江令を持って初めての成文法となる。
    (日本史に関しても、別途、岡田先生の本があります。)

    ●資本主義もモンゴルから始まる。
    遊牧民の政治プラス定住型の経済の結合システム
    により、治安と交通の便がよくなった。
    経済活動が活発化する。信用取引の原理が稼動氏始まる。
    世界最初の紙幣も、モンゴルが作った。
    以上、モンゴルおよび、その継承国家は
    すべて、大陸国家である。つまり、陸上運輸コストが

    かかる。それに対して海洋国家は、港を抑え、小さい海軍力でも
    制海権を握れる。大量の物資を低コストで
    稼動できる。貿易により、大きな利益をうける。

    ●21世紀の覇権国家は、海洋国家であり、アメリカ、ヨーロッパ、
    日本である。軍事力を持つアメリカと、歴史で武装した、
    日本と西欧との対立構図である。

    ●西欧の大航海時代も、モンゴルにユーラシアを押さえら得たために
    ポルトガル、スペインが、直接交易を求めてインド洋、東洋にやってきた結果である、
    しかし、東シナ海は、それより先に、大航海時代に入っていた。
    日本人倭寇である。後期倭寇は、中国人がほとんどで
    その王が王直である。(鉄砲伝来は彼の仕掛けであると前に書きましたが)


    ●歴史観としては、ヘロドトスに始まる地中海ー西欧型歴史観と
    司馬遷の『史記』、司馬光による「資治通鑑」に始まる中国方の歴史の
    枠組みがある。地中海ー西欧型歴史観は、
    ヘロドトス、旧約聖書、ヨハネ黙示録が中心的な歴史認識として
    あり、アジアを敵として認識している。それが
    キリスト教とあいまって、異教徒に対する思想となる。

    要約です。この本を、是非お読み下さい

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    2018年05月28日
  • 紫禁城の栄光 明・清全史

    Posted by ブクログ

    元末民初から清末期までを簡潔に書かれています。
    読みやすく必要なエピソードも漏らさず載っているので歴史好きなら興味深く読めるはず。
    シナと中国という考えかたは非常に面白かった。
    こういう学術書でこれだけ面白い本はそうないね。

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    2009年10月04日