あらすじ
近代中国をつくったのは日本である! 日清戦争勃発から、最後の引き揚げ船、舞鶴入港まで……【日本と大陸の歴史を再検証】
気鋭の歴史学者が世界史の視点で満洲国を読み解く
歴史とは、因果関係を明らかにすること。個人や国家の行動が道徳的に正義だったか、罪悪だったかを判断する場ではない(本文より)
※本書は二〇一三年四月、ビジネス社より単行本として刊行された『真実の満洲史[1894-1956]』を加筆、改題の上、新書化したものです。
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Posted by ブクログ
満洲について日本による建国から、その終わりまでや、その時代の日本の立場、世論について知る機会はなかなか無いですよね。
「書けない」「語れない」という戦後の環境もあったのだと思います。
読みやすく、著者の分析も理解をサポートしてくれ、100年前、私の祖父たち世代のことが感じられました。
Posted by ブクログ
満州と言う国の成り立ちから、そこに居を構えた人々にまつわる話がとても簡潔にまとめられています。文明は川を中心にしますが、戦争や社会情勢気候が満州を作って行きました。満州は日本人が奪った地域と思っていましたが、ある意味では沢山の人の夢が作り上げた国ではないかと思いました。夢の続きがあったら良かったですね。
Posted by ブクログ
久しぶりの新書です。
宮脇淳子さんという人は、はっきりとモノを言う人で、加藤陽子さんの著書は間違いだとか、あらゆる歴史家のことを否定している。
満洲のことが知りたくて読んでみたが、日本人はもっと誇るべきであり、最近の外交は大丈夫だろうかと考えさせられた。
他の著書も読んでみたい。
Posted by ブクログ
前書きと序章だけけで、十分価値があるくらい。
ファクトに基づく、素直な筆致。
過去の日本の歴史を振り返る中で、満洲国というのはぜったに避けて通れない。
ほんま、マジで、少なくとも、大日本帝国とは何だったのか、何が間違ってたのか、少なくとも其の末裔たる我々だけは、価値観に基づかない歴史のファクトを冷徹に継承していく責務があると考える。
大日本帝国が存続していけた世界であれば、少なくとも、今の世の中より数倍マシに生きていけた気はする。